和室DIYのポイント
寝室に便利で居心地がよいものの、家具が置きにくく敬遠されがちな側面もあるのが和室です。賃貸住宅など、既に間取りが決まっている住宅への入居で、どうしても和室が使いづらい場合は洋室風にセルフリノベーションがおすすめです。
畳は自分で板張りにリフォームできます
和室リフォームで一番大がかりになるのは「床」です。今回は、リフォーム方法を4つご紹介いたします。簡単で安価な方法から、畳を外す本格的な板張り張り替えまで自分でできる方法を集めましたのでご期待ください。
賃貸でもOK
畳を外すことなく、畳の上に直接敷くタイプの板張りリフォームなら原状復帰が可能です。うまく管理すれば日焼けや凹みのない引っ越し当初のきれいな状態に原状復帰できますよ。
カビとダニは忘れずに対策を
フローリングの下に湿気をためこんでしまうと、カビやダニの原因になり、最悪畳が腐ってしまうこともあります。きちんと対策を行えば回避できるトラブルなので、侮らず対策を取りましょう。通気性が悪く結露が発生しがちでもともと湿気がたまりやすい部屋は特に注意が必要です。
ダニ対策「掃除」
畳に住むダニは掃除機で駆除できます。髪の毛やフケをエサにするヒョウダニや、小さなダニをエサにするツメダニなどが一般的な畳には住んでいます。畳の上にフローリングを敷く前に、畳1枚30秒を目安に、じっくり丁寧に掃除機をかけるとよいでしょう。
カビ対策「湿度コントロール」
どうしても気になるのが「カビ」です。実際、畳の上にフローリングを敷くとカビは発生しやすくなります。しかし、湿度をうまくコントロールすれば対策ができます。具体的な対策を下記に記載いたしますので、参考になさってくださいね。
- 窓をこまめにあけて換気し、湿度を下げる。
- シーズンごとにフローリングを外して畳を掃除し、乾燥させる。
和室DIY実例紹介
①一部板張り床に張り替えDIY
和室を残し、床を一部だけ板張りにリフォームした実例です。畳を傷めやすい、キャスターつきの椅子を使う場合に参考にしたいアイデアです。加工しやすいフローリングシートを使った、ヘリンボーン柄の床がおしゃれです。
②本格的な全面張り替えDIY
小根太の間に建築用断熱材を敷き詰めた上にフローリング床板張りを行った、本格的なセルフリノベーション実例です。まるでプロのような本格的な仕上がりなので、これからもずっと洋室として使えます。
③ジョイントマットでフローリング風DIY
手軽に原状復帰でき、畳のメンテナンスもしやすいジョイントマットを使ったセルフリノベーションアイデアです。柔らかなクッションマットを使えば、足音などの騒音が響きにくくなります。また、プリントの板目もナチュラルな洋室風を演出しています。
④ウッドカーペットでセルフリノベーションDIY
ウッドカーペットは、本格的な板張りリフォームが簡単にできる便利なアイテムです。本来の床の上に直接敷くので原状復帰が簡単というメリットがあります。
畳をフローリングにする方法①ジョイントマット
和室リフォームで最も費用がかからない方法としておすすめなのが「ジョイントマット」です。フローリング風の木目が表面にプリントされたEVAのクッションマットで、小さなマットをパズルのようにつなぎ合わせて床面に敷き詰めるアイテムです。施工も原状復帰も簡単で賃貸住宅でも使えます。
自分で張り替えるやり方・手順
- 畳をしっかり掃除します。
- ジョイントマットを畳の上に直接敷き詰めます。
- 部屋の角や柱の部分に合わせて、マットをカッターで切断します。
- 床全体に敷き詰められたら完成です。
費用の目安
6畳用分のマットの価格目安は5,000~10,000円くらいです。マット自体の厚さやクオリティにより価格が大きく異なりますので好みのマットを探してみてくださいね。
メリットのご紹介
1.費用が安い
自分で畳リフォームをする際、一番こだわりたいポイントが「材料費用の安さ」の方におすすめです。気分転換など一時的なリフォームにもよいでしょう。
2.足音が響きにくい
本体が衝撃を吸収するEVAクッションなので、足音や生活音が響きにくくなります。10~14mm分厚いクッションで、集合住宅で暮らす小さな子どもがいるご家庭に特におすすめです。
3.保温力がある
断熱材のようにしっかりと保温してくれるので、素足でも足つきがよくヒヤッとしません。またクッション素材は弾力性があり、万が一店頭しても衝撃を緩和します。
4.メンテナンスが簡単
お茶やジュースをこぼした際も、畳やカーペットのように染み込まないのでサッと拭くだけで掃除が完了して便利です。またおもちゃの角でえぐれてしまったなど傷んでしまったマットは、部分的に外して取り換えもできます。
5.畳のケアが簡単
全体をめくらなくても、部分的にマットを外して畳のお手入れができます。手軽にお手入れができるので畳の状態をキープしやすいのも人気の理由です。