いろいろな「茶色」を作ろう
身近に茶色いものは非常にたくさんあります。例えば、土の地面、動物の毛皮、食パンの耳、チョコレートなどです。またファッション業界の流行色に、テラコッタ(レンガ色)やピンクベージュのような茶色が選ばれることも珍しくありません。
どんな茶色も簡単に作れる!
茶色は身近にありふれた便利な色ですが、ニュアンスの多い色でもあります。茶色の絵の具が足りなくなったときや、手持ちの茶色ではなんとなくイメージにあわない場合には、自分で色を混ぜて作ってみましょう。カラー粘土やジェルネイルを混ぜる際にも応用できますよ。
基本編:茶色は何色と何色が必要?
基本の作り方①黄色+赤色+黒色
オレンジ色から茶色を作る方法が、調整しやすく簡単です。まずは「黄色」に少しずつ「赤色」を混ぜてオレンジ色を作ります。赤色は強い色なので、黄色の中にほんの少しでOKです。
オレンジ色(黄色+赤色)+黒色で作ると簡単
オレンジ色ができたら、少しずつ黒色を混ぜましょう。黒色も強い色なのでほんの少しでOKです。こげ茶や明るい茶色などの色調の調整は、絵の具を混ぜながらでは難しいので、しっかり混ぜてから行いましょう。
参考「グラデーションイメージ」
図は、オレンジ色に徐々に黒色を足していった場合のイメージです。簡単にいえば、茶色とは暗いオレンジ色です。オレンジ色に黒色を足せば簡単に茶色が作れます。
基本の作り方②黄色+赤色+青色
難易度は上がりますが、オレンジ色に青色を混ぜても茶色が作れます。黒以外の色を使うとテイストが変わっておもしろい色調が生まれることもあります。余裕があればぜひ試してみてください。
青色を使った茶色は夕焼けの表現に便利
描きたいものが「夕焼け」だった場合、単純にオレンジに黒を混ぜる茶色で明度を下げながら夕闇を表現するよりも、青色を混ぜる茶色を使ったほうがよいでしょう。青によって色相と彩度が変化するので色が複雑になり、うまく藍色につながる場合もあります。
参考「グラデーションイメージ」
図は、オレンジ色に徐々に青色を混ぜていった場合のイメージです。絵の具を混ぜると右のバーに近くなります。あくまで参考のイメージ図のため、実際の絵の具の状況によってはこのとおりとは限りません。黒色を混ぜた場合とは「こげ茶色」のニュアンスが違います。
基本の作り方③緑色+赤色
慣れるまで配分が難しいですが、緑と赤を混ぜると茶色ができます。秋のジェルネイルで人気のスモーキーなカーキ色やミリタリーカラーなど、グリーンよりの茶色を作りたい場合におすすめです。ジェルネイルでグリーン系から始まるグラデーションを作るには、この方法を試してみるとよいでしょう。
参考「グラデーションイメージ」
図は、緑色に赤色を混ぜていった場合のイメージです。あくまでイメージですが、絵の具を混ぜる際は右側のバーのように色が変化します。緑に赤色をたくさん混ぜていってもこげ茶色にはならず、赤茶色になるので注意しましょう。
ここからは、応用編の紹介です。
応用編:茶色の作り方「チョコレート系」
まずは、チョコレート系の茶色の作り方を紹介します。チョコレートや木の幹などを描くときに便利な茶色です。絵の具やジェルネイル、粘土で色を作る際にぜひ参考にしてくださいね!
作り方①ベースのオレンジ色を作る
最初に、黄色に赤色を少しずつ入れてオレンジ色を作ります。色を混ぜるときは「1色ずつ少しずつ」が基本です。フルーツのみかんをイメージしながら、黄色が強めのオレンジ色を作りましょう。
作り方②黒を混ぜて明度を下げて完成
オレンジ色ができたら、黒色を少しずつ混ぜて色を暗くします。キャメル系のライトブラウンからチョコレート系のこげ茶色まで、作れる茶色はさまざまです。いったん下げてしまった明度をふたたび上げるのは難しいため、黒を追加する際は色ムラがなくなるまでしっかり混ぜてからにしてください。
「青色+オレンジ色」でも明度調整には黒
オレンジ色に青色を混ぜて茶色を作った場合の「こげ茶色」の作り方を紹介します。オレンジ色の絵の具にどんどん青色を混ぜてもカーキ系の茶色になり、こげ茶色はできません。こげ茶色のような暗い茶色を作りたいなら、黒色を混ぜましょう。
次は、レンガ系の茶色の作り方の紹介です。
茶色は何色と何色を混ぜると作れるかわかりましたか?さらに詳しくみてみましょう。