夜間・早朝ランニングの注意点
いいことがたくさんある夜ラン・早朝ランですが、いいことばかりでもありません。人通りが少ないことで起きる注意点をあげてみます。
事故
夜間・早朝は交通量が少なく、ランナーや車もスピードを出していることが多い時間帯です。暗いため見通しも悪く、事故につながりがちです。視認性の良いウエアやライトを身につけるなど、必ず事故対策をして走るようにしてください。
不審者・犯罪
比較的治安のいい日本といえど、不審者や痴漢のニュースは絶えません。特に女性は防犯対策をしっかりする必要があります。男性も油断は禁物。ランナーが酔っ払いにからまれたり、職質を受けたりするケースもありますよ。
ケガ・体調不良
暗い道で段差に足をとられて捻挫したり、熱中症や低体温症を起こしたり…。屋外スポーツであるランニングでは怪我や病気のリスクを避けられませんが、人通りがほぼない道では助けを求めることができません。必ず事故防止の対策をとり、連絡手段を携帯して走りましょう。
特に朝ランでは「ハンガーノック」に注意!
ランニングなど長時間の運動中に起きる突然の低血糖状態「ハンガーノック」。いわゆる「ガス欠」で、症状は猛烈な空腹感・ふらつき・冷や汗・手足のしびれなど。最悪の場合死に至ります。特に朝ランでは寝起き直後、エネルギー不足の状態のまま走り出すとハンガーノックの危険性が増すので気をつけましょう。また脱水にもなりがちです。
夜間・早朝ランニングの対策
よい点も多い反面、危険を伴う夜ラン・早朝ラン。次は対策を見てみましょう。
複数人で走る
家族や友人と一緒に走れば「人通りがない」デメリットは解消されるでしょう。防犯になりますし、複数人いれば車や自転車からも認識されやすいため事故防止にもなります。途中でケガをしたり具合が悪くなっても助け合うことができます。
もしもの備えを持ち歩く
「走るときは何も持たない」こんな人も多いのではないでしょうか。昼間はそれでも構いませんが、人通りが少なく何かあったときに助けを求められない夜・早朝ランでは備えも大切。スマホ、小銭、ライトは必携アイテムです。
事故防止・防犯対策になるコース選び
事故防止や防犯対策にはコース選びも重要です。特に暗い時間帯は、「街灯がたくさんあるコースを選べば大丈夫」というだけでは不十分なことがあります。
コース設定のOK例
- 国道沿いなど、広い歩道がある見通しのいいコース
- コンビニなど深夜営業の店舗が複数あるコース
コース設定のNG例
- 見通しの悪い住宅街や大きな公園を通るコース
- 河川敷など街灯のないコース
- 大きな橋の上など、街灯はたくさんあっても何かあったときの逃げ場がないコース
視認性に優れたウエアやライトを身に着ける
特に暗い道を走るときは、事故防止のため白や蛍光色など明るい色のウエアを選びましょう。LEDライトなど光るグッズを身に着けるのもおすすめです。女性はピンクなどを避け、モノトーンや蛍光ブルー、蛍光グリーンなどの色のウエアを身に付けるのもいいでしょう。遠目では女性と分かりづらくなり、防犯対策になります。キャップなどで髪を隠すのも効果的。
食事に気をつける
空腹・満腹状態で走るのは避けましょう。夜ラン・早朝ランで注意ポイントが異なるので、それぞれ紹介します。
夜間ラン
夜ランは夕食前に行うか、夕食後1時間半以上は間を開けましょう。ランニング中は血液が筋肉に集中するため胃腸の働きが弱り、消化不良につながります。
早朝ラン
走る前にコップ1~2杯の水分と、バナナやゼリーなど消化にいい食材で栄養補給しましょう。ハンガーノック(運動時の低血糖)を防ぐことができます。エナジージェルやランニング用ようかんなどのグッズも販売されています。
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