血圧が高いとあらわれる症状
驚くことに高血圧だからといって、具体的な症状は確認されておりません。低血圧であれば、朝、体がだるかったり、朝起きにくかったりといった症状が現れますが、高血圧には自覚症状がないので、自分が高血圧だと気が付きにくいようです。血圧は簡単に測ることができますので、小まめに測って自分の数値を確認しておきましょう。
リスクが上がる病気
高血圧であれば、さまざまな病気になりやすくなります。高い数値の人は、正常な人に比べて脳の病気(脳卒中、脳出血、くも膜下出血)にかかりやすく、特に脳卒中は男女ともに発症率が大幅にアップしてしまします。さらに心疾患の病気にもかかりやすく、心筋梗塞、狭心症を発症してしまう恐れがあります。さらに肝臓にも負担がかかり、慢性腎臓病に陥りやすくなるといわれています。
即効で血圧を下げる方法
高血圧について少し学んだところで、血圧の下げ方についてご紹介します。まず血圧を下げたい方は、朝に体操をすれば改善されやすいのですがなかなか時間が取れない人も多いのではないでしょうか。そこで今回おすすめしたいのは、ツボ押しとストレッチです。
即効で血圧を下げる方法①ツボ押し
まず始めにツボ押しで血圧の下げ方をご紹介します。「合谷」というツボをご存知でしょうか?手の親指と人差し指が二股に分かれる部分を見てください。気持ち人差し指の先のほうになりますが、触ってみるとややくぼんでいる部分があるのですが、そこが「合谷」というツボです。
息を吐きながら5秒間押し、グッと反対の手で押しながらツボを刺激し、その後鼻から息を吸いながら力を抜きます。これを左右5回繰り返すと「β-エンドルフィン」というホルモンが分泌され高血圧改善に効果的といわれています。
即効で血圧を下げる方法②ストレッチ
血圧の下げ方として有名なストレッチをご紹介します。高血圧改善には血管を柔らかくすることが効果的ですが、実はタオルを握るだけで血圧の数値が下がるかもしれません。タオルを小さく4つ折りにした後、くるくると巻き棒状にします。そのタオルを椅子に座った状態で、軽く握ります。
時間にして2分くらいを目安にしましょう。そして1分間インターバルを入れて、再び2分間握ります。これを左右繰り返しましょう。このタオルを使った体操のようなストレッチで血管が緩み、圧迫されるこの血管の動きが高血圧改善に効果があるといわれています。
即効で血圧を下げる方法③サプリメント
体操する時間もなくツボ押しやストレッチで改善できない人は、サプリメントを飲んでみるのも1つの効果的な下げ方です。お魚に多く含まれているDHA・EPAや、大豆製品に多く含まれているサポニン、納豆に多く含まれているナットウナーゼという成分が多く入ったものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
血圧が高いと脳の病気や肝臓の病気、さらには心筋梗塞などの病気のリスクが高まります。そして高血圧には主だった症状が見られないことから、自分が高血圧だと気がつきにくい傾向があり非常に危険なものです。自分で血圧をこまめに測ることが重要になってきます。
家庭用の血圧計は医療現場で使われているものより少し低め(上が135・下が85)でも高血圧と診断されるので注意が必要です。血圧を下げたい方は、手の親指と人差し指の間にある「合谷」というツボを刺激してマッサージを行い、今回紹介したタオルのストレッチなどを試してみましょう。
血圧が10mmHg高くなると、リスクが15%も上がるそうです。