キッチン収納のDIY③壁面収納
壁面収納の手作りは、もともと台所に収納スペースが少なく食器棚などを置く場所すらもない部屋に、ぐっと収納の可能性を広げてくれます。壁にいくつも穴を開けるような派手な改造は避けたい…という方でも、ディアウォールやボードなどを使用すれば、壁をあまり傷付けることなく壁面収納の自作は可能です。また、ごみ箱を置けない狭い台所でもフックで小さめのビニール袋を吊るせば、使い捨てごみ箱として機能しますよ。
壁面収納の特長
壁面収納を手作りする方法は大きく分けて2つあります。1つは壁面に収納棚を取り付ける方法で、壁を棚にすることで狭い台所のスペースを無駄なく活用できます。もう1つは壁面に直接ではなくボードやワイヤーなどを使用してものを吊り下げ、ボード本体ごと立てる・掛ける・貼るという方法で、置くとかさばるものでも吊るすことでスペースに余裕が生まれ、ものが取りやすくなります。
壁面に棚を取り付けるDIY
壁面に棚を取り付ける場合、直接壁に棚受けの金具を打ち付けて板を乗せる方法が一番簡単です。しかし壁を傷付けたくないのであれば、2本の柱にディアウォールを取り付けたものを立てて金具を打つのがおすすめです。この方法ですと穴を気にせず自由にネジ型のフックや画ビョウを打つことができます。ただし、壁面に取り付けた棚には家電製品などの重いものを置きすぎないように、倒れる危険性を考えた収納をしてくださいね。
吊り下げ収納のDIY
キッチンアイテムを吊り下げる収納で一番簡単なのは、フックで引っ掛けられるタイプやテーブルや棚の段にはさめるタイプのツールやカゴを使用する方法です。より沢山のものを吊るしたい場合、ワイヤーネットやパンチングボードを使えば広く全面にフックやカゴを取り付けられますし、すのこや板にフックを付けて吊り下げボードを自作するのもおすすめです。軽いものであれば、台所の幅につっぱり棒をフィットさせて、そこに吊るすのもOKです。
DIYの材料
壁面の棚を自作
・棚受けの金具2本以上(ステレンスのレール2本に棚受けを付けたり段が連なっているタイプの棚受けを使用すれば、数段のシェルフが一気に設置できます)
・段の数の板
・ネジ複数と電動ドライバー
※ディアウォールを使う場合、床から天井までの高さから45㎜短くカットしたツーバイフォー(木材)2本とディアウォールの上下パッド2セットも
吊り下げボードを自作
・すのこやベニヤ板1枚
・ネジ型フックやフックタイプのカゴなど複数
※壁面用の吊り下げボードを手作りする場合、食器類を収納したいのであればカゴ類を、お玉やフライ返しなどを収納したいのであればフックを…という具合に、吊りたい台所アイテムによって材料を選びましょう。
壁面収納の作り方
ディアウォールを使用する場合、ツーバイフォー(木材)の上部にパッドをはめて天井に押しあて、押しあてたまま下部にもパッドをはめ、下部を壁の奥まで移動させていってグラグラしないように角度などを調整します。そしてもう1本のツーバイフォーも、棚板の幅より少し短くなるように配置しましょう。
壁面の棚の作り方
- 2本の棚受けの幅が棚板の幅よりも短く、水平器などを使用して水平になるように配置し、しっかりと確認しながらネジで固定していきます。L字でどちらかが長いタイプの棚受けを使用する場合には、長い方が壁に付くようにしましょう。
- 棚板を乗せて傾きがないことが確認できたら、棚受けの裏もネジで止めて完成です。
吊り下げボードの作り方
吊り下げボードをすのこで手作りする場合は引っ掛けのついた裏面ではなく、表面にネジ型フックを付けていき、裏面の細い引っ掛かりにはフックつきのカゴを引っ掛けるのもおすすめです。ベニヤ板など木材で手作りする場合には、引っ掛かりの部分がない代わりにネジで止めるタイプのバーを取り付けると、フックタイプのカゴが引っ掛けられて便利ですよ。
出典:筆者撮影