苔リウムの作り方「手順」
- 容器に土を入れる。
- 土に傾斜をつける。
- 霧吹きで土全体を湿らせる。
- 溶岩石などの小道具を配置する。
- ピンセットでコケを植えて完成!
ポイント①土に傾斜をつける
容器の背面の土を盛り、斜面をつくると苔リウムの見栄えを表現しやすくなります。山肌を切り取ってきたつもりで思い切って斜めに土を入れましょう。
土を盛れば立体感を簡単に表現可能
コケ群生するため、緑のじゅうたんのような密度の必要な表現は得意なのですが高さがありません。植えた当初は特にのっぺりしがちなので、デコボコに土台を用意するとよいでしょう。中央に山を盛っても立体的になります。
ポイント②コケの植え方
植える際に「見立て」を行うとより苔リウム作りが楽しくなります。コケを針葉樹に見立てて森を表現したり、小道具材料の溶岩石を石畳に見立てて古びた山道も表現できます。
長い場合はハサミでカットしてもOK
植えたいコケが長すぎる場合は、ハサミで不要な部分をカットして植えてもよいでしょう。カットする場合、土台部分ではなく先端部分を土に差す植え方をすれば切断面は目立ちません。しっかり水やりを行えば定植可能です。
手順の確認におすすめの参考動画
制作手順がイメージしづらい場合には、プロの作業風景を見てみてもよいでしょう。こちらは、苔リウムの制作風景を5分にまとめた動画です。短い動画のため、簡単に手順の確認を行えますよ。
苔リウムの作り方「管理方法」
①水やりは週1~2回程度
水やりの量の目安は、土がしっかり湿って色が変わる程度です。霧吹きを使った水やり方法では簡単にやさしく水を含ませることが可能ですが、土まで水が行き届いていない場合があるので注意しましょう。
②ガラス瓶の頑固な汚れにはクエン酸
水で拭いて落ちないガラス瓶の汚れには、柑橘類でお馴染みのクエン酸水を使って拭き掃除を行うとよいでしょう。コケが枯れてしまう場合があるので、クエン酸水がコケに付かないように注意してください。
③コケの寿命は2~3年程度
苔リウムの寿命の目安ですが、一般的なコケの寿命が2~3年なのでそちらを参考にするとよいでしょう。育て始めて1年程度で容器の中がうっそうと茂り経験が変わります。見た目をキープするためには、ピンセットやハサミを使った管理を適時行うのがおすすめです。
苔リウムの作り方「おすすめコケ紹介」
①ハイゴケ
ハイゴケは苔リウムに人気があるコケです。小さな針葉樹林のような趣があるフサフサの刃が特徴です。庭園や苔玉作りにも人気があり、半日陰を好む品種です。
②オオカサゴケ
小さなヤシの木のような趣があるオオカサゴケは、透明感のある大きな葉が特徴で、苔リウムのアクセントにぴったりの品種です。日向~半日陰を好みますが、乾燥を嫌うため注意しましょう。
③オキナゴケ
オキナゴケは、蓋のないオープンな非密閉容器でも生育可能な乾燥を好む品種です。盆栽愛好家にも好まれる品種で、こんもりと小山のように群生する様が楽しめます。
苔リウムの作り方「おすすめ容器紹介」
①球状容器
コロンと丸い形状の容器を使うことで、置物インテリアとしておしゃれな苔リウムを作れます。上部に開口があるため、乾燥に注意が必要です。乾燥を好む品種のコケを使うとよいでしょう。
②蓋つき容器
蓋つき容器を使うことで、高湿度状態を好むコケでも生育が可能です。蓋の開け閉めによって乾燥状態のコントロールが可能になるため、苔リウムにおすすめです。
③電球型容器
苔リウムやテラリウム用の容器の中には、吊り下げが可能なタイプもあります。電球型は見た目がかわいく、置き場を選ばないおしゃれなインテリアグリーン容器です。
まとめ
透明容器でコケを育てる苔リウムは、インテリアとしても人気のテラリウムの一種です。おしゃれな容器を使って手軽に作れ、管理もさほど難しくないことから園芸初心者にもおすすめです。インテリアグリーンの参考になれば幸いです。
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