シガリロの吸い方②火のつけ方
こちらも特に意識しなくとも、問題なく喫煙できますが葉巻の味を損なわない美味しい火のつけかたは存在します。また紙巻きタバコと違って燃焼剤が入っていないので着火に比較的時間がかかります。
弱火でじっくり炙る
市販のライターまたは、調節機能付きのライターを使用する場合は弱火に設定するのがおすすめです。強火で着火させると、表面以外のタバコ葉が焦げてしまって味に苦味や辛味が加わります。弱火で行うと炙り具合が丁度よく表面だけを上手に着火させられます。
弱めに空気を取り入れる
吸いながら着火させる事により空気を取り入れるのは紙巻きタバコと同じですが、シガリロの場合は弱めに空気を取り入れる様にしましょう。タバコ葉が最もよい香りを発するのは弱い熱で炙られたときで、強く吸ってしまうとタバコ葉が一気に燃焼してしまい苦味や辛味が発生します。
表面を均等に白炭化させる
火のつき具合の目安として、切り口のタバコ葉が均等に白く炭化していたらOKです。なるべく表面だけに火が当たる様に注意し、切り口以外のタバコ葉を焦がさない様にしましょう。
シガリロの吸い方③楽しみ方
フィルターなしのシガリロの煙を肺に入れてみると分かりますが、紙巻きタバコに比べてかなりキツいです。フィルターとはタバコのニコチンを効率的に体内に取り入れるために生まれた物で、フィルター無しでタバコの煙を吸い込んだ際に刺激があまりに強かったことから発明されました。そのため基本的に口腔喫煙で楽しみます。
煙を吸い込まない
紙巻きタバコでも肺まで煙を吸い込まない「ふかしタバコ」で喫煙している人をたまに見かけます。葉巻類ではこの「ふかしタバコ」が一般的で、香りを楽しむための嗜好品であることが前提です。葉巻をスパスパと1日中吸っている人はあまりいません。口の中に芳醇な香りを溜めてそのまま外に吹きます。紙巻きタバコから葉巻に移行した初心者の方がこれをやると最初は全くよさが分からない事が多いですが、段々と嗜める様に慣れていきます。
口内で煙を味わう
シガリロの楽しみ方、味わい方として口の中に煙を一度溜めてその煙を舌で転がして味わいます。この際なるべく多くの煙を溜めた方が味がよく分かっておすすめです。そして注意したいのが煙を溜める際、強く吸ってしまうとタバコ葉が激しく燃焼してしまい味が辛くなってしまいます。そのためシガリロを味わうときはゆっくりじっくりと吸うことを意識しましょう。
香りを楽しむ
葉巻は元々香りを楽しむのが目的でした。ニコチン摂取ではありません。口の中に煙を溜めて吹くだけで香りは楽しめます。紙巻きタバコを吸っている人で、ニコチンの依存性に負けてしまって衝動を抑えるかの様にタバコを吸ってしまう人にはシガリロは合わないかもしれません。元々は葉巻しかなかった時代、ニコチンによる衝動を抑えようと深く吸える様に発明されたのがフィルターです。
シガリロの吸い方④持ち方
シガリロの持ち方は特にありませんが、紙巻きたばこと違いフィルターがない分根元まで吸うことができます。通常通り紙巻きタバコのフィルター分ほどを残して吸い終えても構いませんが、もったいないという方もいます。そんな場合の持ち方として吸い口付近に爪楊枝などの細い棒を刺して最後まで楽しむ方法が一部の愛煙家の中で使われています。少し不格好なのがデメリットですね。
シガリロの吸い方⑤管理方法
シガリロはドライシガー、またはマシンメイドシガーと言って機械によって大量生産されています。ドライシガーは常温保存が可能で、特に影響がないため加温などは不要です。タバコ専門店に並べられている保管方法を見てもそれは明確で、プレミアムシガーのみが専用ケースに入れられています。1本ずつ手作りの「プレミアムシガー」は乾燥によって味が変わってしまうためヒュミドールという専用の箱で湿度と温度を管理する必要があります。
湿度管理に気をつける
シガリロは基本的に保管方法を意識する必要はありませんが、湿度の影響は受けやすいです。シガリロ加温というワードをよく見かけますがシガリロは加温加湿したりして湿度管理する必要はありません。しかし、シガリロを分解してみると内側のタバコ葉は乾燥しきっておらず柔らかく維持されています。乾燥させすぎると味が辛くなったりする可能性があります。加温機などを使う必要はありませんが、裸の状態で放置するのは推奨できません。
シガリロの有名ブランド:コイーバ
シガーの好みはやはり人それぞれですが、その中でもファン層が厚いのがシガーブランドの代表とも呼べるコイーバのシガリロです。コイーバのシガリロは少し強めの味が印象的ですが自然の味を感じられるタバコらしい香りが多いです。初心者の人が葉巻らしい味を体感したいならコイーバがおすすめです。シガーはブランドやタバコ葉ごとに多種多様な香りや味が楽しめるのでぜひいろいろと試してみましょう。
まとめ
紙巻きタバコからシガリロを吸うときの最も大きな違和感は、やはり肺に入れない吸い方でしょう。世の中には葉巻の煙でも肺に入れる人もいる様ですが少数です。最初は物足りないかもしれませんが段々と慣れてきます。また、さまざまな種類を試してみて自分に合った味わいを見つけ、嗜好品としてのタバコ文化を楽しめる適度な喫煙ライフを送りましょう!
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出典:筆者撮影