シンク内が汚れる、黒カビが発生する理由
忙しくてキッチンのお手入れができなくて、気付けば排水口にぬめりが発生している。シンク内側にポツポツと黒カビ発生している。水栓に白い汚れの水垢がこびついていた。などということがありませんか?こちらでは黒カビや白い水垢汚れなどの原因についてご紹介します。
理由①シンクや蛇口、水栓の白い水垢汚れ
キッチンのシンクや水栓、蛇口には、気づけばすぐに水滴の形をした白い汚れが発生しています。これは、水道水に入っているマグネシウム、カルシウム、ミネラル成分などが、水分が乾くことで残るカルキとよばれるものです。電気ポットなども長く使うと内部に白く堅い汚れがこびりついて困ったことはありませんか。あれと同じ汚れなのです。
水分が乾燥して白い汚れになる
白い汚れは、シンク内に水分が残っていると乾燥していく時にカルキがそのまま残ることで現れます。そのため白い汚れは、水滴の形をしているのです。洗い物や調理中に、水は広い範囲で飛び散っているため、シンクのいたるところに水垢汚れが発生します。
理由②排水口やシャワーヘッドノズルの黒カビ
キッチンは、お湯をつかったりコンロで火を点けたりすると蒸気が発生し、湿気が出やすい場所です。カビは、25度くらいからの温度と70%からの湿度があるとどんどん繁殖します。また、食べかすや水分、ほこり、洗剤などを栄養分とし、プラスチックやビニールまでも栄養として取り入れてしまうため、まさにキッチンなどはカビにとって絶好の繁殖の場でもあるのです。
お手入れをさぼるとカビは繁殖してしまう
調理中の油ハネや水滴、ほこりや食べかすなどの汚れが付着し、適度な湿気が加わってお手入れを怠ることでカビが発生します。カビは繁殖していきますから、ちょっとお手入れをサボっている間にどんどん広がっていきます。ぬめりを発見したら黒カビ対策を即しましょう。
濡れた布巾でカビを広げない
そして、注意したいのが、濡れ布巾で拭くこと。濡れた布で黒カビを拭き取ると、カビが濡れ布巾に付着し、拭いた箇所に移っていきますので、気をつけてください。
理由③ステレンスの錆
ステレンス製のキッチンは、錆が付きやすいです。錆びやすい缶や鍋などの金物を放置しておくこと、または塩分の強い食品を付着させて放置しておくことで錆が発生します。一度錆びてしまうとピカピカのキッチンには戻りません。錆びは広がっていきますから、ステレンスの上には直接金製品を置かない、のせないように注意しましょう。
毎日のお手入れが重要
蛇口、水栓の先やノズルなどに緑色の錆が出てくることもあります。スポンジで全体を軽くこするだけでは、ちょっとした凹みの汚れがとれないからなのです。毎日のお手入れの時に細かい凹凸の箇所を気にしながらスポンジの角を使ってこすり、乾いた布で水気をふきとるようにすると錆はつきにくく、ピカピカになります。
水栓、蛇口の掃除、定期ケアの仕方
蛇口、水栓は水が直接跳ね返って白い汚れが付きやすい場所です。また、ノズルにぬめりができやすく、掃除がしにくい場所でもあります。しかし、蛇口や水栓がピカピカだとキッチン全体がきれいに見えますので、実は常にきれいにしておきたい場所でもあります。キッチンお手入れ用スポンジの他に古歯ブラシを用意しておくと便利です。
蛇口、水栓の掃除方法
白い汚れの水垢は、水カップ1に小さじ1杯のクエン酸を混ぜたスプレーをかけて拭き取ります。水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸と合わさることで汚れが分解します。ノズルなどにこびりついたぬめりや頑固な水垢は、クエン酸をスプレーで噴射し、ラップを巻いて3~4時間放置し、古歯ブラシやラップを丸めたものでこするとピカピカに。
カードを使って汚れをとる
それでもとれないノズルのぬめりや汚れは、クリームクレンザーや重曹に水を混ぜたペーストをこすりつけ、不要なプラスチック製のカードを切って、角でこすってみましょう。
蛇口、水栓の定期ケアの仕方
蛇口、水栓の裏側は、特に水滴が跳ね、見えない場所です。食後の後片付けの時にシンク用スポンジでサッと蛇口、水栓を全体を洗い、都度、乾いた布巾で拭くことで簡単に白い汚れが残らない水垢予防になります。また、週に1回程度定期的にお掃除の仕上げに不要なストッキングでこすることで蛇口、水栓がピカピカになります。
シャワーヘッドの掃除・定期ケアの仕方
シャワーヘッド式の蛇口、水栓は、ホースが伸びてシンク内にくまなくお水をかけられることができて便利ですが、シャワーヘッドの目やすき間など細かい部分にぬめりや汚れがつきやすいです。また、ホース部分に汚れがたまると伸縮部分がきっちりとはまらなくなることもあります。不具合が出ないように日頃のお手入れを忘れないようにしたいものです。
シャワーヘッドやノズルの掃除方法
シャワーヘッドは、水が出る部分の面積が大きいことと、掴むグリップ部分にどうしても手垢がつきやすくなります。毎日のキッチンのお手入れと合わせて、スポンジに浴室用洗剤をつけて軽くこするだけで汚れが分解され、きれいになります。ホース部分も忘れずにお手入れをします。
シャワーヘッドの汚れがひどい時は
シャワーヘッドやノズル、ホースに薄めたクエン酸をスプレーしたキッチンペーパーを巻いて、2~3時間放置しておくことで頑固な汚れも分解します。その後、スポンジでこすり、水ですすぎます。あとは、乾拭きをしっかりしましょう。樹脂製のホースの場合は、仕上げに消毒用エタノールで拭き取ることをおすすめします。
定期ケアの仕方
シャワーヘッドの目が詰まってくると水の出が弱くなります。洗面器にお湯を張り、クエン酸を大さじ1~2杯まぜ、そこにシャワーヘッドを3~4時間ほどつけて汚れを分解させます。それでも、水の出が弱い時は、爪楊枝などでシャワーヘッドの目をほじるとぬめりのようなものが出てくるので取り除きましょう。
調理、後片付け後にしておきたいこと
少しのお手入れが続くとピカピカなキッチンが持続します。食後は出来るだけ、食べ終えた食器や調理時に使用した調理道具などをそのまま放置しておかないようにしたいものです。食後に食器や調理道具などを洗い終えたら、シンクと蛇口、水栓やシンク周りを食器用洗剤や重曹をつけたスポンジで軽くこすります。
一連の流れでお手入れする
排水口のフタ、排水口の内部、ノズルも一緒に洗っておきます。毎回掃除をすることで、よくあるぬめりは発生しません。そして、必ず水ですすぎましょう。お湯などの温かい温度はカビの素を成長させる要因になります。食器、調理道具を洗ったら、スポンジを変えてキッチンも洗うという一連の流れが出来るといつも清潔できれいなキッチンを保てます。
素材別お手入れ
キッチンの素材ですが、ステンレス製キッチンの場合は、最後の仕上げにクエン酸をスプレーしたり、レモンの切り口でこすり、乾拭きをすると汚れ防止にもなります。人工大理石のキッチンの場合は、メラミンスポンジを使うと傷がつきにくいです。
①重曹を使ったキッチンのお手入れ
重曹は料理にも使える安全性が高いものです。キッチンの洗剤として活用するのに嬉しい品ではないでしょうか。毎日使うキッチンは、水分や食材カス、油など多種多様な物が飛び散り、汚れやすいです。日頃の食事の後片付け後に重曹をキッチンシンク用のスポンジにつけてシンク内を、円を描くように優しくこすっていきます。あとは水でシンク内を流せばおしまいです。
重曹をペースト状にする
ちょっと汚れがひどい箇所は、重曹にお水を足しながらペースト状に混ぜ、汚れの箇所に塗り、ラップをかけて半日ほど放置してから、スポンジや古歯ブラシでこすると汚れがとれます。重曹はアルカリ性なので、油汚れとの相性がよく、分解しやすいです。
発泡させることで汚れを浮かす
重炭酸ソーダという化学名のある重曹は発泡性もあるため、排水口に重曹をふりまき薄めたクエン酸水をかけることで、排水の汚れを分解させる効果もあります。また、たっぷりふりまきお湯を注ぐと臭い防止にもなります。
②水気をふきとる
初めに述べたように水まわりの白い汚れは、水分が残っていることや湿気が大きな原因です。シンク内や水栓、蛇口を磨いた後は、必ず乾いた布で拭くことをおすすめします。特にマイクロファイバー製の布は、水分を吸い取ってくれます。排水口のフタも外して、排水口内部も通気をよくさせて、できるだけ乾燥するようにしましょう。
湿気を残さないようにする
このほか、調理中や後片付け中は、湿気を逃すために常に換気扇を回す、窓を開けるなど湿気を溜めない工夫も必要です。洗った食器を置く水切りカゴも同じく、底にたまった水気は拭き取りましょう。合わせて、布巾も濡れたらとりかえるようにするといいですね。
③掃除用具は目の前に置く
汚れがひどくならないためにも定期的にお手入れをすることが大事です。面倒だからと日頃しないことで、水垢や黒カビ、錆などの落ちにくい汚れにつながります。気づいたらすぐにお手入れができるようにクエン酸、重曹などの掃除用具は、目に入る位置に置く、手が届く場所に置くことが習慣の第一歩になります。
収納を工夫する
重曹は、オシャレな小瓶に入れておくとキッチンの見えるところに置いても気になりません。キッチンの掃除用具を目に見える場所に置きたくないという場合は、掃除用具をカゴやケースなどにまとめて入れておき、調理時以外は見えない場所にしまっておきます。調理や片づけをする時にカゴやケースごと天板上に出しておきましょう。
まとめ
毎日お手入れをすることで、早く汚れが分解しこびりつきません。食後の食器洗いが終わった流れで、シンクや蛇口などを洗い、布で水分を拭きとることでいつもピカピカなキッチンが維持できます。