キッチン収納のDIY①見せるラック
収納アイテムのDIYで多くの方がまず思い付くものといえば、見せるタイプのラックではないでしょうか?最近の100均にはメタルラックを組み立てるための専用の部品も売られていますが、木材でラックを自作するための材料も充分に揃っており、ショーケースのようなものだって100均にある材料で簡単に手作りができます。
見せるラックの特長
目隠しのない見せるラックのメリットは、ぱっと見てすぐに取りたいものがわかりアイテムを飾ることもでき、頑丈なものであればレンジ台としての使用も可能なことです。しかし、雑にものを詰め込むと汚い見た目になり、整理をしなければものが崩れ落ちてくるといったデメリットもあり、収納や見せ方のセンスを問われるアイテムでもあります。
小さなサイズのラック
小さなサイズのラックにキッチンアイテムを収納する場合には、食器類を並べて収納するのはもちろんのこと、ジャーに入れた調味料を並べたり、カップに立てたカトラリーをセンスよく並べたりするのにぴったりです。また、ミニサイズのごみ箱を置いてもよいですし、ラックをいくつか横に並べて配置すればキッチンカウンターの目隠しにも使え、ラックごとにアイテムの分別もできて便利です。
大きなサイズのラック
大きなサイズのラックは、小さなラックに置ける食器のようなアイテムはもちろん、ミキサーなどの家電製品を収納したり、作りによってはレンジ台にしたりもできます。また、大判のカゴなどを乗せて野菜やフルーツのストッカーにしたり、タオルなどの厚みのあるものを重ねたりして収納することも可能ですし、お皿を立てて入れたファイルケースを並べたり下の段にはごみ箱を置いたりしてもよいでしょう。
DIYの材料
今回は、ラックとショーケースの両方の材料や作り方をご紹介します。共通の材料は、以下のとおりです。
■共通の材料
・小さめのネジ複数個
・グルーガン
・電動ドライバー
■ラックの材料
・全て同じサイズのすのこ5枚以上(背を付ける場合にはプラス2枚)
・全て同じサイズでフチが木材のフォトフレーム4枚
■ショーケースの材料
・フォトフレームの縦(短い部分)と同じ長さの小さなすのこかベニヤ板
・小さな蝶番2つ
・お好みの取っ手
見せるラックの作り方
ここからは2段ラックとショーケースを自作する方法をご紹介しますが、すのこやフォトフレームの大きさを変えればお好みのサイズのアイテムが作れますし、背や底にベニヤ板を組み合わせたりしてのアレンジも可能です。ただし、今回作り方をご紹介するすのこのラックはそれほどに頑丈ではないため、レンジ台にしたり重い家電製品を沢山乗せたりはしないよう注意をしてください。
2段ラックを手作りする方法
- 2枚のすのこの裏面が向き合うように縦長に仮置きをします。
- 裏面についた細い引っ掛かりの部分に、表面を上に向けたすのこの両端が乗るように、グルーガンで仮止めし、残りの引っ掛かりの部分にも同じく仮止めをします。
- 仮止め部分に小さなネジをいくつかずつ打ち、さらに固定をして完成です。(背を付ける場合はすのこ2枚を上下に固定してくださいね)
ショーケースを手作りする方法
- 3枚のフォトフレームの裏の板を取り除き、アクリル板をフチの裏にグルーガンで固定し、そのうちの1枚の横長の部分の真ん中に取っ手をネジで取り付けます。
- 取っ手の部分が一番下になるように2枚のフォトフレームを上下に並べて両端を蝶番でつなぎましょう。
- 取っ手付きの面と平行の面にもフォトフレームを、側面にはすのこかベニヤ板2枚を縦にして、取っ手付きの面以外の端にグルーガンで仮止めとネジで固定をします。
- 底には板を抜いていないフォトフレームの板の面を内にして、取っ手付きのフレーム以外の下部に固定をすれば完成です。(同じ作り方で、フレームをワイヤーネット状のものに変えてもおしゃれですよ)
キッチン収納のDIY②見せないラック
引き出しや扉などが付いていて中身が見えないラックを自作するとなると、見せるタイプの食器棚とは違って作り方が難しい気がするかもしれません。しかし、すのこで手作りできるラックやフォトフレームで自作できるショーケースに一手間を加えるだけで、実は簡単に完成します。
見せないラックの特長
見せないラックは急ぎで片付けをしなければならない場合や、ざっくりとラフにアイテムを入れておきたい場合にとても重宝します。収納するものの色を揃えるなど、見せ方を考える必要もないため、パッケージにばらつきのあるものや、台所の掃除用品などを入れるのにも便利ですが、つい雑にものを入れてしまって取り出しにくくなる恐れもあります。
DIYの材料
■すのこのラックや木材製のラックに扉を付ける場合
・蝶番とネジ 2セット
・電動ドライバー
・ラックと同じサイズのすのこやベニヤ板
■ラックを引き出し風にする場合
・段の中にぴったりフィットする大きさのカゴやボックス
■ラックにカーテンを付ける場合
・カフェカーテン(カフェカーテンは棚の段の高さにカットするとベストです)
・ラックの横幅にフィットするつっぱり棒
■ショーケースをアレンジする場合
・窓ガラス用の目隠しシート
見せないラックの作り方
■すのこや木材制のラックに扉を付ける方法
- 扉になるすのこやベニヤ板の裏面の上の両端に蝶番を1枚ずつネジで固定します。
- 扉を付けたい段の上の内側に固定していない蝶番の片側が付くように、両端をネジで固定します。
- 扉を付けたい段全てに同じように蝶番で板を固定して完成です。(お好みで取っ手をつけるのもありですよ)
より簡単なラックの目隠し
ラックを引き出し風にするには、段にぴったりフィットする大きさのカゴやボックスを入れるだけです。ワイヤーカゴなど中身が透けるものには、カゴにフィットする大判の布を袋のように中に敷きましょう。蓋付きのボックスを使用して中にゴミ袋を入れれば、ごみ箱のように使用することも可能ですよ。ラックにカーテンを付けるには、カフェカーテンをつっぱり棒に通したものを段の内側に固定すれば完成です。
ショーケースを目隠し棚に
- ショーケースのアクリル板部分に合わせて窓ガラス用の目隠しシートをカットします。
- それぞれの面にシートを貼れば完成です。(100均でも購入できる窓ガラスの目隠しシートは、お好みの柄を探して、一面だけ貼らずに中が少し見えるようにアレンジをしても楽しいでしょう)
出典:筆者撮影