【用途別】複合フローリングの種類
複合フローリングはただ価格が安いから、という理由だけでなく、しっかり用途も考えて選ぶことが大切です。以下に、用途別の複合フローリングの種類をご紹介します。
①一般住宅用
一般住宅では床をスリッパや靴下、裸足で歩行することが前提のためフローリングは感触で選びましょう。価格が安いうえにメンテナンスが必要ない複合フローリングは機能性にも富んでおり、一般住宅の床材としておすすめです。ちなみに、マンションでは遮音性のある専用フローリングを使います。
②店舗用
店舗用フローリングは、ある程度強度があり土足や重歩行にも対応できるものがふさわしいです。さらに、防虫・防カビ性が高く、耐水性がある商品は水を扱う店舗でも安心して導入しやすいです。
③床暖房用
フローリングに床暖房を設置する際は、フローリング下に電気ヒーターや温水管などを設置します。一般的にフローリング材は熱で伸縮や凸凹が生じることがありますが、床暖房対応の複合フローリングは、温度変化に強く膨張や収縮を軽減してくれるため安心です。
④防音用
戸建住宅は下階への振動を優先する必要がないため、フローリングのクッション材にこだわる必要がありません。しかし、多くのマンションでは階下への振動を軽減するため、防音用の複合フローリングを採用しています。マンションの防音フローリングには「直張り」と「二重床」の2種類があります。
マンションの防音フローリングの構造
- 直張りは鉄筋コンクリートの上に直接床材を張る
- 二重床はコンクリートと床材の間に緩衝材を入れて床板を二重にする
合板フローリングのほかにも、塩化ビニール素材で防水性が高いクッションフロアもあり、最近では水周り以外でもクッションフロアが多く採用されています。