玄米カイロとは?その特徴や作り方をご紹介!小豆カイロとの違いは?

玄米カイロとは?その特徴や作り方をご紹介!小豆カイロとの違いは?

体の冷えが強い、血行不良で肩こりやだるさといった症状を緩和するには「温める」ことが最善策と考えられています。ここでは、エコの観点からもおすすめできる玄米カイロについてご紹介します。玄米カイロの使い方や効能、手作りの仕方なども詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.玄米カイロってどんなもの?
  2. 2.玄米カイロが人気の理由
  3. 3.玄米カイロの作り方
  4. 4.玄米カイロの使い方
  5. 5.まとめ

玄米カイロの作り方

Photo bytookapic

「ぬかぽん」などに代表される玄米カイロは一般的に市販されているものというイメージが根強くありましたが、手作りできることもご存じでしたか?材料をそろえるのが難しいと思われがちですが、あまり時間をかけずにそろえることができます。作り方を覚えることでいくつでも繰り返し作ることができます。また、自分が使いたい大きさにカスタマイズして、ぬかぽんのような玄米カイロを作ることも可能です。ここからは、玄米カイロを手作りする方法をご紹介します。

材料

【内容物】作りやすい分量

  • 玄米 2カップ
  • 煎りぬか(生ぬかでもOK) 2カップ
  • にがりを含んだ塩 (精製塩は使えません) 1カップ
  • 鷹の爪 1~2本
  • ローリエの葉(なくてもOK)  1~2枚
【本体ぬか袋】
  • 綿100%の布 横28cm×縦42cm 1枚
  • 縫い糸・縫い針・ミシンなど
【本体カバー】なくてもOK
  • 綿100%の布 横32cm×縦50cmくらい 1枚
  • リボンや紐、ボタンなどお好みで 
  • 縫い糸・縫い針・ミシンなど

玄米はスーパーで購入可能

手作りをする際、ネックになるのが「玄米」と「米ぬか」の調達ではないでしょうか。玄米はスーパーマーケットで2kg1,000円程度で販売されています。また、米ぬか2カップ分は約8合ほどの玄米を精米しなければ出せません。玄米カイロをきっかけに玄米食や自家製米を始めてみることもよいと思います。家庭用精米機を使えばいつでも精米したてのピカピカのお米を食べることができます。また玄米食は、美容や食品ロスを防ぐエコの観点でもおすすめです。

米ぬかの入手方法

米ぬかはコイン精米所で「ご自由にお持ちください」としているところもあるので、こういったところからもらい受けるとよいでしょう。また、精米店では無料でもらえる場合があります。市販の「煎りぬか」もありますが、調味料が含まれているものが中心なので、米ぬかのみで販売しているものを選んでください。食用の煎りぬかはパウダー状になっていて、布から漏れてくることも懸念されるので避けましょう。

家にある手ぬぐいなどで代用可能

玄米カイロは加熱して使うものなので、熱に弱いポリエステル生地など化繊生地は使えません。必ず「綿100%」と記載されている生地を使ってください。家にあって使わない手ぬぐいで代用することもできます。こういったリサイクルもエコですよね。ハギレや着古した衣服からも生地をとることもできますが、ぬか袋はパッチワークしないほうが良いでしょう。縫い目からぬかが漏れてくる可能性があります。

玄米カイロを手作りする方法

玄米カイロの作り方を紹介します。多少工程は多めですが、上記の材料で手ごろな大きさの玄米カイロが1~2個作れます。なお、この作り方は個人で使うことを想定しています。こちらの作り方を用いて制作したものを販売することはご遠慮ください。

作り方①:煎りぬかをつくる

精米したばかりのぬかは、微生物がついていることもあります。湿気によって発酵してしまうことや虫害のリスクもあるため、熱を加えておきましょう。油分も汚れもないホウロウ鍋やフライパンにぬかを入れて中火で煎ります。焦げやすいのでヘラで絶えずかき混ぜてください。ぬかの香ばしい香りが立ち、全体的に温まったら完成です。パチパチと爆ぜる音が聞こえたら焦げる寸前なのですぐに火から離してください。煎りぬかは完全に冷ましておきましょう。

作り方②:玄米カイロの中身を作ろう

ぬか袋の中に入れる具を作ります。きれいなボウルの中に、塩・玄米・ぬか・鷹の爪やローリエを入れて混ぜるだけです。鷹の爪やローリエは防虫の効能があります。鷹の爪は1本のままでも、輪切りにして混ぜてもよいでしょう。種も入れて構いません。ローリエは香りが苦手な人などは省略可能です。ただ、輪切りにした鷹の爪とその種を入れる場合は、ホットパックとして顔に使わないでください。刺激を受けることがあります。
 

作り方③:本体用のぬか袋を作る

本体のぬか袋を作ります。

  • ①布を外表に半分に折り、縫い代0.5cmのところで脇を直線縫いします。
  • ②今度は布を中表に返し、縫い代1cmのところで脇を直線縫いします(袋縫い処理)
  • ③入れ口になるところ上から2cmのところで折り目を付けアイロンでクセ付けしておきます。
ぬか袋は両脇の縫い目からぬかがこぼれてこないように袋縫いの処理をします。ミシン縫いでも手縫いでも作れるのでチャレンジしてみてくださいね。

作り方④:玄米を入れて本体完成

ぬか袋の入れ口から適量の内容物を入れます。入れすぎは禁物で、先ほどアイロンでクセ付けしたラインの1~2cm下くらいでとどめておきましょう。入れ口のクセ付けラインを出来上がり線に三つ折りし、ミシンでしっかり口を閉じましょう。画像のように2本ミシンを走らせることをおすすめします。手縫いの場合は、並縫いではなく返し縫いをしてください。これで本体は完成です。

ぬか袋に内容物を入れすぎると、やけどのリスクが高まります。ちょっとくったりとするくらいの量でとどめておくと、体のラインに沿いやすく使いやすいですよ。

作り方ポイント:カバーを作ることもおすすめ

加熱してすぐの状態は熱いことと、ぬか油の作用で服が汚れる可能性があるためカバーがあると安心です。ぬかぽんのようにお布団の中にいれて使う場合、ぬかがお布団の中に散らばる可能性もあるため、カバーは必ず準備してください。カバーの作り方もぬか袋の作り方と同様、両脇を袋縫い処理してください。入れ口を三つ折り処理かジグザグミシン(端ロック)処理を行い完成です。中身が出てこないように巾着仕立てにしたり、リボンでかわいらしくまとめたりなどアレンジを楽しんでみてください。

次は玄米カイロの使い方を紹介していきます!

次のページ

玄米カイロの使い方

記事ランキング