後付けオートロックの設置方法(既設の鍵を応用するタイプ)
①既設のデッドボルトを用いるオートロック
既設の玄関錠(デッドボルトでロックする鍵)をそのまま流用できるタイプです。暗証番号や指紋認証のように室外から室内へ電子信号を送る必要のない、スマートキータイプに多いパターンです。このタイプのメリットは、新しく扉に穴を空ける必要が無く、ドライバー1つで簡易的にオートロックを後付けできる点です。
取り付け手順
■取り付け前の事前調査
- フロントパネルを確認して錠前の型番を確認
- 扉の厚さを確認
- フロントパネルを取り外す
- サムターンを留めているかんざしを抜き、サムターンを取り外す
- 室内機を取り付けて、かんざしを差し込み固定する
- フロントパネルを元あったところに取り付ける
- 手動でサムターンを回して、作動確認する
- 電池を入れて、再度作動確認をする
取り付け時に必要なもの
- プラスドライバー
②既設のサムターン・デッドボルトを流用するパターン
これまでのようにサムターンを取り外したり、デッドボルトやストライクを増設、交換をしたりする必要はなく、室内にあるサムターンに機器を取り付けることにより、その機器に電子信号を送り、手でサムターンを回すのと同じように、その機器がドアを自動で開錠してくれるタイプです。このタイプは、簡易的に機器を両面テープで取り付けるだけで設置が可能で、リモコンタイプやスマートフォンタイプなど遠隔から電子信号を送ることができるタイプに多いです。
取り付け方法・手順
- 機器を取り付けるサムターン周辺に障害物が無いか、取り付け条件の確認
- 機器を両面テープでドアへ取り付ける
- 機器の微調整(機器からサムターンまでの距離の調整)
後付けオートロックの注意点
メリットばかりが目につくオートロックですが、購入・取付に取り掛かる前に、オートロックの注意点についても、把握をしておきましょう。いざ取り付けてみたものの、自分のライフスタイルに実は合っていなかったり、不便になってしまったりすることもあります。そうならないように、オートロックで注意するべき点をあらかじめ把握しておくことは大事です。
後付けオートロックは初期費用が高い
オートロックの場合、鍵タイプのものに比べてコストが高くなります。また、電子タイプなので故障することも多く、平均寿命も短くなる傾向にあります。便利さと引き換えに、コストが高くつきますので、慎重に検討が必要です。
オートロックは修理費用が高い
オートロックの場合、電子部品のため故障した時の費用が高くついてしまいます。初期コストはもちろんですが、維持費も高くなるので、その点についてはしっかりと認識したうえでオートロックへの交換が必要です。また壊れてしまった時に、電子部品の交換場合、部品の手配をしてから届くまでに時間もかかるので、その間の対応について注意が必要です。
締め出されてしまうリスク
オートロックの場合、ホテルのように何も持たずに外出をすると、ドアの鍵が自動で閉まってしまい、そのまま締め出されてしまう可能性があります。忘れっぽい人などは注意が必要です。リモコンタイプやICカードタイプの場合は、外出時は必ず持って出なければいけないため、面倒くさがりな人には少し大変です。
電池切れの可能性
車のスマートキーと同じように、電池で動いているものはいつか電池が無くなります。電池式で動くタイプのオートロックは注意が必要です。もし電池が無くなってしまったときに部屋の外にいた場合、部屋に入れなくなってしまう可能性があります。オートロックの種類によっては、バックアップ電源が付いていたり、電池残量がチェックできるタイプもあるので、心配な人はそういった種類のオートロックを選ぶようにしましょう。
まとめ
オートロックの取り付けというと、専門業者に任せなければいけないという風に考えがちですが、意外と自分で取付することは可能です。取り付け前に、自分の家のドアの形状などを注意深く確認して、丁寧に取付することができれば、日曜大工レベルで取付ができるので是非試してみてください。
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電池切れで家の中に入れなくなったら大変!電池交換は、電池切れを待たずに定期的に実施しよう。