上手な食品ストックの収納方法とは?
食品をストックするうえで大切なことは、無駄買いをなくすことだけではありません。災害時の備えとして必要な食品を必要なだけストックし、適切に管理しておくことも大切です。適切な食品の収納方法を実践することは、家計の節約にもつながりますし、いざというときにも役立ちます。
買い置きが可能な食料品は保存食として備蓄できるため、重ねずにひと目で在庫がわかるようにすっきり収納するのがおすすめです。
食品ストックでは非常食の賞味期限も考えたい
一般的に非常食は長期保存できる食料品を長く備蓄しておくものです。しかし、近年は買い置きした非常食を普段から食べ、不足した分を買い足して常に新しい非常食を備蓄する「ローリングストック法」が注目されています。この方法は非常食に慣れることができるうえ、賞味期限切れが防げるという考え方です。
食品ストックの収納方法【ペットボトル編】2選
ペットボトルの水を災害用として備蓄している家庭も多いです。しかし、ペットボトルは重量がありキッチンでも場所を取るため、収納に工夫が必要です。
方法①キャスターつきPPボックスに収納
ペットボトル収納には大容量で移動がしやすいPPボックスがおすすめです。例えば、無印の深型タイプ「PPキャリーボックス」は、別売りのキャスターをつけると移動しやすく、2Lが12本収納でき5段重ねも可能です。ほかにも無印の「ラタンバスケット」も丈夫で、ペットボトル収納に向いています。
PPボックスは缶詰ストックにもおすすめ!
PPボックスはキャスターがつけられて移動しやすいため、缶詰ストックにもおすすめです。缶詰は保存期間が長いので、非常食としてたくさんストックしておきましょう。
方法②キッチンワゴンに収納
キャスターつきのキッチンワゴンは、キッチン内を自由に移動できます。ニトリの「スチールワゴン」は、狭いキッチンを有効活用でき、2Lのペットボトルであれば4本まで収納可能です。また、ニトリには「スライド式二段ラック」もあり、スライドさせて取り出せます。
食品ストックの収納方法【調味料編】2選
専用の容器に入りきらない調味料の備蓄分は、キッチンの限られたスペースを有効活用し収納します。できるだけ在庫がわかりやすい収納を心がけましょう。
調味料は買ってそのまま使わずに、100均などの専用容器を移し替えると生活感がなくなります。さらに、ラベリングすると中身がわかり使いやすいです。
方法①ファイルボックスにラベリングして収納
調味料は種類ごとにラベリングしたファイルボックスに収納しましょう。ファイルボックスは種類が豊富で、しょうゆなど大きいボトルにも使えます。中でもニトリの「ソフトNインボックス」は、ソフトな材質でフタをつけると積み重ねができて便利です。
方法②シンク下に収納ラックで収納
ニトリのシンク下伸縮収納ラックで調味料などを整理した。100均とかで引き出しに使うカゴ買ってこよう。 pic.twitter.com/LiDyL7o5Ec
— とくめい🦌 (@tokumewi) November 3, 2019
調味料をシンク下に収納する場合は、ニトリの「シンク下伸縮ラック」がおすすめです。設置場所にあわせて幅が調節でき、棚板の取り外しが自由なため、排水トラップや大きいボトルでも対応できます。
粉ものの収納
小麦粉などの粉ものは、PPボックスにクリップ止めして立てかけると、倒れにくくすぐに取り出せます。無印の「粉もの保存容器」はサイズが豊富で、冷凍庫でも使えて便利です。
食品ストックの収納方法【レトルト食品編】2選
手軽に食べられるレトルト食品は、多めにストックしておくといざというときに便利です。古いものから優先的に食べていき、買い足すことで賞味期限切れの防止になります。
方法①ボックスに種類ごとに分類して収納
レトルト食品はジャンルごとに分類し、食器棚の引き出しなどに収納します。高さが半分のボックスに立てると、中身がわかりやすいです。また、パウチなど自立しにくいものは、100均のクリップに食材名を貼って上に留めて収納すると引き出し内がわかりやすくなります。
方法②キャスターつきのキッチンワゴンに収納
レトルト食品をキャスターつきのキッチンワゴンに収納すると、移動が楽になります。収納するときは、手前から背の低い食品や賞味期限の短いものを入れましょう。
食品ストックの収納方法【乾物編】3選
乾物類は湿気を嫌うため、開封した後は真空パックに移して保存するのがおすすめです。また、ボックスで種類ごとにまとめるのがよいでしょう。
方法①ボックスで仕切ったかごに収納
乾物をボックスに収納する場合は、100均の仕切りボックスを中に入れると便利です。仕切りを使わないとほかの食品と混ざったり、倒れたまま埋もれてしまったりします。できるだけ詰め込み過ぎないように収納しましょう。
方法②透明のキャニスターに収納
乾物類は購入したままだと残量がわかりづらいため、透明のキャニスターに入れ替えてフタにラベルを貼っておきましょう。買い足しのタイミングがわかりやすくなり、無駄買いの防止にもなります。
方法③レターケースに種類ごとに分類
個包装のかつお節やだしなどは、100均のEVAケースやレターケースに種類ごとに分類し収納しましょう。残量が把握しやすくなります。
パスタは専用容器に入れると折れません。また、ほかの乾麺は封を切る前はそのままストックし、開封した後は保存袋などに入れ替えて収納しましょう。
食品ストックの収納方法【お菓子編】2選
意外と悩むのがお菓子のストック場所です。ごちゃごちゃしがちなお菓子の収納は、取り出しやすいように整理しましょう。
方法①お気に入りの缶にストック
缶好き RT @Hands_Umeda: デッドストックのお菓子缶!イギリスの缶メーカー「シルバー•クレーン社」のデザインなので温かみのあるヨーロッパならではの素敵なものが揃ってますヾ(@⌒ー⌒@)ノ ※数に限りがございます pic.twitter.com/TelNwwkp0d
— パセリニャンコロ (@pppcat) March 28, 2014
お気に入りの缶にお菓子をストックし、テーブルや棚に収納しておくといつでも取り出せます。また、缶に入るだけしかお菓子はストックしないと決めておくと、無駄買いの防止にもなります。
方法②大きめバスケットで目隠し収納
お菓子を収納するときは、大きくて深めのバスケットに入れておくと中が見えず、インテリアの邪魔になりません。また、個包装のお菓子は積み重ねできる、浅いボックスに立てて入れると整理できます。
食品ストックの収納方法【野菜編】3選
基本的に野菜は環境の変化でストレスがかかり、鮮度が落ちます。なるべく育った環境に近づけて収納しましょう。多くの野菜は野菜室保存ですが、常温保存や冷凍できるものもあります。
方法①水分蒸発を防ぎながら冷蔵保存
葉物野菜はほとんど水分なので、冷蔵保存するときはジッパーつきのバッグに入れて、できるだけ水分の蒸発を防ぎます。
方法②下処理をして冷凍保存
よく使うものは必要な下処理をしてから、小分けして冷凍保存しましょう。野菜は味噌汁やスープに入れたり、薬味にしたりとさまざまな使い方があります。
方法③袋に入れて常温保存
根菜を保存する袋を買ったので料理できる人感が12上がった pic.twitter.com/gFIhoBHCvw
— オリゴ@合同ライブありがとね (@origorigo) January 26, 2020
根菜は日持ちするためできるだけ多く備蓄しておきましょう。米袋や不織布、紙袋などに入れてできるだけ高温多湿を避け、風通しのよい場所に置きます。また、よく使われる玉ねぎやにんじん、じゃがいもは常温保存向きですが、玉ねぎ以外は夏場のみ冷蔵保存しましょう。
無駄買いを防止する食品収納のポイント
ポイント①キッチンを整理整頓する
無駄買いの原因は冷蔵庫や食器棚の引き出し、パントリーなどにストックしている食品が、きちんと整理されていないことです。何がどれだけあるのかが把握できれば、二度買いしたり賞味期限が切れたりすることもありません。
ポイント②在庫がひと目でわかる収納をする
食品は買い物に行く前に、在庫がすぐにわかるような収納を心がけましょう。そうすることで在庫切れや無駄買いが防止できます。また、引き出しやパントリーなどに収納するときは、カテゴリーごとに収納しましょう。
食品を上手に収納して無駄買いをなくそう!
食品の無駄買い防止になる収納方法とは、何がどこにあるのかがひと目で分かるような収納です。また、食品はいざというときのためにも、すぐ取り出せるように収納しておきましょう。この機会に食品の収納方法を見直してみませんか?
出典:写真AC