流行語にも選ばれた断捨離
断捨離とは、ヨガ指導者の沖正弘(おきまさひろ)が提唱したヨガの思想のひとつで、流行語に選ばれたことで広く知られるようになりました。不必要な物と自分との関係を断ち、捨て去り、物に対しての執着から離れ、人生や日々の生活をより快適なものへと導いていこうという発想を指す言葉です。
断捨離のコツ
断捨離を始めようと思っても、何から始めたらよいかわからず中途半端にあきらめてしまう人は意外に多いです。むやみに洋服や小物を捨てたり部屋を整えたりするだけでは、上手な断捨離はできません。心穏やかに過ごすためにも、物があふれる状態から脱却してミニマリストを目指しましょう。難しいことはなく、コツさえつかめばとても簡単です。
ミニマリストとは何ですか?
ミニマリストとは、英語の「minimal(最小限の)」という単語から生まれた造語です。基本的には物を持たず最小限の家庭用品だけで暮らす人のことを指しますが、ミニマリストを名乗る人によって、部屋に置く物の種類や量は異なります。「物を減らしてシンプルに暮らす人の総称=ミニマリスト」だと捉えましょう。
コツ①一度で終わらそうとしない
断捨離初心者はあらゆる部屋を一気に片付けようとする傾向が強いですが、一度に終わらせるのは不可能であり効率も悪いため控えましょう。一度に片付けるには時間も手間もかかるため、モチベーションも上がりにくいです。家にある物の量に圧倒されて諦めてしまわないためにも、数回に分けて片付ける目標を定めましょう。
コツ②小さな範囲から始めてみる
特に初めて断捨離に取り掛かる方は、部屋単位ではなくもっと小さな範囲からスタートさせましょう。引き出しの中、カバンや財布など、数分~数時間で終わる場所が適しています。細かい断捨離の積み重ねはシンプルライフへの近道です。ビフォーアフターを想像しながら楽しく取り組んでみてください。
コツ③片づける部屋を決める
小さな範囲の断捨離ができるようになったら、次は片付ける部屋を決めて断捨離に挑みます。リビング、寝室、キッチン、風呂場などさまざまな場所がありますが、まずは物が少ないところを選ぶのがポイントです。料理好きでキッチン雑貨をたくさん持っている人が、いきなりキッチンから断捨離しようとすると挫折してしまうため気をつけましょう。
コツ④迷ったら保留BOXへ
断捨離で大切なのは「物を手放すこと」ですが、手放すか残すかの2択は意外に難しいため、保留BOXを作って活用しましょう。「使ってないけれど好きな小物」「今年の流行ではないけれどお気に入りの洋服」など、迷うようなものは保留BOXに放り込みます。BOX保管期限を定めておくのもおすすめです。
コツ⑤部屋や収納のキャパシティを把握する
単に物を捨てるのではなく、まずは収納場所のキャパシティを確認するのがコツです。「洋服はクローゼットの半分に収めよう」「靴箱に入るのは何足なのか」など、収納できる量を把握することで断捨離は格段にはかどります。
コツ⑥だらだらと時間をかけない
時間をかけてじっくり片付けたいタイプの人も多いですが、なるべく短時間で行うのが効率のよい断捨離のコツです。一つひとつ「いるもの」「いらないもの」を選別するのは大事ですが、悩んで作業が進まないと、終わらないうえにやる気もどんどんなくなります。保留BOXなどをうまく活用し、テキパキ作業に集中しましょう。
後悔しない断捨離の簡単なやり方【洋服】
洋服を断捨離する際、全て洋服ダンスやクローゼットから出して始めるよりも、段階を踏んで片付けるほうが効率がよいです。特に持っている洋服の数が多い人は、全て出してしまうとみるだけで途方に暮れてしまうため注意しましょう。
やり方①絶対に必要なものを選ぶ
洋服の断捨離は、「絶対に必要なもの」を選ぶことから始めましょう。「いらないもの」を選ぶのは大変でも、絶対に捨てたくないものは簡単に選別できます。お気に入りの洋服はもちろん、冠婚葬祭で使えるものやプレゼントでもらったものなど、「取っておく」ものを断捨離対象から除外すると、断捨離がスムーズになります。
やり方②カテゴリー別に断捨離する
お気に入りのものを取り除いたら、次はカテゴリー別に断捨離していきましょう。シャツもスカートも靴下も、全て同時に断捨離するのは大変なうえに効率が悪いです。ワンピースならワンピースだけ、パンツならパンツだけという風に、小分けにして捨てるものと取っておくものに分けていきます。
やり方③保留BOXを活用する
カテゴリーごとに分別していくなかで迷う物があったら、時間をかけて悩むのではなく、保留BOXに入れましょう。「去年はよく着たけれど最近あまり着ないな」「気に入っているけれどあわせるスカートがないな」など、「捨てるほどではないけれど取っておくのもどうかな」と思うものが対象です。
保留BOXに入れた洋服は、「2年間着なかったら捨てる」「今シーズン着なかったら手放す」みたいに期限を決めてね!
やり方④迷ったら着てみる
捨てるべきか残すべきか迷った洋服は、一度着てみるのもおすすめです。洋服は「いつか着るかもしれない」という考えが頭をよぎりやすく、なかなか思うように断捨離が進まない物のひとつです。迷って時間をかけるより、一度身に着けて鏡をのぞいてみましょう。鏡を通して客観視すると、意外に簡単に手放せる物も多いです。
次も引き続き、後悔しない断捨離の簡単なやり方について紹介していくよ!
断捨離は、ヨガの修行にも用いられる「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」の頭文字をとった言葉なんだって!