クリスマスの定番菓子「シュトーレン」とは？その意味とレシピを紹介

シュトーレンを薄くスライスして家族や親しい友人と一緒に食べるのがドイツでは風習となっています。ヨーロッパにはクリスマス前の4週間をアドベントと呼び、この4週間の各週末にお祝いをする習慣が根付いています。この食べ方がいつから始まったのかは、定かではありません。

シュトーレンは時間が経つほどたくさんのフルーツや洋酒の味や香りがなじみ、少しずつ味が変わっていきます。この味の変化を親しい人たちと共有して人間関係を構築したり、より強固なものにしたりする食べ方が一般的です。

シュトーレンはもともと、作物のほとんど育たないヨーロッパの冬場の保存食的存在でした。そのためかなり日持ちするようにできています。日持ちする理由は水分が少ないことと、砂糖とバターで外側をコーティングしているためです。

洋酒に漬けたドライフルーツと、ナッツとバターをたくさん練りこんで、とシュトーレンのレシピは1つのように思えますが、そうではありません。長い歴史を経る間にほかにもアレンジレシピが生まれています。いろいろな材料を試して、オリジナルのクリスマスシュトーレンを作ってみましょう。

大人のクリスマスパーティーには、たくさんの種類の洋酒をふんだんに使ったシュトーレンがおすすめです。クリスマスの雰囲気にも友人や恋人、家族との時間にも酔わせてくれるでしょう。また洋酒とバニラビーンズとの相性は抜群なので、エッセンスではなくビーンズを使って豪華さを出すのもおすすめです。洋酒を何種類か買うのであれば作れるアレンジレシピです。

洋酒ではなくチョコレートを使用すると子どもでも親しみやすいシュトーレンとなり、焼き上げたその日に食べるケーキのようにもできます。粉砂糖ではなくココアパウダーを使うとよりチョコレート感が増し、子どもも喜ぶレシピになるでしょう。一般的なシュトーレンの色は洋酒の色ですが、生地にチョコレートを練り込むと黒くなりますよ。

ホワイトクリスマスのイメージで、赤と白のサンタクロースを思わせる配色のシュトーレンを作ることもできます。ポイントはドライフルーツではなく、いちごとクランベリーをふんだんに使うことと、粉砂糖をまぶす前にホワイトチョコレートでコーティングすることです。大切な人へ愛情を届ける意味で贈ってみるのにもおすすめのレシピです。

多くのパン屋の店頭に並び、自作もできるシュトーレンですが、たくさんの店がこぞってイチオシ商品を遠くの人へも届けようと通販で販売しています。通販だからこそ味わえるものがあるのです。関係を深める意味で本来なら身内や親しい人だけで集まって食べるシュトーレンですが、集まれない遠くの人へ贈る品としてもシュトーレンは魅力的でしょう。

クリスマスには、ブッシュ・ド・ノエルなどのケーキやチキンをイメージするという方は多いでしょう。ドイツ伝統のシュトーレンには、本場の味から日本人向けまでさまざまな種類があります。そして、シュトーレンを囲む文化に込められた意味があります。歴史が深く日持ちするドイツのお菓子シュトーレンを、クリスマスに向けて食卓に並べてみてはいかがでしょうか。