がっかり名所とは?詳しく解説!
旅行系の口コミサイトなどを見ると『がっかり名所』といったキーワードを目にすることがあります。この『がっかり名所』とは、写真や映像を通してみた風景と、実際に訪れた際に受けた印象に大きなギャップが生じた場所を指しています。がっかりの度合いは人によって違いますが、多くの人が同様の印象を受けた場所に対して『がっかり名所』という冠がついてしまうことがあるようです。
日本三大がっかり名所紹介
どんな場所が『がっかり名所』に当たるのか、ここでは観光客の多くががっかりしたといわれる『日本三大がっかり名所』を紹介します。どんなところががっかりする要素となったのかを説明するとともに、その中でも見どころスポットなどを合わせて紹介します。
がっかり名所①札幌市時計台(北海道)
札幌の名所のひとつ、札幌市時計台です。1878年に札幌農学校演武場として建てられました。もともとは農学校(のちの北海道大学)の施設だった場所です。建設当時はなかった時計大ですが、鐘楼につけるはずの海外から取り寄せた時計の部品が、あまりにも大きかったことから、時計塔を作り時計のムーブメントを設置し、時計台として位置づけたとされています。
がっかりポイント
写真や映像で見る限り堂々とそびえたつ、凛としたたたずまいの時計台のイメージが先行してしまいます。実際に足を運ぶと、周りはビルだらけ、こじんまりとその建物があるだけです。また、時計台という言葉から大きな建物をイメージしますが、建物そのものに高さがなく、通り過ぎてしまったという人もいるのだとか。
見どころポイント
140年の時を超えて現存する建物の外観を見ることもそうですが、できれば入館して展示物を見ていきましょう。歴史を勉強するとともに、時計塔に時計が設置されるまでのエピソードを知ると、その価値が大きく変わっていきます。また、札幌の観光地は徒歩で廻れる場所が多く、時計台もそのひとつです。
基本情報
【札幌市時計台】
- 住所:札幌市中央区北1条西2丁目
- アクセス:JR札幌駅南口より徒歩で約10分/市営地下鉄「大通駅」下車、市役所側出口より徒歩5分
- 開館時間:午前8時45分~午後5時10分(最終入館は午後5時)
- 観覧料:大人200円 高校生以下無料
がっかり名所②オランダ坂(長崎県)
オランダ坂は、出島文化が残る長崎にあります。居留地が近くにあり、外国人が通行していたためにこのように呼ばれました。かつては居留地にある坂はすべてオランダ坂と呼ばれましたが、今では活水坂をはじめ活水学院の下にある坂、誠孝院前にある坂をオランダ坂と呼んでいるようです。
がっかりポイント
居留地というと、異国情緒あふれる建築様式を見られる場所、日差しを浴びながらのんびりと坂道を歩ける場所というようなイメージがあります。実際に足を運ぶと「ただの坂だった」という感想しか残らなかったということが多くみられました。何気なしに通った道がオランダ坂だったということもあるようですね。
見どころポイント
オランダ坂に敷き詰められている当時のままの石畳は、全国でも珍しいものです。坂に角度に沿ってくみ上げられた石畳を眺めてみましょう。また近くには、日本で初めて開校された活水学院や7棟立ち並んだ洋風住宅もありますので、こちらスポットとペアにして観光することも一案です
基本情報
【オランダ坂】
- 住所:長崎県長崎市東山手町
- アクセス:海星学園と昭和会病院前のY字路を左手に。国道499号線へ向かう道
- 開館時間:通年
がっかり名所③はりまや橋(高知県)
はりまや橋はかつて「播磨屋橋」と呼ばれた経緯があります。江戸時代に堀を作ったため、分断された播磨屋と柩屋の両家を結ぶ橋として作られました。播磨屋橋は、純信とお馬の悲恋物語の舞台でもあり、高知で親しまれている「よさこい節」の一節にもはりまや橋の地名が織り込まれているため、観光地として確立しました。
がっかりポイント
今現在観光スポットとして紹介されている「播磨屋橋」は複製品です。当時のお堀も埋め立てられ人工の川の上に設置されています。もともとの「播磨屋橋」の欄干は別のところに移設されているのだとか。また観光素材の橋も短いものなので、観光という立場になると、若干物足りなさを感じることもあるようですね。
見どころポイント
1959年にリリースされたペギー葉山さんの楽曲「南国土佐を後にして」の歌碑がはりまや橋周辺にあります。また、橋の東側には時計台があり、そちらに設置されたからくり時計からは、よさこい節のオルゴールとともに高知城などのからくりが飛び出してくるそうです。1時間に1回正時に見られるので、はりまや橋を訪れたら足を止めてみてくださいね。
基本情報
【はりまや橋】
- 住所:高知県高知市はりまや町1丁目1
- アクセス:とさでん交通電気軌道 はりまや橋駅より徒歩5分
- 開館時間:通年
次は、日本全国のがっかり名所候補地を紹介します。