文化干しとは?さばの文化干しってどんな料理?さばの開きとの違いは?

文化干しとは?さばの文化干しってどんな料理?さばの開きとの違いは?

文化干しという言葉を聞いたことがありますか?文化干しにされる魚のなかで、特に有名なのは鯖(さば)の文化干しです。さばを焼き魚として食べる場合は、みりん干しやさばの開き、塩さばなどの調理方法がありますね。それぞれの違いについて、詳しくご説明していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.文化干しとは
  3. 3.さばの文化干しってどんな料理?
  4. 4.さばの文化干しとさばの開きの違い
  5. 5.その他のさばの干物の種類
  6. 6.まとめ

焼き方は同じ

焼き方は文化干しも開きも、ほぼ同じです。最初に身のほうから、低温でじっくり焼きます。弱火から中火の間くらいに設定し、強火にはしないようにしましょう。少し焦げ目がついたら、弱火にして皮を焼きます。そのときに、注意が必要なのは焼きすぎないことです。うま味成分や、風味がなくなってしまうので、気をつけましょう。

冷凍されている場合の注意点

Photo byFree-Photos

冷凍されている場合は、そのまま焼きましょう。一度解凍してしまうと、せっかくのうま味成分が逃げてしまいます。うま味成分が凝縮されていることが、干物の魅力のひとつでもあるので、焼き方には気をつけてくださいね。

その他のさばの干物の種類

文化干しのほかに、代表的な干物のひとつに「みりん干し」があります。また、スーパーなどの店頭で見かけるものに、「塩さば」もあります。どのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

みりん干しとは

魚の身を開き、みりんのたれにひたしてから干したものを、「みりん干し」といいます。みりんのたれは、製造メーカーによって独自の味付けになっており、主にみりん、しょうゆ、さとうなどを合わせた液です。白ごまを身の表面にふって、販売している場合もあるでしょう。脂がのっているさばを使うと、みりんの甘さが引き立ちます。

みりん干しを焦がさない焼き方

調理料で味がついているので、みりん干しは干物のなかでも、焦げやすいといわれています。火加減が難しいと思う人もいるかもしれません。焦がさないようにするには、身も皮も、ある程度まで弱火で焼きます。あとは余熱で焼くようにしましょう。最後に、焼き色をつける程度に焼くと、焦げずにおいしいみりん干しが食べられます。

塩さばとは

さばの身を開いて、塩につけたものが「塩さば」です。製造の工程で、何度も塩をふることが多く、塩によって水分が除去されます。さばの脂と塩加減が、絶妙になるように、各メーカーごとに考えられ風味が違うのが特徴でしょう。文化干しに比べても、塩味が強いと感じるかもしれません。製造方法によって、塩につけたあとに干すもの、すぐに冷凍する場合もあります。

塩さばをフライパンで焼く

グリルで焼くのも、おいしくできますが、フライパンでも焼けます。塩さばを一切れに対して、大さじ1~2のお酒をいれてみてください。弱火から中火で、じっくり焼きましょう。あとは、みりん干し同様に、余熱で完成です。普通に焼いた場合に比べて、さらに風味がよくなるでしょう。

まとめ

出展:写真AC

文化干しは、冷風の乾燥機を使って作られた干物でした。一度に大量に作れるので、生魚に比べても値段は安く売られることも多いです。ふだん何気なく食べている干物ですが、その歴史や由来を知ると、おもしろいと感じる人もいるでしょう。これからは、他の干物と文化干しの違いを意識しながら、食べてみるのもいいかもしれませんね。

細川ひとみ
ライター

細川ひとみ

趣味は子供との散歩。身近な雑学も好きです。

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