苔リウムとは?
苔リウムとは、透明容器の中でコケを育てるテラリウムの一種です。手のひらサイズのガラス瓶の中に樹海や森の一角の光景を再現できる苔リウムは初心者にも作りやすく、おしゃれな植物インテリアとして人気があります。
アートのように楽しめる苔リウム
初心者でも簡単に作れる苔リウムですが、表現の幅が広いことで「手軽なアート」としても親しまれています。基本的な材料と知識があれば、フィギュアやキノコと組み合わせて箱庭あそびのように苔リウム作りを楽しめますよ。
苔リウム実例紹介
①山の斜面の風景を再現
瓶の中に大胆な傾斜を作ってコケを植えることで、高さのある瓶でも間延びせず立体的に楽しめます。
③さながら密林の苔リウム
苔リウムには湿度を好むシダ植物も高相性です。一緒に植えることで、高さが出しにくい苔の弱点をカバーしてくれるのでリズムのある作品作りが楽しめます。
③キノコを使った苔リウム
キノコが苔リウムの魅力的な主役となっている例です。キノコを苔リウムにレイアウトしたい場合には、キノコの菌糸がセットされた栽培キットが便利です。
④おしゃれなフラスコ瓶
底が平たくなったおしゃれなフラスコ瓶を使った苔リウムです。雪にみたてた白砂とサンタクロースのフィギュアがユニークで、季節感のある楽しい作品です。
苔リウムの作り方「材料」
①ガラス瓶
ガラス瓶を選ぶ際には、蓋の有無をよく考えて選ぶとよいでしょう。詳しくは後述しますが密閉性能にかかわりなく、蓋のあるタイプは高い湿度を保ちやすいというメリットがあります。コケの種類によってはそこまで高い湿度を求めない場合もあるので、好みの瓶を選ぶとよいでしょう。
②土(ソイル)
底に敷く土は、専用のものを使うとスムーズです。苔リウム用の土が見つからない場合は「テラリウム」や「パルダリウム」用と書いてある土で代用が可能です。
③霧吹き
コケは乾燥を嫌う場合が多いため、植え付けの際と通常管理の水やりには霧吹きがあると便利です。最初のキットを用意する際に一緒に準備しましょう。
④ピンセット
コケはピンセットを使った植え方が基本です。ピンセットを使えば、繊細な作業が可能になるためコケを土に深く突っ込んで高さを調整する植え方も可能です。
⑤コケ
苔リウムの主役となるコケは、数種類用意するか相性のよい植物を一緒に用意するとよいでしょう。他の植物も用意する場合は、水草やシダ植物がおすすめです。
⑥小道具材料(石・フィギュアなど)
山に見立てて設置する石や流木を準備します。石を準備する場合は多孔質で内部に水を含みやすい溶岩石がおすすめです。植栽用小道具には、自然物ではなくフィギュアなどもおすすめです。
ジオラマ用フィギュアも小道具におすすめ
人物や家畜、野生動物のフィギュアも小道具におすすめです。苔リウム内に設置することで情景にリアル感を出したりユーモアも表現できます。
⑦LED照明
サンサンと降り注ぐほどの光は必要ありませんが、植物であるコケの生育には光が必要です。直射日光では強すぎるため、LEDのスタンド照明がおすすめです。照明は常時点灯した状態でもよいでしょう。
初心者には栽培キットもおすすめ
初めて苔リウムを作る方には、あらかじめ最低限必要なアイテムがセットになった栽培キットもおすすめです。栽培キットには、ガラス容器、土、苔、小道具の石がセットで含まれ、ピンセットや霧吹きなどを準備するだけですぐに苔テラリウム作りが楽しめます。