ガリの作り方!漬ける時間など新生姜で簡単に手作りする方法を紹介!

ガリの作り方!漬ける時間など新生姜で簡単に手作りする方法を紹介!

お寿司になくてはならない「ガリ」が、家で手作りできることをご存知でしょうか。作り方はとても簡単です。通常は新生姜で作りますが、ひね生姜でも作れます。日持ちもするので常備菜としても便利です。おいしいガリの作り方や保存期間などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.寿司屋のガリを手作りしよう!
  2. 2.ガリに使う生姜の種類
  3. 3.ガリの作り方①皮をむく
  4. 4.ガリの作り方②ゆでる
  5. 5.ガリの作り方③甘酢に漬ける
  6. 6.ガリの作り方④切る
  7. 7.ガリの作り方⑤ひね生姜で作る場合
  8. 8.自家製ガリの保存期間
  9. 9.寿司以外の料理に使ってみよう
  10. 10.まとめ

寿司屋のガリを手作りしよう!

出典:銀座渡利のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=gDvX9GUihRg

ガリは生姜の甘酢漬けのことで、寿司屋でおなじみです。生姜を薄く切るときや食べるときの音から、「ガリ」と呼ばれるといいます。普通名詞として定着していますが、寿司屋の符牒(ふちょう:同業者や仲間内だけで通用する用語)です。生姜の持っている消化機能向上や代謝促進などの効能も期待できます。

まず、ガリを手作りするときにどんな生姜を使えばよいのか知っておこう。

ガリに使う生姜の種類

ガリには主に新生姜が使われます。新生姜は収穫したものをすぐに出荷しており、皮が白く、根茎と偽茎の間が赤いのが特徴です。ひね生姜よりもやわらかく、辛味が少ないので生食に向いています。出回る時期は、ハウス栽培のものが5~8月、路地ものが9~11月です。

ひね生姜でもガリは作れる

ひね生姜(古根生姜)でもガリを作れます。ひね生姜は、収穫した生姜を2~3か月保存してから出荷するものです。皮が黄色く辛味が強いのが特徴で、主に薬味に使われます。ひね生姜は一年中出回るので、ガリを常備したいときには便利です。ひね生姜を使う場合のポイントについては、新生姜での作り方をご紹介した後で解説します。

新生姜を使う、簡単でおいしいガリの作り方をご紹介しますぞ。

ガリの作り方①皮をむく

まず、新生姜の皮をむいてください。スプーンでやさしくこするだけで簡単に皮がむけます。赤い部分から色素が出てピンク色に染まるので、ピンクのガリを作りたい方は取り過ぎないようにしましょう。

新生姜は適宜包丁で切り分けます。根茎同士が接した部分やくぼんだ部分は皮がむきにくいからです。皮が薄いので、多少皮が残ってもそれほど気にならないかもしれません。

ガリの作り方②ゆでる

新生姜をゆでます。たっぷりのお湯を沸騰させ、塩をひとつまみ入れてください。新生姜を入れて5~10分ゆでましょう。串を刺してすっと通るくらいが目安です。

新生姜をざるに上げます。水にさらすと辛味が抜けすぎるので、さっと水をかけて表面の熱を取る程度で十分です。水をかけたら、甘酢が薄まらないようによく水気を切りましょう。

ガリの作り方③甘酢に漬ける

甘酢を作ります。材料は次の通りですが、お好みで加減してください。加熱すると酢がとんでしまうので、加熱しないで塩と砂糖が溶けるまで混ぜます。酢が苦手な方は加熱してまろやかにして使ってもよいでしょう。市販の寿司酢を使う方法もあります。

昆布だし 300mL 昆布を水に入れて一晩おいたもの
300mL 今回は米酢を使用
大さじ2  
砂糖 大さじ3 甘めが好きな方は大さじ6程度まで調整可

ゆでた新生姜を甘酢に漬けます。

だしを取った昆布を生姜の上から被せると、昆布もおいしく食べられます。浮いて液面から出る部分にもまんべんなく味をつけるためには、上からペーパーなどで覆うのがコツです。生姜は味がしみ込みやすいので、漬け込み期間は1日でも食べられます。

翌日には画像のように、甘酢がほんのりピンク色に染まります。酢の作用で新生姜の赤い部分から色素が出るからです。3~4日漬けると、ガリのピンク色が濃くなります。

市販のガリの多くは、天然着色料や合成着色料を使っておる。自家製なら、添加物不使用の身体にやさしいガリができるぞ。

ガリの作り方④切る

ガリを甘酢から取り出し、軽く水気を拭き取って切ります。適度な大きさに切り分けてから、繊維に沿って薄く切ってください。スライサーなどを使うと簡単かもしれません。赤い部分は固いので、食べなくてもよいでしょう。

食感を楽しみたい方は、ガリをぶつ切りにするのもおすすめです。

次は、ひね生姜でガリを作るときのコツをご紹介しますぞ。ひね生姜の辛味の抑え方がポイントじゃ。

ガリの作り方⑤ひね生姜で作る場合

Photo byjmexclusives

ひね生姜(古根生姜)でガリを作る場合は、薄く切ってから湯通しします。新生姜よりも繊維が固く、辛味が強いからです。辛味が強すぎる場合は、できるだけ薄くスライスしたり、長めにゆでたりするとよいでしょう。湯通しする前か後に塩もみする方もいます。

甘酢が薄まらないようにする

ざるに上げたら水気をよく切って、甘酢に漬け込んでください。甘酢が薄まると日持ちしなくなります。一度適量の甘酢か酢をかけて汁気を切ってから、新しい甘酢を使って本漬けするとよいでしょう。ざるに広げて熱とともに水分をとばしてから、漬けるのも一つの方法です。

自家製ガリの保存期間

ガリは家庭で手作りしても日持ちするので、常備菜としても適しています。この作り方での保存可能期間は2~3週間程度です。煮沸した保存容器を使う、加熱後は素手で触れない、冷蔵保存する、などすると、もっと日持ちします。

寿司以外の料理に使ってみよう

出典:写真AC

ガリを手作りしたら、寿司以外の料理にも使ってみたいものです。どんな料理に使えるのでしょうか。家で簡単に作れる料理をいくつかご紹介しましょう。

肉と合わせる

ガリは魚との相性だけでなく、肉との相性も抜群です。ガリが肉の臭みを消し、消化を助けてくれます。豚肉の生姜焼きをガリで作ったり、豚肉でガリを巻いて焼いたりするのが定番です。

野菜と合わせる

ガリは野菜ともよく合います。酢の物や和え物にすると、さっぱりといただける一品の出来上がりです。ガリの漬け汁も一緒に使えます。和食に合うだけではありません。ポテトサラダのアクセントに入れるのも人気の使い方です。

パンと合わせる

ガリは意外にも、サンドイッチにはさんでもおいしいといいます。ガリをピクルスのように使うのがポイントです。ハムやトンカツとたっぷりの野菜を、マヨネーズを塗ったパンでサンドします。

ドリンクと合わせる

ガリは酎ハイなどのドリンクにもよく合います。マドラーでガリをつついて、香りと味をお好みで調整しながら飲むのがおすすめです。新生姜で作ったピンク色のガリを入れたドリンクは、かわいくて人気があります。子供用には、ソーダやジュースで割りましょう。冬は蜂蜜を加えてホットで飲めば、身体が温まります。

まとめ

ガリは寿司によく合う、生姜の甘酢漬けです。家庭で手作りするのも簡単で、酢の物やドリンクなどさまざまな料理に使えます。保存料や着色料を使わなくて済むことも、自家製ガリの利点です。健胃作用や代謝促進作用など、生姜の効能も期待できます。ガリをぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。

jitsu
ライター

jitsu

薬科大学卒業後、食品や水の検査に携わっていました。ものづくりと読書が大好きで、家の中は手芸作品でいっぱい!いろいろな木の実を集めたり、植物の写真を撮影したりするのも趣味です。里山づくりに参加しており、放置竹林伐採作業や自然工作イベントのスタッフの経験があります。

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