早めに消費したほうがよい食べ物
①開封済みの食べ物
消費期限は未開封で、正しい保管を行った場合、安全に食べられる目安の期限です。開封後は期限とは関係なく、開封後2日~3日以内に消費しましょう。放置してしまうと、細菌が繁殖してしまったり、腐ったりしてしまいます。もし、においや味に異変があった場合は食べないでください。
開栓後の飲み物は2日~3日で飲もう
小型のペットボトルなどの直接口につけて飲むものは開栓後すぐに飲み終わりましょう。口をつけた部分から細菌が繁殖してしまいます。2Lペットボトルなどのコップに注いで飲むものは2日~3日が目安です。開栓後は冷蔵庫で保存して早めに飲み切りましょう。
②生魚
生魚は消費期限内であっても、寄生虫が潜んでいる可能性があります。有名なのはアニサキスと呼ばれるものです。気づかずに食べてしまうと激しい腹痛や嘔吐を引き起こします。アニサキスを死滅させるには60℃で1分間加熱、または冷凍が有効です。
できるだけ鮮度のよいものを
生魚を食べる場合はできるだけ鮮度のよいものにしましょう。生で食べる場合は「刺身用」と書かれている商品を購入するのが安心です。すぐに調理しない場合は一度冷凍させておくとよいでしょう。においや見た目で判断して、腐っていたり、血が出ていたりしたら絶対に廃棄してください。
③豚肉や牛肉などの生肉
生肉は牛肉、豚肉、鶏肉の順番で傷みやすくなります。すべての肉で鮮度の判断材料になるのが「ドリップ(血汁)」です。これは食材に含まれる水分が外に出てきてしまっている証拠です。ドリップとともに旨味成分が逃げてしまうため、美味しく食べられません。
食べられない肉の判断方法
ドリップがドロドロしている、変色している、異臭がする、ネバネバしているなどの場合は腐っている可能性が高いため、食べないでください。消費期限を1日か2日程度過ぎてこのような傾向がなく、腐っていないと判断した場合でも、しっかりと加熱してから食べましょう。
冷凍保存で消費期限を延ばす
牛肉や豚肉の消費期限を延ばしたい場合は、冷凍保存がおすすめです。買ってきた当日中に冷凍すれば、2週間~1カ月ほど保存できます。しかし「消費期限が近づいているから冷凍」は危険です。あくまでも新鮮な生肉を、空気が触れないようラップに包んで冷凍保存した場合に限ります。
④うどん
うどんには乾麺や半生麺、生麺などの種類があります。乾麺は水分を含んでいないため長期保存が可能で、1年~2年持ちます。半生麺も長期保存用に調整されているため、2カ月~3カ月保存可能です。しかし、生麺は消費期限が1週間~1カ月と短いものが多いです。
消費期限切れのうどんはいつまで食べられる?
正しく保管した状態で未開封、変色やにおい・味に変化がない場合は、消費期限切れでも2日~3日程度であれば食べられる可能性があります。しかし、うどんに菌が繁殖してしまい、食中毒になってしまう危険性も考えられるのです。基本的には食べないほうが安全でしょう。
冷凍保存で消費期限を延ばす
消費期限内に食べ切れないと判断した場合は早めに冷凍保存するのがおすすめです。冷凍保存をすれば2週間程度であれば食べられますが、それ以上保管していると食感が悪くなります。水気を切って、なるべく空気に触れないようラップに包み、冷凍保存しましょう。
消費期限が書いていない食べ物
野菜や果物には、消費期限や賞味期限などの期限表示がありません。期限表示は「全ての加工食品に明記」します。そのため、野菜や果物などの加工していない生鮮食品には表示する義務がないのです。
いつまで食べられる?
「期限表示がないからいつ食べてもよい」というわけではありません。基本的には購入してからなるべく早いうちに食べるのがよいでしょう。すぐに使わない場合はそれぞれの食品にあわせた正しい方法で冷凍保存すれば、腐りにくくなります。
消費期限切れが近いときの対応法
「消費期限が近いけれど、当日中に食べられない」という場合もあります。いつまで食べられるかの判断の仕方や適切な保存方法を知り、食材を上手に消費していきましょう。
①見た目やにおいを確認する
まずは見た目やにおいを確認しましょう。腐っていたり、カビが生えていたりする場合は食べるのをやめてください。また、大丈夫だと判断してもそのまま食べるのは危険です。雑菌や微生物が繁殖している可能性もあります。加熱してから食べましょう。
②正しく保管する
生魚や豚肉、牛肉などの生肉、団子などの生菓子、そのほか腐りやすいものは基本的に冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。常温保存では腐ってしまったり、菌が増殖しやすくなったりします。また、高温多湿な場所も菌が増殖しやすいため、冷暗所や風通しのよい場所での保管を心がけてください。
③消費期限切れが近い食べ物順に整理する
冷蔵庫の中や食品棚を整理して、すぐに消費すべき食べ物や早めに消費すべき食べ物、消費期限が書いていない食べ物が一目でわかるようにしましょう。カゴやケースを使って消費期限ごとにわけたり、印をつけたりすることで、消費期限を忘れずに食べられます。
まとめ
消費期限は製造者が決めた「安全に食べられる期限」です。消費期限を過ぎた食品を食べる場合は自己責任です。もし食べる場合は、食中毒を引き起こさないよう、正しい保存や加熱調理を心がけましょう。また、冷凍保存などを活用し、長く食べられるような工夫をしましょう。必要な分だけを2日~3日分購入し、食べきることが大切です。
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開封後は、2日~3日以内に消費しましょう。