静電気とは?
冬季など乾燥のシーズンになると特に気になる「静電気」。摩擦などで人体など物体の電気のプラスとマイナスのバランスが崩れることで発生する現象ですが、電気をうまく逃がすことで抑えることができます。不快な静電気は大きくわけると「帯電」「放電」2つのカテゴリにわかれます。
「帯電」した静電気の不快例
冬場、マフラーやストールを外したときに髪の毛がフワッと浮き上がるようになる状態をイメージしてください。下敷きの摩擦で髪の毛や紙片を浮かせる遊びも帯電が関係しています。また、ペットの毛も帯電により浮き上がることがあります。
「放電」した静電気の不快例
冬場、ドアノブに触れた瞬間に「バチッ」と音がする状態をイメージしてください。バランスが崩れた電気が元に戻ろうと放電するために起こる現象で、帯電量によっては針で刺されたようなチクッとした痛みを感じることもあります。
静電気をなくす方法「アースにつなぐ」
ささいなことで帯電しがちな静電気ですが、アースにつなぐことでなくすことができます。アースというのはつまり地球のことで、もし帯電してしまっても電気を通しやすい金属などに触れてアースにつながれば静電気はなくなります。
アースにつなげば「バチッ」もなくなります
帯電量が多い場合、放電の際に火花が発生することがあります。なので、ガソリンなどの引火力の高いものに着火すると大変危険なので、可燃物質を扱うガソリンスタンドなどには必ず静電気除去パッド(アース)があります。
床マットでアースにつなぐ方法もあります
静電気被害を排除したい精密機械を扱う工場などは、マット式の静電気防止床材で対策をとる場合もあります。マット式なら上に乗るだけで床から放電されるので、より確実性が上がります。しかしマット式は上にカーペットなど他のマットを敷かずに使うことが前提なので、注意が必要です。
アースを使わずに、静電気を少なくする方法はあるのでしょうか?
静電気を少なくする方法「加湿する」
静電気を少なくするために、水をつかう方法もあります。「冬場は乾燥しているから静電気が大変で…」などの日常会話はイメージできると思いますが「今日は雨が降っているから静電気がひどいなぁ」という状況は想像しがたいのではないでしょうか。
水を使って静電気を逃がすこともできます
静電気の帯電状態とは、行き場を失った電気を抱えている状態と言い換えることができます。水は電気を通すので、湿度が高い(空気中に水分が多い状態)中にいると水を伝って自然に帯電している静電気を逃がすことができるのです。
静電気の簡単なまとめでしたが、いかがでしたでしょうか。次のページから、簡単にできる静電気対策をご紹介します。
それでは、実際に静電気をなくすためにはどうすればいいのでしょうか?