はじめに
糸電話は紙コップを2つつなげて作る手作りのおもちゃです。小さい頃に作った記憶がある方も多いのではないでしょうか。よく聞こえる糸電話の作り方や、なぜ音が伝わるのかを解説します。材料は100均でそろえられてかんたんに作れますので、久しぶりに作ってみましょう。
糸電話とは
糸電話は糸を2つのコップでつなげて、電話のように使って遊びます。1人でかんたんに作れる糸電話ですが、遊ぶときには2人必要になりますので、誰かと一緒に糸電話で遊びましょう。電話といっても、しゃべる側と聞く側で交互にしかしゃべれませんので、電話と同じように使うのは難しいです。
なぜ糸電話で声が聞こえるの?
普段の会話などの音は、空気が振動して私たちの耳に届きます。糸電話は糸が振動して遠くまで声が届く仕組みです。糸電話の糸の途中を指でつまむと会話が途切れます。空気で伝わる音はだんだん小さくなりますが、糸を使って伝わる音は、音が小さくならずに遠くまで届きます。
糸電話に使うコップ
糸電話の音を決めるのは、コップと糸の材質です。コップの底が薄い・軽い・しなやかに振動するコップを選びましょう。糸電話を作るときは紙コップを使うのがおすすめです。紙コップの底は、糸電話でしゃべるときにしっかり糸を張れる強度があります。
プラスチックコップでも糸電話は作れますが、より聞こえやすい糸電話を作るには紙コップがおすすめです。プラスチックコップの底は厚みがあるので、紙コップに比べると声が届きにくくなるようです。糸電話をよく聞こえるようにするコツは材料選びにあります。
糸電話に使う糸の太さ
糸電話は糸の振動によって声が聞こえるようになります。糸電話でよく聞こえる糸選びのコツは軽く、よく振動する絹糸がおすすめです。糸電話は、絹糸の他にもナイロン糸や毛糸でも作れます。糸電話は、使う糸によって聞こえ方が変化します。いろんな糸を使ってどのように聞こえるか試してみましょう。
糸電話の作り方
今回は家にある物で作れる糸電話の作り方の紹介です。糸電話の作り方はかんたんです。糸電話がよく聞こえるように作れるコツも解説します。材料をいろいろそろえて作れば、夏休みの自由研究に役立つでしょう。自分でもアレンジして新しい組み合わせを作れば、新しい発見ができます。
用意するもの
- プラスチックコップ
- 綿糸(太い)
- ミシン糸(細い)
- つまようじ
- セロハンテープ
- ハサミ
糸電話に毛糸を使ってもよく聞こえるみたいだよ
糸電話の作り方(動画)
糸電話の作り方を動画で解説していますので、動画も参考にして作ってみましょう。糸電話を使った自由研究をするときは、糸を毛糸などに変えて試してみましょう。糸の太さを太い物に変えたり、細い糸に変えたりして聞こえ方にどう変化が出るか試しましょう。
糸電話の作り方
プラスチックコップの底の中心に糸が通るぐらいの穴を開けます。今回はカッターを使って穴を開けましたが、穴通しがあれば穴通しを使って開けましょう。紙コップの場合はつまようじで穴を開けられます。つまようじをハサミで半分に切っておきます。
プラスチックコップの中心に開けた穴に糸を通します。糸の端を半分に切ったつまようじに結びましょう。つまようじがあると糸電話をするときにストッパーの役割をしますので、しっかり強く引っ張り合えます。つまようじが動かないようにセロハンテープを貼っておきましょう。
糸を好きな長さにカットします。2つ目のプラスチックカップも同様に、開けた穴に糸を通します。糸が通ったら、半分に切ったつまようじに糸の端を結び付けます。糸が結び終わったら、コップの底とつまようじをセロハンテープでとめましょう。
これで糸電話の完成です。糸電話は、ピーンと張った糸の振動で声が届きます。糸電話で遊ぶときは、糸を張った状態で遊びましょう。よく聞こえる組み合わせは紙コップ×絹糸ですが、ご自身でもよく聞こえる糸電話の組み合わせを見つければ自由研究に役立つでしょう。
糸電話の途中で糸を増やせば、人数が増やせるよ
糸電話の糸を変える
糸電話ができたら糸の太さを変えて聞こえ方に違いが出るかチャレンジしてみましょう。今回は、太い糸には手縫い用の糸、細い糸にはミシン糸を使って糸電話の作り方をご紹介しましたが、お好きな糸を準備してください。糸が太い細いで音の伝わりが違ってきますよ。
距離が長くなれば、細いミシン糸の方がよく聞こえるよ
糸の代わりに針金を使うと声が響いて聞こえますし、バネを使うとエコーがかかって聞こえます。風船を使えば、声が振動している様子がよく分かります。糸の代わりに他に聞こえ方が変わる物は何があるか考えてみてください。考えたら自由研究に役立てましょう。
次のページからよく聞こえる糸電話のコツについて説明していくよ
出典:筆者撮影