チタタプとは?アイヌ料理としてしられる「たたき」の概要と作り方!

チタタプとは?アイヌ料理としてしられる「たたき」の概要と作り方!

チタタプとは、日本料理でいう「たたき」のことで、アイヌの伝統料理の1つです。作り方も味付けもシンプルで、アレンジもしやすく人気です。今回はチタタプのくわしい紹介とともに、基本の作り方やアレンジレシピについても解説します。

記事の目次

  1. 1.チタタプとは
  2. 2.伝統的なチタタプの作り方
  3. 3.現代風チタタプの作り方
  4. 4.チタタプのアレンジ料理の作り方
  5. 5.まとめ

チタタプとは

出典:写真AC

チタタプとは、アイヌ民族の伝統料理の1つで、鮭などを細かく刻み叩いた「たたき」のようなものです。狩猟や漁で得た魚や動物の肉を、重みのある刃物で刻み叩いて作ります。基本は生食で、小魚などは骨まで砕き使用していました。鮮度が落ちた固い肉はチタタプによって柔らかくし、オハウに入れて食べられていました。

オハウは「スープ」を意味するよ!アイヌの伝統料理の1つなの!

アイヌ民族とは

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アイヌ民族とは、17世紀~19世紀にかけて、東北北部、北海道、サハリン諸島、千島列島に先住していた民族の名前です。アイヌはアイヌ語で「人間」を意味します。森や川、海や野原などの自然と共に暮らし、その土地で得られる獲物や植物を採集し生活していました。口承されてきた歴史や文化は、今も語り継がれ続けています。

チタタプの名前の由来

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チタタプは、アイヌ語で「ci-tata-p」と表記され、それぞれ「ci(我々が)」「tata(たくさん叩いた)」「p(もの)」を意味します。通常最後の「プ」は小さく発音されるため、「チタタㇷ゚」と表記されることも多いです。

伝統的なチタタプの作り方

出典:写真AC

肉や魚を刻み叩き、生で食べるのがチタタプの伝統的な食べ方です。食中毒などの危険性から生で食べられるものには限度があり、現代で作られているチタタプは、そのほとんどが鮭や鶏肉を使ったアレンジレシピです。ここでは、昔から食べられてきた「伝統的なチタタプ」の作り方を紹介します。

伝統的なチタタプの材料

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チタタプの材料としてなじみ深いのは「鮭」です。マス、カジカ、ウグイ、カスベなどの魚類のほかに、鹿、ヒグマ、ウサギ、リス、タヌキなど、あらゆるものが材料として使用されていました。調味料として使用されていたのは、ノビルやネギ、行者ニンニクなどの山菜や、塩、昆布などです。

アイヌ民族にとっての鮭とは

鮭はアイヌ語で「saki-pe(シャクイペ)」と表記され、「夏の食べ物」を意味します。北海道は、鮭の本場です。昔からアイヌ民族は、北海道で豊富に捕れる鮭を神の恵みとして感謝し、特別な気持ちで常食としてきたのです。

伝統的なチタタプの代表的なレシピ

伝統的なチタタプは、魚の頭や骨、エラやヒレなど、普通はあまり食べないような部分も使用するのが特徴です。小動物の骨も同様です。食べ物は自然の恩恵であり、粗末にしてはいけないという気持ちが、このレシピから伝わってきます。味付けもシンプルで、素材の味を楽しめるものになっています。

チタタプのレシピ

  1. 鮭の身やアラ、白子を、まな板に乗せ、鉈(なた)のような重みのある刃物で刻み叩く
  2. ペースト状になるまで叩いたら、ネギ、ノビル、行者ニンニクのみじん切りをあわせる
  3. 塩と焼き昆布で味付けする

現代風チタタプの作り方

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生で食べるタイプの現代風のチタタプは、「たたき」や「なめろう」のことを指します。刺身を使った簡単なレシピを2つ紹介します。

①鮭のチタタプ(たたき)

材料(2~3人分)

  • 鮭の刺身:1冊(さく)
  • 塩昆布:お好みの量
  • 白ごま:お好みの量

作り方

  1. 鮭を包丁である程度細かくなるようにカットする
  2. 包丁の刃先で、すり身状になるまで叩く
  3. 塩昆布と白ごまを和える

②アジのチタタプ(なめろう)

材料(2人分)

  • アジ:2尾
  • すりおろしにんにく:小さじ1
  • すりおろししょうが:小さじ1
  • 長ネギみじん切り:1/2本分
  • 味噌:大さじ1
  • しょうゆ:小さじ1/2
  • 大葉:2枚

※分量は目安です。お好みで調整してください。

作り方

  1. アジは3枚おろしにして皮を取り除き、ざく切りにする
  2. まな板の上に1と、大葉以外の材料を全て乗せ、包丁で混ぜながら叩いていく
  3. 材料が全てなじんだら、大葉を敷いたお皿の上に盛り付ける

作るときのポイント

  • アジは刺身用の新鮮なものを使用する
  • 仕上がりをなめらかにするために、アジの皮はできるだけ取り除く

チタタプのアレンジ料理の作り方

フリー写真素材ぱくたそ

生で食べるのが難しい食材でも、アレンジするとおいしく食べられます。中でも人気なスープのがスープのレシピです。紹介する分量は目安です。好みで調整してくださいね。

鶏肉のチタタプ団子入りスープ

材料(鶏団子12個分)

  • 鶏肉(もも肉かむね肉):1枚
  • 鶏レバー:約50g
  • 鶏ハツ:3つ
  • 鶏なんこつ:3つ
  • 塩:1つまみ
  • 昆布:15cm大
  • 大根やきのこ類:お好きな分だけ
  • 行者ニンニク(またはニラ)

作り方

  1. 鶏肉、レバー、ハツ、なんこつをそれぞれ包丁で叩きミンチ状にする
  2. 行者ニンニクをざっくり切っておく
  3. 1と2を全てあわせ、塩を入れて練る
  4. 鍋に水1.5Lと昆布といちょう切りした大根を入れ火にかけ、沸騰直前で昆布だけ取り出す
  5. 大根がやわらかくなったらきのこを加え、3をピンポン玉大に丸めながら入れていく
  6. 鶏団子に火が通ったら、行者ニンニクを加える

作るときのポイント

  • 鶏肉やレバーなどの材料は、新鮮なものを用意する
  • 包丁で叩くのが難しければ、フードプロセッサーでまとめてミンチ状にする
  • レバーやハツ、軟骨が手に入らなければ、その分鶏肉の量を増やす
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「ゴールデンカムイ風☆鶏のチタタプのオハウ」の作り方。漫画『ゴールデンカムイ』名物のアイヌ料理を鶏で再現。モツも入れたワイルドなつみれに行者にんにくが効いて、雰囲気出てます☆ 材料:鶏もも肉、鶏レバー、鶏ハツ..

まとめ

出典:写真AC

チタタプはアイヌ民族が誇る伝統料理です。もともとは、固い肉や魚を柔らかくし、骨やアラまで食べられるようにするために考え出された料理ですが、現代でもアレンジレシピが出回るほどの人気ぶりです。新鮮な肉や魚が手に入ったら、ぜひ一度チタタプにチャレンジしてみてください。

Anna
ライター

Anna

家の向かいの木に、可愛らしいリスが住んでいます。リスや小鳥に囲まれて、のんびりとガーデニングやDIYを楽しんでます。

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