手すり設置事例②廊下
生活動線の中では、気が付かないうちに壁や何かしらに手をついていたり、夜中にトイレに起きて壁づたいに歩いていたりなんてことがあります。このようなときはできるだけ早めの手すりの設置をおすすめします。設置する距離が短いなど、自分で手すりを設置する場合の手すり購入代金も介護保険の補助の対象となるので、事前にケアマネージャーさんに相談しましょう。
手すり設置事例③風呂場
お風呂場は滑りやすいだけでなく、身体を洗う、湯船に浸かるなどの動作が多い場所です。また、風呂場では立ったりしゃがんだりすることから血圧の変化が原因でふらつきやすく転倒のリスクが高い場所です。そこで、風呂場の手すりは要支援の認定段階のうちから設置するとよいでしょう。
浴槽周りの手すりの設置事例
脱衣所からお風呂場に出入りする場所以外に浴槽周りにも手すりを設置しましょう。浴槽内から立ち上がる動作は高齢者のみならず、意外とふらついたりしてしんどい場合があります。お風呂場に取りつける手すりは握りやすくて滑りにくい機能性重視タイプを選ぶことをおすすめします。
手すり設置事例④トイレ
トイレの手すりは玄関同様、要支援の段階で早めに設置することをおすすめします。排泄すると血圧の変化が大きいので、立った瞬間ふらついて倒れる恐れがあります。トイレの手すりは設置場所が少なく費用相場が手頃なので自己負担が少なく改修工事ができます。
手すり設置事例⑤外構
玄関の外の外構、いわゆるエクステリアは段差があったり雨で濡れたりしたときなど危険を感じる場所でもあります。玄関周りの動作に不安があるときはスロープ設置の前に手すりを設置するだけでも改善されます。外構工事は費用相場が高い印象ですが、スロープの前に手すりの設置を検討してみるのもおすすめです。
賃貸などで改修工事ができない場合の手すりの設置
賃貸物件に居住しているなど改修工事ができないときは、介護保険の福祉用具の貸与の制度が使える場合があります。ネットなどでは自分で手すり購入ができる商品がありますが、事前に申請しないと手すり購入分の実費補助が受けられないケースもあるのでケアマネージャーさんとレンタルがよいか、自分での手すり購入がよいのか相談しましょう。
介護保険の住宅改修事例【付帯して必要となる改修】
介護リフォームに関して周りの壁や床材なども改修しないとできない場合があります。介護保険の住宅改修でが「付帯して必要となる改修」として認められている事項ですので、自己負担も含めてどのくらいの費用になるのか見積書の時点で確認しましょう。何社か見積もり、費用相場が他社よりも高いなど不明瞭な理由で金額が高い場合はやめましょう。
次ページでは注意すべき点を見ていきます、困ったら自分でなんとかしようとせずにケアマネージャーさんなどに相談しましょう。
出典:写真AC