自作カーテンを作るために
カーテンDIYの一番大きなメリットは「コストカット」です。同時に自分の好きな生地が使えること、イメージ通りのカーテンをかけたいなどの理想も叶えられます。
カーテンDIY難易度は「かんたん」
基本的にはミシンさえ使えれば難易度が低い「かんたん」な部類のDIYですが、窓の大きさによってはとても大型なDIYになり、作業には根気が必要です。また、カーテンレールとの接合方法やひだの有無などによっても難易度は変わってくるため事前にしっかりと計画をたてましょう。
準備の手順①設置方法の確認
最初に、カーテンをかけたい窓の形状を確認し、カーテンレールの有無を確認します。カーテンレールがない場合は、カーテンレールを設置するかポールなどを準備する必要があります。
準備の手順②カーテンレールを採寸
カーテンレールの幅とフックから床までの高さを図って、カーテンの必要幅を割り出します。この縦横幅はカーテンのひだや生地の端処理を考慮しない「原寸サイズ」なので、購入サイズとは異なります。
準備の手順③カーテンの開き方を決める
布地購入の準備として、カーテンの開き方の種類を考えます。一般的には「両開き」か「片開き」の2種類で、窓の横幅に合わせて決める方法がおすすめです。
- 「両開き」リビングの掃き出し窓などの幅広窓にちょうどよい、窓の左右でカーテンを留める方法です。
- 「片開き」キッチンの小窓などの幅狭窓にちょうどよい、窓の片側でカーテンを留める方法です。
準備の手順④布の購入
布のサイズを決めるときは、原寸サイズに「ひだ」と「折り返し」を考慮する必要があります。遮光や遮熱を考えると、ひだ(プリーツ)つきのほうが性能は上ですが布はたっぷり必要です。また、片開きなら1枚ですが、両開きなら2枚で1セットと枚数が異なるため注意しましょう。
カーテンの縦幅の決め方
生地の縦幅の決め方は、原寸サイズに上下を三つ折りで始末した分の長さを加えて計算します。上部の始末分3cmと、裾の始末分20cmを加えるとよいでしょう。
カーテンの横幅の決め方(ひだなし)
カーテンにひだをつけない場合でも、原寸サイズぴったりの布幅はおすすめできません。生地サイズは原寸幅から3~5%程度余裕を持たせた幅を基本に考え、さらに両端の始末用の長さ6cmを加えるとよいでしょう。
カーテンの横幅の決め方(ひだあり)
ひだを付ける際は、ひだなしの幅寸を基準にしてひだ分を加えて計算するとよいでしょう。基本はひだ1つにつき10cmを基準にして計算します。
- ひだありの幅寸=ひだなし幅寸+(10cm×ひだの個数)
自作カーテンの作り方「かんたん小窓カーテン」
突っ張り棒を使った簡単カーテンの作り方のご紹介です。こちらでは基本のミシンを使った方法を紹介しますが、ミシンがない場合はアイロンで接着可能な裾上げテープを使ってもカーテン作りができますよ。
材料①突っ張り棒
カーテンレールの代わりに使用する突っ張り棒です。突っ張り棒を使うことで、手軽にどこでもカーテンを設置できます。小窓なら100均の突っ張り棒もおすすめです。
材料②好みの布
プリント布やリネン布などお好みで準備しましょう。布の種類によって遮光などの性能が変わるので気になる方は注意してください。特に遮光を気にせず目隠しだけでよい小さな窓なら、手ぬぐいでカーテンを制作してもよいでしょう。
作り方手順
- 左右を1cm幅で三つ折りしてアイロンをかける。
- 左右の三つ折り部分をミシン掛けする。
- 上部を1cmほど折ってアイロンをかける。
- 上部をさらに7cm折りアイロンをかける。
- 上部の折りが重なる部分にミシン掛けし、上部を筒状にする。
- 突っ張り棒を使って窓に仮設置する。
- 裾の長さを決めて待ち針をうつ。
- 裾の長さが合うように三つ折りをしてアイロンをかける。
- 裾の三つ折り部分をミシン掛けして完成。
四方の端処理は三つ折りが簡単
カーテン作りの工程は端処理に尽きるといっても過言ではありません。ロックミシンがある場合はしっかり端処理ができますが、ない場合でも三つ折りにすればほつれさせずに端処理ができます。また、面倒ですが折るたびにアイロンがけを行うことで仕上がりがぐっときれいになりますよ。
基本的な縫い方は「直線縫い」でOK
ミシンの設定はいろいろありますが、カーテン用の布は伸縮性がない布を使うことがほとんどなので、基本的には縫い方は直線縫いでよいでしょう。どうしても縫い目を隠したい場合には直線とジグザグが合わさったような縫い方の「まつり縫い」に設定する方法もあります。