ドライアイスとは?
冷たいものを冷たいまま持ち運びしたいときにはドライアイスを使うと便利です。保冷剤や氷のようにすぐ溶けることもなくしっかりと保冷できます。ドライアイスが必要なときにお店まで行けないこともあるでしょう。そんな時は自分で作ってみてはいかがでしょうか?必要な材料を用意すれば意外にかんたんです。家でも試せるドライアイスの作り方をみていきましょう。
ドライアイスの成分
ドライアイスは炭酸ガスでできています。炭酸ガスの化学名である、二酸化炭素と言ったほうがピンとくる人も多いかもしれません。ビールを発酵させるときや、製油を作る過程で発生する二酸化炭素を利用して作られています。成分は二酸化炭素ですが、それだけではドライアイスになりません。炭酸ガスは気体の状態なので、固体にするとドライアイスになります。
ドライアイスになるには?
ドライアイスの成分である二酸化炭素は元々気体です。ドライアイスにするには、一旦圧力をかけ液体にします。液体にした二酸化炭素を凍らせたものがドライアイスです。ドライアイスを製造していメーカーでも、二酸化炭素を液体にして凍らせるという作り方をしています。ただしこの方法だと粉末状なので、粉末を水で固めて固形にします。
ドライアイスの種類
ドライアイスにも種類があります。二酸化炭素を液体化させたときは粉末なので、この状態は「スノー」と呼ばれています。ドライアイスを製造するメーカーはスノーを固めて塊にした「ブロック」で販売しています。アイスクリームやケーキを買って家に持ちかえるときに入れてもらうのは、ブロックを砕いて小さくした「ペレット」というタイプです。
ドライアイスは家でも作れる
ドライアイスの作り方はかんたん!
ドライアイスの成分やできるまでの仕組みがわかっても、それを家で再現するにはむずかしいと思ってしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、あるものを使うことで、家でもかんたんに作れます。ただしドライアイスを自分で作る場合は、いくつか注意したいことがあります。
ドライアイスの作り方
必要な材料
自分でドライアイスを作るのに必要な材料は、二酸化炭素消火器と布のカバーです。二酸化炭素消火器はホームセンターに行くか、ネットショップから入手できます。もう一つの材料となる布のカバーは、通気性のいいものを用意してください。麻袋か枕カバーなどでもOKです。材料は2つだけですが、自分で作ったドライアイスに触るときは、軍手やゴム手袋など手を守るものがあると安心です。
飛び散る可能性があるので、ビニールシートを用意しておくといいでしょう。
ドライアイスの作り方①
ドライアイスはメーカーでもない限り作るのは難しいイメージですが、材料さえ揃えれば意外とかんたんに作れます。作り方としては、二酸化炭素消火器の噴射口にカバーをかけ、中身が袋の中に出るようにするだけです。準備ができたら消火器を噴射しましょう。
ドライアイスの作り方②
消火器を噴射したら、カバーの中にスノー状のドライアイスができています。このままでもドライアイスとして使えますが、カバーの上から押し固めるとペレット状になります。メーカーで作るようなブロック状にするには、さらに消火器が必要です。あまり多くは作れませんが、この方法なら自分でドライアイスを作れます。
ドライアイスを自分で作る前に知っておきたいこと
ドライアイスは自分でも簡単に作れますが、普通の消火器に比べると若干価格が高めです。作り方はかんたんですが、少し費用がかかります。また1度に作れる量はごくわずかなので、メーカーで販売しているブロックのようにはなりません。
次は、ドライアイスを作る注意点や処分方法について紹介します。
ドライアイスはマイナス79度で凍るので、氷よりも保冷効果に優れているんですよ!