はじめに
唐揚げやてんぷらなどの揚げ物を作るさいに必要なサラダ油などの食用油。使用済みの残りの油の処理はどうしていますか?そのまま鍋に入れっぱなしの場合もあれば、オイルポットに入れて次に使うときまで保管するなどそれぞれでしょう。そんな使用済みの油を効率よく次に使うための保存方法と、油を捨てるときにどのような捨て方がよいのか解説します。
揚げ物の油の保存方法
お弁当のおかず作りなどでほとんど毎日、揚げ物をするからと、使用後の油を鍋に入れっぱなしにしていませんか?油は酸化が進むと味やにおいが劣化していきます。この酸化の原因は油が空気に触れたり、加熱や水分に触れたりすることで起こります。できるだけ酸化が進まないよう、残りの油は必ず保存容器に移し適切に保存しましょう。
揚げ物の油の保存容器①オイルポット
サラダ油などで揚げ物を行ったあとの保存はオイルポットなど酸化がしにくい容器に必ず移しましょう。このさい、ろか紙を通すことにより細かな揚げかすなども取り除けます。できるだけ油こし用のこし紙(ろか紙)を使いましょう。
油こし紙(ろか紙)
使用済みの油をこすさい、キッチンペーパーやガーゼなどでも代用できますが、こし紙(ろか紙)は100均でも手に入るので常備しておくことをおすすめします。唐揚げやてんぷらなど、揚げ物に使用して残った油には下味の調味料の成分や、粉やパン粉のかすが油に残っているので、使用後の油は必ずこしてきれいにしてから保管しましょう。
活性炭入りろ過紙
オイルポットと油こし紙だけではなく、活性炭入りフィルタータイプもおすすめです。活性炭入りのフィルターが使用済みのサラダ油のにおいや汚れを取り除きます。活性炭フィルターは使い捨てとなっており、約10回くらいの使用ができで、使用後はそのまま捨てるだけ。交換用の活性炭入りフィルターは別売りしており、単体で購入可能となっているので常備しておくとよいでしょう。
揚げ物の油の保存容器②保存ビン
SNSやブログでは100均で手に入るアイテムを組み合わせて油を保存する方法が評判となっています。ガラス瓶やふたは汚れたら洗って煮沸消毒できますし、定期的に買い替えるにもコスパが優秀なのでおすすめ。100均で梅漬け容器として販売されている密閉式ガラス瓶と茶こし、油こし紙を使用して使用後の油をきれいに保管できるというアイデアです。
100均の保存ビンと茶こしを活用した油処理
ガラス瓶の口のサイズにフィットする茶こしを落ちないように置きます(古い茶こしでもOK)。茶こしに油こし紙をセットしてサラダ油など使用済みの油をこします。このとき、油は粗熱がとれた状態で行い、油がびんの口からこぼれないように注意しながらゆっくり行いましょう。
残りの油を保存ビンに入れたら、シンク下など、光が遮断されている場所で保管します。短期間で使い終わる場合は保存ビンのままで保管できますが、できればアルミホイルを巻き付けて光を遮断する状態にします。ふたをしっかりと閉めることで虫の侵入の防止にもなります。
冷暗保存する
唐揚げやてんぷらに使った使用済みのサラダ油の保存場所は涼しくて暗い場所をおすすめです。油は光によって酸化しやすいので、使用済みの油は特に光を遮断して、少しでも酸化がしない場所に置きましょう。オイルポットの形状にもよりますが、ふたが簡単に開閉できるタイプは上からラップで覆うか袋に入れて口を結んでおくなどすると、虫の侵入防止にもなります。
熱源のそばに置かない
調理の効率をよくしたいために、コンロ脇のスペースに調理を置いている方も多いのではないでしょうか。オイルポットを含めて、熱源の近くに置くと劣化の原因になるのでできればコンロの周りには置かないようにしたいものです。特に使用済みの油は暗くて涼しい場所に保管することが望ましいので、熱源の近くのように温度が高くなりがちな場所に置かないようにしましょう。
次のページでは油の保存期間についてご紹介すますね!
出典:筆者撮影