防水スプレーとは?
防水スプレーはスプレーをすることによりさまざまな素材の衣服や鞄、靴などを水を弾き、場合によっては汚れもつきにくくすることもできる便利グッズです。綿や皮などの天然素材やポリエステル、ナイロンなどの化学繊維も基本的には使用可能です。今回は、靴用の防水スプレーに特化してご紹介します。革靴に、エナメルのパンプスに、キャンバススニーカーにどんな防水スプレーがどんな靴に向いているかを徹底比較!
防水と撥水のちがい
防水とは素材の水の侵入経路を塞ぎ、水を完全に通さなくすることです。それに対し撥水とは、素材に触れたときに水を弾くことです。撥水効果のみの場合、長時間水が触れていると徐々に水が染みてくる場合があります。防水は撥水効果はもちろんのこと、さらに水が繊維に染み込むのを防ぐということです。完全に防ぐか、瞬間的に防ぐかが防水と撥水のとても大きな違いです。
防水スプレー(靴用)使い方
防水スプレーをするタイミング
防水スプレー(靴用)いつする?
防水スプレーは靴を使う直前に使うのではなく、前もってスプレーをした上で乾燥させておく必要があります。新品の靴の場合は買って帰ったら即実施することをおすすめします。乾くまでにかなり時間がかかり、少なくとも一晩(約8時間前後)は置いておく必要があるものが多いです。即時性のあるスプレーもありますが使える素材が限られていることもあります。
使用後の靴はきれいにしてから!
すでに履いた靴に防水スプレーを使用したい場合は注意が必要です。必ず靴についている汚れをすべて落としてからスプレーをしましょう。汚れは先に落とさないと汚れの上からコーティングされてしまい汚れが落ちなくなってしまいます。
防水スプレーはいつもする
防水スプレーは繊維の表面をコーティングすることで皮膜を張り水を弾くので、一度で終わりではありません。効果の持続する期間は商品によってことなりますが、定期的なメンテナンスが大切です。持続期間、メンテナンスの頻度は商品によってもちがうので購入前に確認しましょう。雨の前の日は必ずスはプレーをする、靴を履いたあとは必ず汚れを落としてメンテナンスする、など習慣化して効果を常に持続させることをおすすめします。
防水スプレーどのようにかける?
防水スプレーは近すぎず遠すぎず約30cmほど離して吹きかけます。ガスも出るので必ず屋外か換気のある広い場所で実施してください。近すぎるとシミが発生する場合があるので気をつけましょう。全体が湿るまで吹きかけて、乾くまで待つことが大切です。長く一か所に吹きかけることなく全体に満遍なく数秒間吹きかけて全面を湿らせます。注意点は通気性第一のインソールには必ずカバーをかけてインソールに防水スプレーがかからないようにすることです。
防水スプレー使い方注意点
必ず汚れは落としてから
新品は購入後すぐ使用する前にスプレーをして汚れも一緒に防ぐのがおすすめです。使用後の靴は必ず汚れを落としてからスプレーをしましょう。ブラシや布、シューズ用の消しゴムで汚れを落としクリアにしてから防水スプレーをしましょう。また、スプレーをする際は目立たないところに吹きかけてシミが起きないかを確認してから全体に使用することをおすすめします。
定期的にメンテナンスする
防水スプレーは一度したら終わりではありません。一度で満足せずに必ず定期的にスプレーを行いましょう。革靴なら月一回以上できることなら毎週、スニーカーなども雨の日の前日に、難しければ雨が降って乾いた数日後に汚れを落としてから吹きかけておくと防水もキープできて汚れもつきにくくできます。
スプレーを使う靴の素材を必ず確認する
スエード、レザーなど素材によっては専用のスプレーがあります。また、革靴やキャンバススニーカーでも使えないものがあったりもするので必ず使える対象を確認して購入、使用しましょう。よりよい靴ライフを送れるように防水したい靴の素材は確実に確認しておきましょう。
防水スプレー(靴用)の種類
防水スプレーでメジャーなのはフッ素系かシリコン系の2種類です。コーティングする靴の素材に使えるのがフッ素系かシリコン系か対象の靴の素材をしっかり確認して選ぶ必要があります。確認を怠るとシミなどの原因になりますので注意してください。それでは防水スプレーの代表ともいえるフッ素系とシリコン系を比較して見てみましょう。
フッ素系スプレー
フッ素系防水スプレーは水や油をはじく生地が吹きかけられた場所に付着することで元の生地を守るしくみになっています。生地を覆うようにスプレーが付くので履くと摩擦などで削れたりすることもあります。そのためスプレーはこまめにすることをおすすめします。かけすぎたりしなければシミにもなりませんし変色なども見られないのでレザーのシューズもスニーカーもさまざまな素材のシューズに使えます。
シリコン系スプレー
3M 防水スプレー 速効性 衣類 革靴 スニーカー用 80ml スコッチガード SG-S80
参考価格: 548円
シリコン系スプレーはフッ素系と比較すると持続力が高いです。注意点としては油性であることと、吹きかけた対象の表面に皮膜を作るように仕上がるので通気性はフッ素系スプレーと比較すると下がります。けれども価格はフッ素系に比べて安く、滑りをよくする効果も持っていることは強力なポイントです。
その他の靴用防水スプレー
[コロニル] 栄養・防水スプレー ヌバック+べロアスプレー 200ml CN044033 Med. Brown 200ml
参考価格: 1,650円
スエード用の栄養が入ったものや、防水と共に革靴の色もメンテナンスできるようなものもあります。特殊なレザーやエナメルは通常の防水スプレーでは対応していないことがあるので気をつけましょう。使う対象のシューズの素材は必ず確認して購入するようにしましょう。
防水スプレー(靴用)おすすめ5選!
それでは実際に人気の防水スプレーを見ていきましょう。今回は筆者のおすすめの5選と特殊なものにも使える3選をご紹介!それぞれ人気且つおすすめの商品ですが、特性はそれぞれありますので大事な靴に一番あった性質の一本を選んでみてください。
アメダスは天然素材にもナイロンやポリエステルなどの化学繊維にも使える家庭に一本あると便利な防水スプレーです。革靴からスニーカーまで幅広く使えます。繊維一本一本にフッ素樹脂をコーティングするので汚れも防止できる人気の防水スプレーです。エナメルには向きませんのでエナメルのパンプスなどへの使用は避ける必要がありますが比較的オールマイティに使える人気の防水スプレーです。
【コロニル】防水スプレー ウォーターストップ
[コロニル] 防水スプレー ウォーターストップ 400ml CN044021 Colorless 400ml
参考価格: 2,420円
通気性を損なわずに防水できる!
噴射の勢い持続力共に優秀で、革靴メインで使用すること方には特におすすめです。持続力があるため他のスプレーよりもメンテナンスの頻度を減らすことができます。革靴の質感も落とすことなく美しくキープしてくれますし、汚れからも守ってくれます。スエードやスムーズレザー以外のエナメルパンプスや爬虫類革靴には向いていないので注意してください。東急ハンズなどでも販売しているので急ぎの際は店舗でも手に入る確率が高そうです。
【コニシ】防水スプレー ハイパワー
コニシ 防水スプレー ハイパワー #05452 00026016 【まとめ買い3本セット】
参考価格: 2,635円
こちらもフッ素系スプレーですが、価格が前の2つに比較しても格段に安いです。大量に使いたい方にはコスパ的に大変おすすめです。但し、革靴やポリエステルなどのシューズには使えますがエナメルパンプス、キャンバス地には向きません。通気性を損なわないので登山靴など頻度高くメンテナンスしたい靴には向いています。コスパを考えたい方は必見です。
【3M】スコッチガードSG-S80
スピード防水!!シリコン系防水スプレー!
3M 防水スプレー 速効性 衣類 革靴 スニーカー用 80ml スコッチガード SG-S80
参考価格: 548円
3MのスコッチガードSG-S80は即効性のある強力なシリコン系防水スプレーです。スプレー後約1分で効果を発揮するという驚異的なスピードは他のどのスプレーにも勝ります。綿、ウール、ナイロン、ポリエステルなどのシューズやスニーカー、革靴には使えますがビニール、ポリウレタン、白い布などには使えませんのでご注意ください。スピードを求める方にはおすすめです。
【Never Wet】ネバーウェットネオ
【日本正規品】Never Wet NEO ネバーウェットネオ [並行輸入品]
参考価格: 2,416円
シリコン性の超撥水スプレー。シリコンの皮膜で繊維の一本一本をコーティングして通気性も失わずに防水できます。泥汚れなどにも強く、持久性が高いので日常使いのスニーカーなどに便利。耐久力があるのでシューズのメンテナンスの頻度を下げることができます。アメリカ製の強力な人気商品です。
特殊素材の靴にもおすすめの3選!
スエードのシューズやヌバックのブーツなど起毛している素材は育てながら防水してしまいましょう!他の素材とは兼用できない場合が多いですがこれなら生地を強力にしながら防水ができますしコロニル製品なので安心です。ネットだけでなく東急ハンズなどでも手に入ります。
【エムモゥブレイ】コンビトリートメント2098
[エムモゥブレイ] M.MOWBRAY M.モゥブレィ コンビトリートメント 2098 (ニュートラル)
参考価格: 1,100円
柔軟性をキープしながら防水できる、機能系防水スプレー!
こちらも皮に栄養をあたえて柔軟性をキープしながら防水できます。素材を選ばず、天然素材にもエナメルにも使用できるところがポイントの防水スプレーです。名前の通りコンビでトリートメントでき、いろいろな素材が使われてる靴をメンテナンスする際はとても重宝しますのでおすすめです。
ドライバリア365
ドライバリア365 150ml
参考価格: 1,455円
こちらはゴアテックスにも使える強力なスプレーです。二酸化ケイ素メインで通気性もキープしながら防水してくれます。Amazonや東急ハンズでも売っていますが人気の同商品がなんとダイソーでも手に入るようです。見つけられたらラッキーです!
まとめ
いかがでしたか?一口に靴用の防水スプレーといっても種類や向いている素材などさまざまです。スニーカーか革靴かパンプスかどのシューズに使うのか、優先順位はコスパか効果か種類か人気か、正しい情報を比較してより効果が高く強力に効く防水スプレーを選びましょう!
出典:筆者撮影