自宅でおいしい干物を作ろう
干物はお店でも売られていますが、海辺でなくても自宅でかんたんに美味しい干物を作ることができます。アジやサバ、サンマなどの青魚や白身魚などお好みの魚を干物にしましょう。基本を覚えれば誰でもかんたんに作れるため、お好みの味付けで作ってみてくださいね。
干物の基本情報
カロリー | 生魚の半分ほどのカロリー |
タンパク質 | 約20g |
脂質 | 約3.5g |
カルシウム | 約40mg |
ビタミン | 約1.6 |
ナイアシン | 約5mg |
塩分 | 約1g |
干物の種類
干物にはいくつかの種類があります。それがこちらです。
- 素干し
- 塩干し
- 煮干し
- 焼き干し
- 調味干し
- 燻製
- 凍干し
- 灰干し
- 文化干し
下処理の仕方でも変わる
魚の内臓などを取らず、そのまま干したものを丸干しといい、メザシやイワシなどの小魚によく使われます。また魚の内臓を取り除き、開いた状態で干す場合を開き干し、切り身にして干すことを切り干しといい中~大の魚に多い干し方です。
干物の作り方
ここからは干物の作り方について細かく解説していきます。手順はとてもかんたんなので、基本の作り方を覚えてぜひチャレンジしてみてくださいね。
作り方①用意するもの
まず始めに用意するのが、干物にする魚です。初めて作る場合は基本のアジやホッケなどがおすすめで、さらにいろいろな魚を干物にしたい場合はキンメダイやキンキ、イカやサバなどもおいしくできます。魚は開きの状態でもいいですし、自分でさばける場合は頭の付いた状態で購入してください。他に用意するものとして、調味料や魚をさばくための包丁、まないた、ボウルなどを用意しましょう。
作り方②魚をさばく
次に魚をさばいて、開きの状態にしましょう。丸干しにするなら内臓をとらずにそのまま干しますが、自宅では難しいため開いた方がしっかりとおいしい干物が完成します。開き方の基本を覚えておけば他の魚をさばくときにも役立つでしょう。
内臓は丁寧に取り除く
アジの場合、表面にあるゼイゴを取り除き、その後胸ビレから包丁をいれて頭を切り落とします。包丁の刃先をうまく使って腹側に切れ込みを入れ、内臓を丁寧に取り出してから水で洗いましょう。内臓を取り出せたら腹側から尾まで切れ込みを入れ、開きの状態にします。
骨は取り除くと食べやすい
骨のある魚の干物でももちろんよいのですが、さばくときに骨を取り除いておけば焼き方によっては食べやすくなります。時間もかからないため、骨も取り除いておきましょう。取り除き方はとてもかんたんで、開きの状態になったら、中骨と身のあいだに包丁を入れて、骨を身から切り離します。尾を切らないよう骨だけを切りましょう。
骨抜き用のピンセットなどが自宅にない場合は、包丁でそぐように取るとかんたんに取り除けます。
作り方③調味料を作る
アジやサンマなど魚の下処理が終わったら、調味料を準備しましょう。味付けはお好みで大丈夫ですが、醤油味がよいのか塩味がよいのかで作る調味料が変わります。塩味にするのであれば水と酒に塩を加えたものを用意しましょう。醤油の場合は醤油と日本酒を合わせたものを用意します。
自宅で干物を作ると味付けが選べるのが嬉しいですね。
塩加減も調節できるからお好みの味付けができますね。みりん干しなどの味付けもできますよ。
作り方④魚を調味料に漬け込む
調味料ができたら魚を漬け込みましょう。漬け込む時間は魚の身の厚さで時間を変えるのがおすすめです。アジなどの身が薄めの小魚は30分~40分漬け込みます。また身の厚い魚は1時間ほど漬け込むと塩加減もちょうどよくなるでしょう。
振り塩でもよい
塩水に漬ける方法を立て塩といいますが、漬け込まなくても味付けができるます。その方法が振り塩という方法で、魚に塩を振りしばらく置いておくだけで塩加減もちょうどよいおいしい干物ができます。
振り塩は40分寝かす
振り塩は魚にうっすらと塩を振りかけるだけでよいのですが、表と裏両方にまんべんなく振りましょう。振る量は薄い味付けにしたい場合は少なめに、濃いめにしたい場合は多めに振ると塩加減を調節できます。またアジなどの身が薄めの魚は少なめにするとほどよいでしょう。
振り塩の場合は洗ってから干す
振り塩で味付けをした場合は、40分ほど置き寝かせるとおいしい塩加減になります。魚の表面にぬめりがでてきたらしっかりと味が染みこんだことになるので、軽く水気を取りましょう。
振り塩だと塩加減も調節しやすく、時間も少なめですむのでかんたんですね。
みりんや日本酒などを用意しなくてもいいのはいいですよね。振り塩だけでアジなどもおいしい仕上がりになりますよ。
作り方⑤魚を干す
アジやホッケなど魚を漬け込み終わったら早速干しましょう。きちんと干すと魚を焼いたときにおいしい香りが広がります。基本の干し方を覚えればいつでもおいしい干物を作れるため、チャレンジしてみてくださいね。
干物に味が付いたかまず確かめる
干す前に魚に味がしっかりと染みこんだか確認しましょう。振り塩の場合も漬け込んだ場合も魚の表面にヌメリやねっとり感があれば味が入っているため、手で触ってどんな様子か確認してください。
干す前に軽く水洗いすると表面の塩分がとれ、塩加減が調節できます。
ボウルに水を張って軽くくぐらせる程度で大丈夫で、時間もかからずかんたんです。
干し方は色々ある
魚を干す方法はさまざまありますが、自宅で干す場合の基本は風通しがよく日の当たる場所にほしましょう。お皿などではなくザルなどを活用して干すとおいしい干物に仕上がります。たくさんの魚を干すなら洗濯を干すピンチハンガーなどを使うとうまく干せるでしょう。
干し時間は調節しよう
干物を干す時間は基本的に夕方干し始めて朝に取り込むとほどよいのですが、3時間から5時間干すだけでもおいしい干物が完成します。干物として長く保存したい場合は干し時間を増やしましょう。
お腹の骨は骨取り用のピンセットにを使うと時間もかからずかんたんに取り除けますよ。