押入れ活用のコツ
①高さを上手く活用する
「高さ」があることを認識する
押入れは、なかなか届かない天袋から床に面した部分まで高さがあるスペースです。天袋によく使うものを収納したり、中段に重いものを収納していると、取り出したり元に戻すときにとても体に負担がかかります。収納のポイントは、「使いやすさ」を重視することです。
天袋には使わないものかつ軽いものを
天袋には普段使わないもの、かつ軽いものを収納するようにしましょう。逆に下段には重いものを収納し、元に戻すときに持ち上げる負担を減らします。中段は一番楽に使える部分なので、よく使うものを収納するようにしましょう。
収納する場所が合っていないと、なんとか取り出せてもまた片付けるのが面倒になるのよね。そうやってどんどん散らかっていっちゃうし・・・。
日頃のものの使い方を考えて収納場所を決めることが大切なのね。
②奥行きを上手く活用する
グッズを使って奥行きを活用しよう!
押入れの収納で悩みの種となるのが、この「奥行き」ではないでしょうか?押入れは奥行きがある分たくさん収納できるというメリットがありますが、逆に奥にあるものを取り出しにくく使いづらいというデメリットがあります。しかしこの奥行きも、収納のアイデアとテクニックがあればすぐに問題解決します!さまざまなグッズを使って手前と奥を上手く活用し、収納の無駄を省きましょう。
押入れの奥行きってなかなかうまく活用できなかったけど、いろいろなテクニックでしっかり活用できるのね。
③他人に見せられる工夫をする
隠すのではなく、見せられる収納に!
押入れは他人に見せることが少ないので、ついつい適当な収納になってしまいますよね。しかし、人に見られないから適当で大丈夫、という気持ちでいると、いつまでたってもきれいに整理できません。もし他人に見られても、恥ずかしくないような収納を心がけましょう。なかなか整理が難しいという方は、収納グッズの「色」をそろえるだけでもスッキリとして見えます。
お友達が遊びにきたときに、部屋に散らかったものをとりあえず押入れに押し込んでいたわ。そうやってますます押入れの中が汚くなっていくのよね・・・。
友達に自慢できるような押入れ収納ができるようになりたいわ。
④すき間をつくる
押入れを整理するなかで落とし穴といえるのが、すき間を活用するあまり、ぎゅうぎゅうに詰めてしまうことです。押入れの中は通気性が悪いため、詰め込みすぎるとカビがはえやすくなります。デッドスペースを活用することは大切ですが、詰め込みすぎないようにバランスを考えて整理していきましょう。
確かに押入れって梅雨時とかカビが生えやすいのよね。通気性も考えて収納する工夫が大切なのね。
それでは早速、さまざなな押入れ収納のコツをご紹介していきましょう。
押入れの収納術①すのこ
すのこで収納すべきもの
布団
押入れの収納の定番といえば布団ですよね。最近はベッドを使用する人が多いですが、和室のあるご家庭では布団を使われている方も多いと思います。布団が押し入れに直接触れていると、梅雨や湿気の高い日にカビの原因となってしまいますが、すのこを使うだけで通気性が良くなり、カビの防止になります。すのこは布団を収納するのに大変便利なアイテムなのです。
収納ケース
すのこの上に収納ケースを置き、その中にいろいろな物を収納してもよいでしょう。特に段ボールや布製の収納ケースの場合、すのこのように通気性があるものが敷いてあるとカビ対策にもなります。
すのこを使った活用方法
押入れにおけるすのこの活用方法としては、押入れの中段にすのこを置き、その上に布団を置くとよいでしょう。側面にもすのこを敷くことで、下からのカビ防止だけでなく、横からのカビ防止にもなります。
すのこはホームセンターにも売っているわね。押入れの幅や奥行きをきちんと考えて購入しよう。
押入れの収納術②ラック
ラックで収納すべきもの
ラックも押入れの収納に使えるアイテムです。ラックを使うときは、布団や比較的軽いものを収納する収納ケースを置くのに大変便利です。重すぎるものをラックの上に置くとラックが支えきれなくなるので、比較的軽いものを収納しましょう。
ラックを使った活用方法
布団を伸縮ラックの上にのせて活用すると、下の空間に他のものを整理できます。また、伸縮できるタイプのものを購入すれば、それぞれの布団や押入れの高さに合わせて調整でき、とても便利です。布団の数が少なく、布団を収納すると上の部分に無駄な空間ができる方にはおすすめのグッズです。
空間を上手く活用できる便利グッズね!
押入れの収納術③収納袋
収納袋で収納すべきもの
収納袋で収納すべきものは、オフシーズンの布団や服などです。収納袋にオフシーズンの服を入れておくと、天袋にも収納が可能になります。
収納袋を使った活用方法
オフシーズンの布団や服を整理するときは、通気性のある布織物の収納袋を活用しましょう。ほこりやダニだけでなく、カビからも布団や服を守ることができます。押入れの中もほこりや湿気が溜まりやすいので、布織物の収納袋を活用するだけで日頃の手入れが楽になります。また、カバーの色も周りのものとそろえると、スッキリしてみえます。
押入れの収納術④衣装ケース
衣装ケースで収納すべきもの
次の収納テクニックは、衣装ケースを活用するアイデアです。衣装ケースで収納すべきものは、その名の通り服などを収納するのにぴったりです。
衣装ケースを使った活用方法
衣装ケースも定番の収納テクニックではありますが、ちょっとした工夫でよりよく押入れを活用できます。まず、奥行きのある押入れタイプの衣装ケースは、手前までスペースを活用できます。一方、クローゼットタイプなどの奥行きが浅い衣装ケースの場合は、押入れの手前にスペースができるので、衣装ケースの手前にかごなどを置いてスペースを活用するとよいでしょう。
衣装ケースを使う際の注意点
最近はクローゼットが普及していますよね。しかしクローゼットは、押入れタイプの奥行きのある衣装ケースを使おうとすると、クローゼットの中に収まらない場合があります。押入れがある家を探せば問題ないですが、引っ越し先で衣装ケースが使用できず泣く泣く処分、ということにならないよう、衣装ケースを選ぶときは注意しましょう。
私も引っ越し先でクローゼットしかなくて使えなかったことがあるわ。そのときだけでなく、先のことまで考えると無駄がなくなるわね。
押入れの収納術⑤突っ張り棒
突っ張り棒で収納すべきもの
最近メディアなどで注目されているのが、突っ張り棒を活用する収納アイデアです。クローゼットとは違い、通常、押入れには洋服をかけるポールなどはありません。突っ張り棒では、ハンガーにかけるアウターやワイシャツ、ワンピースなどの洋服を収納するとよいでしょう。また、吊り下げ収納ラックも同時に使用することで、小物を収納することも可能です。
突っ張り棒を使った活用方法
突っ張り棒を上手く活用すれば、クローゼットのように洋服を掛けて活用できます。コツは、強力な突っ張り棒を正しく使用することです。洋服は一枚一枚は軽いですが、何枚も掛けるとかなりの重量になります。自分が掛ける洋服の重さをおおよそ把握し、それ以上の耐荷重の突っ張り棒を購入しましょう。
使い方を誤るとすぐに突っ張り棒が落ちてくるから、きちんと説明書を読むことがコツよ!
子どもも使いやすい突っ張り棒
下段部分に突っ張り棒を使って整理する方法もあります。下段に設置することで、子どもが自分で取り出せるよう工夫がされていますね。子供が自ら整理できるよう工夫すると、親御さんの負担も減り、一石二鳥です。また、手前に設置することで、奥に他のものも整理できます。
吊り下げ収納ラックも
吊り下げ収納ラックは、突っ張り棒に吊るすと大変便利です。バッグなどを整理できる、比較的狭い幅の吊り下げ収納ラックを使用すると、洋服以外の小物が収納できます。これを使用すれば、押入れを活用できるだけでなく、一つ一つのバッグが収納できるのでバッグそのものの整理もでき、とても便利ですね。
手前にかける吊り下げ収納ラック
さらに、奥の収納の手前に突っ張り棒を設置し、吊り下げ収納ラックを使って整理するのもいいでしょう。吊り下げ収納ラックは、突っ張り棒の範囲内で左右に移動ができるので、奥に収納したものも簡単に取り出せる点がメリットです。奥行きのある押入れを上手く活用したアイデアですね。
突っ張り棒を使う際の注意点
また、壁が薄いお家の場合は、強力な突っ張り棒を使用することで、壁に穴が開いてしまうことがあります。特に賃貸の家に住んでいる方は、壁が薄い場合も多いので、気を付けて使用しましょう。突っ張り棒の突っ張る部分に、突っ張り棒より少し大きめの薄い木材の板を敷くと、穴が開くリスクを下げられます。不安な場合は、大家さんや管理会社の不動産に確認した方がよいでしょう。
突っ張り棒は使い道が豊富なところがいいわね!
私も家の中のいろいろな場所に使っているわ。
押入れの収納術⑥ハンガーラック
ハンガーラックで収納すべきもの
次に使う収納グッズは、ハンガーラックです。ハンガーラックも突っ張り棒と同様、アウターやワイシャツ、ワンピースなどの洋服を掛けて収納するのに適しています。
伸縮タイプのハンガーラック
ハンガーラックは、高さのあるものが多いですが、押入れに入るサイズのものもあります。賃貸などで突っ張り棒を使用するのに抵抗がある方におすすめのグッズです。服の丈が短かったり、押入れの高さがある場合は、ハンガーラックの下にも少し物を整理できます。高さの調整ができたり、左右に伸縮するタイプのものもありますので、自分に合ったハンガーラックを選びましょう。
押入れのハンガーラックは店舗に売っていないところも多いから、通販で選んだ方が早い場合が多いわよ。
服をかけるときの幅や奥行きも考えて購入しようね。
リュックサックの収納も
ハンガーラックに服以外のものを掛けたい場合は、リュックサックを吊り下げるのもいいでしょう。ハンガーラックもS字フックを使用すれば、服だけではなくさまざまな小物も吊るして整理できます。ちょっとした工夫とグッズを使うことで、ハンガーラックもさまざまな活用方法があるのです。
押入れの収納術⑦収納ケース
収納ケースで収納すべきもの
収納ケースはどんなものでも収納しやすい万能なアイテムです。小物やおもちゃ、本やアルバムなどを収納したりするとよいでしょう。
収納ケースを使った活用方法
収納ケースはさまざまなタイプがあります。例えば、上段は、普段使用頻度の少ないパーティグッズやひな人形などを、蓋つきの収納ケースに入れて整理すると空間を活かせます。また下段には、可動式のおもちゃ入れを設置し、子どもでも簡単に整理できる工夫をするといいですね。カラフルでごちゃつきやすいおもちゃも、同系色の収納ケースを使用することでスッキリとした空間を作り出せます。
白で統一された収納ケース
収納ケースは、色を統一するだけで、他人に見られても恥ずかしくない押入れになります。また、先ほどご紹介した布団の伸縮ラックも使うことで、ラックの上にさらに収納ケースを置くことができます。収納ケースの間に適度なすき間を作ることで、通気性もよくなりますね。
ラベルを貼るアイデア
収納グッズを白などで統一すると見た目がスッキリしますが、自分以外の人が使用する場合にどこに何があるか分かりにくくなるデメリットもあります。しかし、収納ケースにラベルを貼るアイデアを使うと、見た目がスッキリするだけでなく、どこに何があるのかが分かりやすくなります。見た目と利便性のバランスを考えることも収納のコツです。
見た目を重視しすぎて収納場所が分かりにくいと、整理することが苦になってしまうからね。ストレスにならない収納をすることも一つのコツね。
押入れの収納術⑧本棚
本棚で収納すべきもの
次は、押入れに本棚を入れてしまうアイデアです。本棚には本を収納するのはもちろん、ファイルやアルバムなどを収納するのに適しています。
本棚を使った活用方法
押入れに本棚を設置する場合は、カラーボックスなどのように少し軽めのものを設置するとよいでしょう。がっしりとした重い本棚を設置すると、押入れの掃除をするときの出し入れに負担になってしまうからです。
カラーボックスだと、もし押入れで使わなくなっても、インテリアを損なわずに押入れから出して使いやすいわね。汎用性が高くていいわ!
押入れの収納術⑨キャスター
キャスターで収納すべきもの
押入れの奥行きとすき間の狭い空間を活用できるのが、キャスター付きの収納棚です。本や小物、おもちゃなどを収納するとよいでしょう。
キャスターを使った活用方法
キャスター付きの本棚は、A4サイズの本を収納するものは少ないですが、漫画やコミック程度の本でしたら普通に収納できます。キャスターが付いているため、それを引っ張り出すだけで簡単に取り出しができるところがメリットです。また、取っ手がついているとなお取り出しやすくて便利ですね。簡単に取り出しができるので、掃除も楽にできます。
出し入れの頻度が多くない場合や小さなお子さんがいる場合は、ストッパー付きのものを購入するのもいいわよ。
キャスター付き収納グッズ
少し幅のあるキャスター付きのラックの活用方法では、おもちゃ箱やバッグなどを置いて収納できます。収納ケースに比べて通気性がいいところがメリットです。
衣装ケースのキャスター付き収納ケース
衣装ケースにもキャスター付きタイプのものがあります。半透明の衣装ケースにラベリングをすることで、中に何が入っているかが分かりやすくなります。衣装ケースの奥にもかごで収納できるのは、手前にキャスター付衣装ケースを使用しているからです。
押入れの収納術⑩スチールラック
スチールラックで収納すべきもの
スチールラックを使った収納術です。スチールラックは比較的丈夫なものが多いので、引き出しタイプの収納ケースやファイルボックスなど様々なものを収納できます。
スチールラックを使った活用方法
スチールラックのメリットは、丈夫でカビなどが生えにくいところです。木製の本棚などは、定期的に換気をしないとカビが生える場合がありますが、スチールラックは比較的カビにくいです。もちろん、スチールラックでも全く換気をしなくていいわけではありませんが、比較的手入れが楽で便利な収納グッズといえます。
押入れを活用する画期的なアイデア
押入れは収納するためのもの、と思っている方がほとんどだと思いますが、実は収納以外にも使い方があります。ここでは、押入れの「こんな使い方があったのか!」という驚きのアイデアとテクニックをご紹介します。
部屋と一体化させる
子供部屋
部屋と一体化させる活用方法としては、押入れの扉を外し、子供部屋にするアイデアがあります。収納スペースとしてカラーボックスを使って整理する部分を作り、そのほかの部分で子供が遊べる空間を作るといいですね。秘密基地のような空間で、子どもたちが喜んで使ってくれそうです。
押入れってこんな使い方もできるのね!
収納以外にも活用できるなんて、すごいテクニックだわ。
デスク
押入れの手前をデスクとして活用するアイデアもあります。押入れの奥行きを活用して、奥の方にはデスクで使うものを収納します。下段は足を入れられるスペースを作ると座りやすいですね。押入れとは思えないほどおしゃれな工夫がされています。天袋も白いボックスできれいに収納することで見た目がスッキリします。収納とデスクの両方を活かした空間です。
デスクを買わなくてもデスクになるのね。ここで一人でゆっくり本を読むのもよさそう。
インテリア
さらに、下段を収納スペースにし、中段をインテリアとして飾るスペースを作るアイデアもあります。無機質になりがちな押入れですが、下段や中断を活用した「押入れインテリア」はいつまでも見ていられるような、とてもかわいらしい空間になるよう工夫されたアイデアです。上段は、カフェカーテンを使って目隠しするのもテクニックの一つです。
部屋全体になじんでいて、本当にかわいいわ。
こんな押入れだったらどんどん友達に見せたいわ!
目隠しは上段だけでなく、下段の収納ケースを、突っ張り棒と布を使ってすることもできます。目隠しの布もおしゃれなものを使うことで、インテリアになじみますね。中段の奥の部分のクロスをおしゃれなデザインにし、クッションも置くことでさらに素敵な空間を作り上げます。
まとめ
押入れの収納といっても、さまざまなコツやテクニックがありますね。今まで押入れの収納に悩んでいた人も、自分に合った収納方法がこの中にあったのではないかと思います。押入れを開けたときに気分が上がるような、そんな空間を作ってみてはいかがでしょうか?
まず最初に、基本となる押入れ収納のコツを4つ簡単にご説明します。