はさみや刃物の切れ味が悪くなったら
はさみなどの刃物を長く使っていると、切れが悪くなったり、切りにくくなったりすることがあります。文具などのはさみは、安いものであれば買い換えられますが、裁ちばさみやステンレス製のキッチンばさみなどは、ある程度値段がするものが多いため、毎回買い替えるとなるとかなりの出費です。では、どうして切りにくくなったのか、まずは原因を考えてみましょう。
切れにくくなった原因
切れない原因①汚れの付着
はさみが切れない原因の1つ目は、はさみの刃の部分に汚れが付着して、切れ味が悪くなっている場合があります。もし、はさみの刃の部分にセロテープなどのべたつきのある汚れが蓄積している場合には、アルコールなどで拭き取ってみましょう。ご家庭にもあるアルコール除菌のウェットティッシュを使うと便利です。また、使いきれずに残った日焼け止めや除光液などでも代用できます。
切れない原因②不具合
次に考えられる切れない原因として、はさみの刃の部分が曲がっていたり、ネジが緩んでいたりと、はさみ本体に不具合がある場合です。ネジのゆるみなどは自分で修理できますが、はさみの刃が曲がっていたり、握る部分などが破損していたりした場合などは、自分で修理するのは難しいので、はさみ専門の修理屋さんに相談してみましょう。
切れない原因③刃の劣化
汚れもなく、修理の必要もない場合、切りにくい原因としては、はさみの刃が劣化して切れなくなっていることが考えられます。そんな場合には、はさみを研いで切れ味をよみがえらせましょう。はさみの研ぎ方には、砥石を使って自分で研ぐ方法や、市販の道具を使って、お手軽に研ぐ方法があります。
はさみの研ぎ方
はさみを研ぐ際の注意点
はさみは、包丁などの刃物とはちがい、2つの刃をすり合わせて切る構造のため、片面にしか刃がありません。研ぐ際に包丁のように両面を研いでしまうと刃がすり合わなくなり、かえって切れなくなってしまいます。必ず、片面の「小刃」とよばれる、刃の表面が斜めになっている部分を研ぐように注意しましょう。
研ぎ方①紙やすりで研ぐ
少し切れ味の落ちてきたはさみに有効な方法です。グリッドは150~200くらいがおすすめですが、もう少し目の細かい、大きめのグリッドを使用するとより滑らかな仕上がりとなります。
- ザラザラした面を表に2つに折ります。
- その紙やすりを細長く10~20回くらい切ります。
- ぬらしたペーパータオルなどで刃の表面を拭いて、紙やすりの切りくずを取り除きます。
研ぎ方②はさみ研ぎ器を使う
紙やすりではいまいちだけど、砥石を使うのは難しい…という方には、便利な「はさみ研ぎ器」をおすすめします。手軽にいつでも使えて、お値段も100円ショップで買えるお手頃なものから、プロ仕様のものまでさまざまな種類があります。ただし、お持ちのはさみの材質や用途にあったものを選ぶようにしましょう。
はさみだけでなく、包丁などにも使える多機能型の研ぎ器
包丁研ぎ器 WARSUN シャープナー 包丁 研ぎ器 はさみ研ぎ器 4レベル研削システム タングステン鋼 粗研ぎ 細研ぎ 仕上げ研ぎ セラミック 防水
参考価格: 4,399円
刃の内側の傾斜になっている部分が「小刃」です。
出典:写真AC