タオルを捨てるタイミングは？使用具合の目安やポイントを解説

バスタオルやフェイスタオル、ハンドタオルなど、使い勝手のよいタオルにも、もちろん寿命があります。洋服や靴と同じように消耗品であり、どんなに気に入っているタオルでも長くは使えません。しかし、タオルを破棄するタイミングがわからず、戸惑う人も多いです。いったいタオルはどのタイミングで捨てるべきなのでしょうか。

タオルの寿命の判断の仕方には個人差があります。同じ使い古しのタオルでも「ザラザラしている」と感じる人もいれば、「肌触りが硬めで好き」と思う人もいるのが理由です。「もうしばらく使えそう」「もったいなくてまだ捨てられない」など、寿命を迎えたタオルを捨てるタイミングに迷ったら、捨て時のポイントを確認して判断しましょう。

古いタオルを捨てるタイミングの中でも「見た目や質感で決める」のが比較的簡単です。タオルの種類にもよりますが、基本的に買ったばかりのタオルはパイルがまっすぐに立っており、弾力や滑らかさを持っています。全体的にパイルがつぶれ弾力が弱まり、肌馴染みが悪く感じるようになったときを交換の目安にしましょう。

見た目や質感で捨てるタイミングを計れない人は、洗う回数で決めるやり方を試してみましょう。基本的にホテルでは、30回洗ったタオルは質感や使い勝手が悪くなるため、寿命と判断し破棄しています。あくまでも目安ですが、具体的な回数を決めておくことで迷わず使い古したタオルを捨てられるため、優柔不断な人に特におすすめです。

タオルを捨てるタイミングをどうしても決められない人は、「タオルを捨てる日」を決めておくのもおすすめです。あまり年数が経つと使い勝手が悪くなってくるため、少なくとも1年に1回交換するのが理想です。例えば「大掃除の日」「誕生日」「タオルの日」など、記念日のように特定の日を「古いタオルを捨てる日」に設定しておきましょう。

捨てるタイミングの「1年に1回」という目安は、大まかな計算から割り出されています。1週間に7枚のタオルを毎日洗いながら使ったとすると、1枚あたり1カ月で4回洗うことになります。つまり、7～8カ月で洗濯回数30回を超えるわけです。一般家庭ではこれよりも洗濯や使用回数が減る可能性が高いため、少し長めの1年が目安にされています。

タオルの使用具合の目安やポイントを押さえておくと、古いタオルを買い替えるときに役立ちます。視覚や嗅覚、触覚を使って、タオルの状態を確認してみましょう。

タオルの使用具合は「吸水力」で判断するのが簡単です。使用や洗濯回数が増えると、吸水しやすいような作りになっている「パイル部分」が倒れて吸水力が下がります。体や髪を拭くときに使いにくく、水分を吸うのに時間がかかるように感じてきたときが、タオルの寿命です。

新しいタオルはフワフワとやわらかく肌に吸い付くような肌触りをしていますが、寿命を迎えると、ゴワゴワと硬く肌表面を擦るような感覚に変わります。使用具合を確認するために、乾燥した肌にタオルを当てて、軽くこすってみてください。ガサガサ感や痛みを感じたときを、買い替えの目安にしましょう。

「洗っても日に干しても変な臭いが取れにくくなってきた」というときも、タオルの寿命を判断する目安になります。古いタオルが臭うのは「雑菌」が原因です。いくらきれいに洗濯しても、タオルの繊維の内部には微量の洗剤や汚れが残り、それをエサに雑菌が繁殖します。月日が経った雑菌臭は残念ながら取り除けないため、健康のためにも破棄しましょう。

タオルの使用具合を確認するときに気をつけたいのが、タオルのパイルの根元や隙間に見られる「黒ずみ」です。黒ずみの原因は「黒カビ」で、黒カビは人間の体に害を及ぼします。漂白や除菌剤で落とせる場合もありますが、ある程度使用した古いタオルであれば、迷わず破棄することをおすすめします。

「白いタオルに赤やオレンジの変色が見られる」「色物のタオルがくすんできた」ときは、タオルに寿命が迫っている合図です。変色の原因は「細菌」であり、放っておくと黒カビの繁殖を促してしまいます。使用感に問題がなく変な臭いもしないときは、熱湯消毒や漂白で落とすなどの手入れ後に継続して使えます。しかし、古いタオルの場合は使用をやめましょう。