DIY勉強机のアイデア【押入れを改造する】
押入れを活用するアイデアは部屋の広さを変えずに勉強机を設置でき、天板の奥行がゆったり確保できるメリットがあります。高さが丁度よい椅子さえ見つけられれば、すぐに押入れを勉強机にDIYできます。基本の作り方は扉を外すだけです。囲まれた空間が集中力を高め、勉強もはかどりそうですね。
アイデア①パンチングボードとOSB合板
パンチングボードとOSB合板はホームセンターで安価で販売されています。これらの材料で押入れ半間分の壁3面を囲うだけで、かっこいい空間に早変わりします。棚を取り付ける際は、木ネジでしっかり固定しましょう。手の届くところに棚を取り付けても便利ですね。
アイデア②アクセントクロス
鮮やかな柄のアクセントクロスを押入れの正面に貼ると、暗い空間に明るさが生まれます。側面と天板を白くペイントすると、明るさが一層引き立つでしょう。一間の押入れは幅約180cm、奥行約90cmのため、机の天板となる部分もそれだけの広さがあります。収納用にカラーボックスを上段に置いても耐えられる強度です。
アイデア③リメイクシートとディアウォールを使う
内壁にリメイクシートを貼ると、部屋が広がって見える視覚効果があります。賃貸住宅なら通信販売で購入できる「はがせるタイプ」のリメイクシートを使いましょう。押入れの壁はべニヤ板のため、勉強机の上に棚を取り付けられる強度がありません。木材を「ディアウォール」などで固定してから棚を取り付けるとよいでしょう。
木材などを上下で固定して、棚を取り付けられるアイテムだよ!
【若井産業】ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム
ディアウォール
参考価格: 1,543円
支柱となる2×4(ツーバイフォー)木材の上下にディアウォールをはめて、突っ張り棒の要領で固定します。レイアウトによって支柱の向きを変えて取り付けることも可能です。支柱の強度をより高められる幅広の2×6用もあります。
DIY勉強机のアイデア【木材で作る】
アイデア①ツーバイ材を使う
3本の支柱に、同じツーバイ材を使ってボックス型に組み合わせた棚や棚板を固定できます。天板の奥は支柱に固定し、手前にはアイアン脚を取り付けることでしっかりと安定させられます。木材に100均などで購入できるおしゃれなアイアンのフックや取っ手をつけてアレンジしてみましょう。
アイデア②設計図を作成して本格的に
木材を使い、やや難易度の高い勉強机の作り方にチャレンジするのもよいでしょう。完成をイメージするためには、設計図の作成から始めます。「ダボ」という部材を木材に埋め込み接合する作り方なら、強度を高まり壊れにくい勉強机が完成します。
勉強机をDIYするメリット
こどもの勉強机作りがきっかけで、親子で互いの意見やアイデアを出し合うためのコミュニケーションがうまれます。難しい年ごろのこどもの興味や本音が聞けるきっかけになるなど、物理的にだけでなく内面的なメリットがあるのもDIYの面白いところですね。ほかにもDIYならではのメリットがあります。
メリット①ローコストでできる
DIYは、予算にあわせて選択肢を自由に変えられます。100均で揃えられる材料や無料で手に入る段ボールなどを有効に活用するなど、アイデア次第では徹底的にコストを抑えることが可能です。また、ニトリやイケアの商品は自分で組み立てるため価格設定が低く、木材を一から準備するよりもコストを抑えられることがあります。
メリット②設置したい場所にフィットする
DIYには規格がないため、自由度が高く、部屋の限られたスペースを最大限有効に利用することが可能です。部屋のどの位置に、どの向きで設置するかを自由に決められます。デッドスペースのもとになるマンションの部屋の梁や柱の出っ張りも、DIYで上手に回避できます。
メリット③カスタマイズやリメイクが自由自在
こどもの成長による変化にも、DIYの勉強机ならカスタマイズやリメイクで対応可能です。学習の環境が変わると使用する学用品も変化し、大学生になるとパソコンが必須です。インテリアの好みも変化するでしょう。こどもの成長を長い目で見るとDIYは自由度が高く変化に対応しやすいうえ、いずれ廃棄するときがきても解体が簡単で、部材をリサイクルすることも可能です。
DIYで勉強机を作るときの注意点
こどもが安心安全に使用できる勉強机を作るためには、事前準備が大切です。勉強で長時間座っていても疲れにくく、快適でこどもが喜ぶ机に仕上げるために、注意点をチェックしましょう。
注意点①設計図の作成
特に木材を使ってDIYするときは、設計図を描きましょう。調べたことを設計図に落とし込み確認することで無駄を省いたり、仕上がりの状態をイメージできます。設計図は「配置図」「平面図」「立面図」の3種類が必要です。「配置図→平面図→立面図」の順番で製図しましょう。
配置図の作成
配置図には、部屋の内寸と既存の家具の寸法を上から見た状態を描き込みます。勉強机も設置場所を検討して描き加えましょう。気を付けたいのが、机の天板の大きさです。快適に勉強するには60cm×100cmが一般的で、最低でも60cm×80cmか40cm×100cmがあったほうがよいでしょう。奥行40cmでデスクトップパソコンを使用するときは、机にキーボードスライダーの設置が必須です。
平面図の作成
机の設置スペースの寸法が決まったら、次は机を構成する部材の寸法をもとに平面図を作成します。平面図も上から見た状態を描きましょう。立てて使う部材を上から見たときの寸法や、取り付け位置も忘れずに記載しておくことが大切です。見えない部分を点線で表すとイメージしやすくなります。
立面図の作成
立面図は正面図ともいい、正面から見た状態を描く設計図です。厚みのある材料を使用するときは、その厚みも必ず図面に描き込みます。厚みを記載することで各部材の寸法が割り出ししやすくなるうえ、仕上がりサイズの誤りを抑えられます。設計図はフリーハンドでもよいため、注意ポイントの覚書の意味合いも込めて作成しましょう。
注意点②机と椅子の高さ
こどもの体の大きさに、机と椅子の高さがあっていれば、自然に正しい姿勢になり長時間座っていても疲れません。ポイントは椅子に座ったときに両足の裏が床にきちんとつくことと、机に手をのせたときにひじの角度が約90度になることです。押入れのように天板を下げられない場合は、足を置く場所があり高さを調節できる椅子をあわせます。
こどもの身長 | 座面の高さ | 机の高さ |
130 | 32 | 54 |
135 | 33 | 56 |
140 | 34 | 59 |
145 | 35 | 61 |
150 | 37 | 63 |
155 | 38 | 65 |
160 | 39 | 67 |
165 | 40 | 69 |
170 | 42 | 72 |
175 | 43 | 74 |
180 | 44 | 76 |
単位は全てcm |
理想の机の高さと椅子の高さを、こどもの身長ごとに割り出したものが上の表です。学習でパソコンを使うことが多い場合は、机の高さを2cm引いて設計図を作りましょう。
注意点③机の強度
天板にこどもが上半身で体重を加えても、グラついたり倒れたりしないように、土台となる部分にしっかり固定します。こどもの勉強机の天板の厚みは、強度を考慮すると3cm以上必要です。カラーボックスなどは倒れないように使う向きを考えながら配置します。天板とカラーボックスの接合部には、大きめの耐震マットを挟むなどしてズレを防止しましょう。
注意点④コンセントの場所
コンセントの設置場所を、設計図に忘れずに記入しておきましょう。情報端末の充電や電動文具や照明など、コンセントが必要なものが多くあります。できるだけ手元に近いところに、プラグを抜き差ししやすいように向きも考慮して勉強机を設置します。快適さに大きく関わる部分です。
100均で購入できるワイヤーネットは配線コードをスッキリまとめるのに便利です。
こどもが喜ぶ勉強机のDIYにチャレンジ!
こどもの勉強机のDIYでは、はじめから完成度の高いものを作ろうと思うのではなく、できあがりまでの過程をこどもと一緒に楽しんでみるのがおすすめです。もし何か失敗してしまったとしても、そこから想像力を働かせて新たなアイデアが見つかるかもしれません。まずは作り方の簡単なアイデアからチャレンジしてみてください。
この記事で紹介した商品一覧
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