フローリングの種類
フローリングには、たくさんの種類があります。使われている木材の種類によって、大きく2種類のフローリングに分けられます。それぞれの特徴を理解することで、お掃除するときに注意すべきことが見えてきます。それでは、種類別に注意すべきポイントを見ていきましょう。
無垢材フローリング
天然の木材を使って、一枚板で作られているフローリングを無垢材フローリングといいます。感触がよくとても人気があります。お掃除するときに注意すべきことは、無垢材が水にとても弱いことです。から拭きを中心にして、水拭きはなるべくしないほうがいいでしょう。(木材によってお手入れ方法が違うので、施工業者に一度聞いてみることをおすすめします。)
合板フローリング
無垢材フローリングに対して、板を何枚も重ねて作られているフローリングを合板フローリング(複合フローリング)といいます。合板フローリングは、水拭きをしても大丈夫です。しかし、木材は基本的には水分に弱いので、水拭きにもちょっとしたコツを必要とします。水拭きについては、後ほど解説します。
フローリングの掃除頻度
フローリングは、家族構成やライフスタイルによって汚れ具合が違ってきます。しかし、汚れ具合に関係なく、毎日お掃除することをおすすめします。見た目はさほど汚れていなくても、日に日に汚れは蓄積されていくからです。毎日しっかりお掃除する必要はありません。から拭きだけでいいので、毎日やるようにしましょう。
フローリングの掃除手順①毎日掃除(から拭き)
毎日のお掃除で使うアイテムは、フロアワイパー(もしくはフロアモップ)と掃除機です。両方使うことで、きれいに掃除できますが、時間がないときは、フロアワイパー(フロアモップ)だけでもいいでしょう。それぞれのポイントをおさえることで、効率よくお掃除できます。
フロアワイパーを使うときのポイント
フロアワイパーには、必ず乾いたシートをつけます。なぜなら、ウェットタイプのシートを使ってしまうと、ほこりが床にこびりついてしまうからです。フロアモップを使う場合も、乾いた状態で使うようにしましょう。空中のほこりは、ゆっくりと時間をかけて落ちてきます。夜の間に落ちたほこりを朝一番にフロアワイパー(フロアモップ)でとるのがおすすめです。
掃除機を使うときのポイント
掃除機は、どうしてもほこりを舞い上げてしまうものです。ワイパーでほこりを取り除いてから、掃除機をかけるようにしましょう。また、ノズルをつけた掃除機を使って、ワイパーの届かない場所の汚れを吸い取ります。掃除機は、フローリングを傷つけてしまうことがあるので、ゆっくりと力を入れずにかけてください。
毎日のお掃除手順
- フロアワイパー(フロアモップ)でほこりを集める
- 集めたほこりを掃除機で吸い取る
- フロアワイパー(フロアモップ)でとれない溝やすき間の汚れを掃除機(ノズル)で吸い取る
フローリングの掃除手順②月に1回(水拭き)
毎日フロアワイパー(フロアモップ)をかけていると、見た目はきれいになったように見えます。しかし、フローリングには見えない汚れや細かいほこりが残っています。月に一度、毎日の掃除に雑巾がけをプラスするといいでしょう。ただし、床をピカピカにしたいからといって、毎日雑巾がけをする人がいますが、これはNGです。フローリングは、水分が苦手だということを忘れないでください。
雑巾がけのコツ
水分はできるだけ少ないほうがいいので、薄めの雑巾がおすすめです。雑巾を固く絞って、短時間で拭き掃除をするのがポイントです。片手に濡れ雑巾、片手に乾いた雑巾を持って、水分をすぐにとってあげるといいでしょう。から拭きをすることで、フローリングがピカピカになります。部屋や廊下の奥から拭き始め、出入り口に向かって拭いていくと、きれいに掃除できます。
フロアモップで水拭きも楽チン
Eyliden. フロアモップ 綿系 クロス 2枚セット 取替用 フローリング 掃除 モップ 高さ調節 ベーシック 乾拭き 水拭き
参考価格: 2,380円
水拭きをするとき、雑巾がけをするのは少し大変だったりします。でも、フロアモップを使えばとても楽に水拭きできます。こちらの商品は、クロスが2枚付いているので、1枚目でから拭きしたあと2枚目で水拭きするといいでしょう。さらに、1枚目のクロスのほこりを取り除いて、仕上げにから拭きをすれば、ピカピカのフローリングになります。
フローリングの掃除手順③年に1回(ワックス)
半年から1年に1回の頻度でワックスがけをすると、フローリングに汚れがつきにくくなります。さらに、フローリングの表面に膜がつくので、汚れだけでなく傷もつきにくくなります。ワックスがけは大変そうですが、やってみると、ツヤが出て床がピカピカにきれいに見えます。ただし、床材によってワックスをしないほうがよいものもあるので、施工業者に一度問い合わせしてみることも大切です。
ワックスの種類
AURO(アウロ) No.431 天然床ワックス 0.5L
参考価格: 3,625円
フローリングワックスには、床材の種類によって適したものが違います。合板フローリングには樹脂ワックス、無垢材フローリングには油性ワックス、白木のフローリングには白木用ワックスなど。万能タイプのワックスは、どこにでも使えるので便利です。
ワックスシートが簡単
(AURO)アウロ フローリングワックスシート 10枚×2個
参考価格: 1,100円
シートタイプのワックスは、フロアワイパーに取り付けて使うことができる便利なアイテムです。シートにワックスが染み込んでいるので、フローリングの目に沿って塗っていきます。塗り終わったら、10分から20分乾燥させてください。
フローリングの汚れの種類別掃除法
フローリングの汚れは、ライフスタイルや部屋によっても違います。主な汚れをあげてみましょう。
- 油汚れ(キッチン)
- 皮脂汚れ(玄関やリビング)
- カビ(寝室)
- 食べこぼし(ダイニング)
種類別お掃除方法
ここでは、汚れの種類別におすすめの洗剤をご紹介します。汚れにあっていない洗剤を使ってしまうと、余計に汚れてしまったり、汚れが広がってしまったりするので注意が必要です。洗剤を上手に使うことで、水拭きだけでは落ちなかった汚れが落ちて、フローリングがさらにきれいになります。
油汚れには中性洗剤
キッチンの床には、料理中にはねた油汚れがついています。水拭きだけでは落ちない油汚れには、食器用の中性洗剤を使います。汚れに直接かけず、雑巾などに洗剤を付けて、汚れている場所をこすってください。汚れが落ちたら、水拭きをして洗剤が残らないように拭き取ります。
皮脂汚れには住居用洗剤(アルカリ性洗剤)
スリッパをはく家庭もありますが、どうしても裸足で歩くことの多いフローリング。足からどうしても皮脂の汚れがついてしまいます。皮脂汚れには、住居用のアルカリ性洗剤を使うといいでしょう。洗剤を吹きかけて、乾いた雑巾で拭き取れば、汚れが落ちます。
カビには消毒用エタノール
フローリングにカビが生えてしまったら、消毒用エタノールを使いましょう。カビの部分に消毒用エタノールをスプレーして、雑巾で拭き取ります。消毒用エタノールは、ほかの場所の掃除や窓枠のカビ予防としても使えるので、1本常備しておくといいでしょう。ただし、材質によっては変色を起こす場合があるので、目立たない場所で試してから使うようにしてください。
頑固な汚れには重曹を
重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg
参考価格: 406円
重曹は油汚れにも皮脂汚れにも強いので、フローリング掃除におすすめです。水を入れたスプレーボトルに重曹をよく溶かし、フローリングに吹きかけて雑巾でこすります。重曹は濃すぎるとワックスをはがしてしまうので、注意が必要です。ぬるま湯1カップに対して重曹小さじ1/2杯をよく溶かして使うようにしましょう。また、重曹が残らないように最後に水拭きをしてください。
フロアワイパーの種類
フロアワイパーには、いろいろなタイプがあります。ワイパーにつけるものが違ったり、長さや大きさが違ったり。フローリング掃除をよりきれいに仕上げるために、用途別にアイテムを使い分けるといいでしょう。ただし、毎日使うものですから、好みに合ったものを選ぶことも大切です。
シートタイプとクロスタイプ
【Amazon.co.jp限定】3M フロアモップ マイクロファイバー 折り返しクロスヘッド FM-F1J A B
参考価格: 1,980円
フロアワイパーには、使い捨てシートをつけて使うタイプと洗濯クロスをつけて使うタイプがあります。使い捨てシートタイプは、使ったら捨てるだけという手軽さがあります。洗濯クロスタイプは、使ったあと洗濯して何度も使えるという点では、使い捨てシートタイプより経済的です。
伸縮タイプとジョイントタイプ
山崎産業 フロアワイパー ホワイト 長さ111.5cm satto ジョイントハンドル セット 各社シート対応 189342
参考価格: 1,016円
フロアワイパーには、柄の部分が伸縮するタイプとジョイントタイプがあります。伸縮するタイプは、柄のつなぎ目を回すことで、好みの長さに調節することができます。しかし、使っていくうちにつなぎ目が緩んできてしまうことも。ジョイントタイプは、用途によってつなぐパイプの本数を変えて長さを調節することができます。ただし、自分好みの長さに微調整することはできません。
ヘッドの大きさ
アズマ フローリングワイパー ナチュリッシュ ミニ NA381
参考価格: 998円
フロアワイパーを選ぶときには、ヘッドの大きさをチェックすることも大切です。広い場所を掃除する場合には、幅25cmのヘッドのものを使うと一気に掃除できます。また、トイレなどの狭い場所を掃除する場合には、幅15cmのヘッドのものを使うといいでしょう。家具のすき間掃除に使いたいときには、ヘッドを倒したときの高さもチェックしておくと、ソファーやベッドの下なども掃除できます。
まとめ
フローリング掃除の手順は、意外と知っているようで知らなかったのではないでしょうか。毎日ワイパーでから拭きすれば、フローリングはいつもきれいに保つことができます。そして、月に1度の水拭きと年に1度のワックスがけをすることで、1年中快適にフローリング生活を過ごすことができるでしょう。
出典:写真AC