ランヤードとは?
主に建設現場でよく見かけられるランヤードは安全帯に付いた紐の事をいい、作業者の命を守るための保護具です。ロープやストラップベルト、またショックアブソーバ付きと種類がありますが、ランヤードを単体で使用はできないので胴巻きベルトやハーネスと併用してその機能を発揮します。
安全帯の種類
安全帯とはベルトとランヤードを組み合わせたもので、高い場所での作業をするのに必要な保護具です。落下災害が予測される場所では、安全帯を使用しないでの作業はできません。また、胴ベルト型とフルハーネス型の2つの種類がありますが、作業によって使い分けることができるのでそれぞれの特徴にあわせて使いましょう。
種類①胴ベルト型(一本吊り)
一般高所作業で使われているのが胴ベルト型の安全帯です。名の通り腰に巻いて使用するうえに、脱着が容易でコストパフォーマンスもよい所が特徴です。また、6.75m(建設業5m)以下の高さでの使用は問題ないため全ての業種に対応でき現在でもこのタイプが主流となっています。
種類②フルハーネス型
6.75m(建設業5m)以上ではフルハーネス型の安全帯を使用します。体を覆うように装着するフルハーネス型の脱着は容易ではありませんが、体に巻いたベルトによって落下災害時の衝撃が分散でき、体にかかる負担を緩和できるため、死傷災害につながりにくくなります。
ランヤードの種類と特徴
命綱とも呼ばれるランヤードにも種類があります。ロープ式、ストラップ式、ストラップ巻き取り式(リール式)の3種に加えショックアブソーバ付きと様々なタイプがありますので用途に合わせた使い方を重視し選ぶことが要求されます。こちらでは各種類と特徴をご紹介していきます。
種類と特徴①ロープ式ランヤード
一般高所用ではよく見かけるのがロープ式のランヤードです。昔から流通しており、コストパフォーマンスもよいため、今でも使用する方が多くいます。ロープの太さは10ミリ~16ミリ程度になっており、3本のストランドで編んだ3つ打ちロープや8本で編んだ8つ打ちロープがあります。
ロープ式ランヤードの特徴
- 3つ打ちロープは、強度がある反面、縄が撚れやすくキンクといった型崩れが起きやすい。
- 8つ打ちロープは、型崩れは起きにくくしなやかで扱いやすいですが、水分によって収縮が起き強度に影響が出るデメリットがあります。
よく聞くメーカーは、藤井電工(ツヨロン)・タイタン(サンコー)・TAJIMA(タジマ)が有名だな!タイタンのハーネスは洗えるものがあるぞ!