斜めの「上がり框」実例8選!斜めにすることによる効果やメリットは?

斜めの「上がり框」実例8選!斜めにすることによる効果やメリットは?

玄関の土間部分と室内の仕切り部分を斜めに作った「上がり框」の特集です。上がり框は玄関に入ってまず目に入るため家の顔として大切にされている部分です。斜めの上がり框は個性の演出や玄関を広く使うための工夫として、注文住宅やリフォームで人気があります。

記事の目次

  1. 1.上がり框とは?
  2. 2.斜めの上がり框の効果やメリット
  3. 3.斜めの上がり框と高相性の玄関デザイン
  4. 4.斜めの上がり框実例紹介
  5. 5.まとめ

上がり框とは?

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「上がり框(あがりかまち・上り框)」とは、玄関の土間部分と室内の段差の境界部分にわたされた横木のことです。家に入るときに靴を脱ぐ習慣がある日本の住宅の玄関には大抵あり、段差を極力なくしたバリアフリー住宅でも「靴を脱ぐところ」の境界線になっています。

上がり框は家の顔として大切な箇所

昔から上がり框は、単純な上がり口の段差ではなく家に入ったときにまず目に入る「家の顔」として大切にされてきました。現代でも家に個性を持たせるために、リフォームや新築設計の人気のこだわりポイントです。

上がり框こだわり実例紹介

①収納付き上がり框

こちらは、スタンダードな木製上がり框の下に、段差を活かした収納スペースを設けた実例です。上がり框の下に普段使う靴を収納できればとても便利で、玄関をいつでもすっきりと片付けられます。気持ちよく外出の準備ができる片付けやすい玄関空間作りの例です。

②タイルの上がり框

腐りにくく丈夫な木製がスタンダードに思われる上がり框ですが、タイルや石材で作ることもできます。モザイクタイル製の上がり框なら豊富な色使いで個性的な玄関演出が叶います。また、直線以外の上がり框が作りやすいという意味でもタイル製は人気があります。

③カーブの上がり框

カーブの上がり框の一番のメリットは、大人数で同時に使えることです。カーブは直線に比べて表面積が大きくなるため、個性以外に実用の意味でも人気がある形状です。また個性的なカーブの上がり框なら、洋風にも演出しやすくリフォームや注文住宅で人気があります。

「框(かまち)」の意味は?

「框」の意味は、仕切り部分に使う化粧材の総称です。障子など引き戸のレール部分やリビングの一角に設けた小上がりの畳スペースの外周など室内のさまざまな部分がまとめて「框」と呼ばれます。場合によっては「床框」「玄関框」などわけて呼ばれることもあります。

斜めの上がり框の効果やメリット

①玄関が広く見える

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斜めのラインが空間に入ることで、玄関が広いように錯覚させられるメリットがあります。同じ空間でも視覚効果でゆとりが感じられれば、狭小な玄関でも解放感を演出できます。

②同時に複数人数で使える

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斜めにすることで、框の長さが実際に長くなることも大きなメリットです。玄関の上がり口が広くなれば、小さな子どもに靴を履かせてあげたり、買い物帰りに荷物を置くたりする際にもゆとりが生まれます。子どもが複数いる場合にも、同時に靴が脱ぎ履きできれば、順番待ちで喧嘩になることもありません。

③おしゃれで個性的

空間デザインの選択肢が増えることも、斜めの上がり框のメリットです。縦と横以外の斜めのラインが使えることで、ありきたりではない形状の玄関デザインが可能になり、形状による家の個性やおしゃれ感の演出が可能になります。

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斜めの上がり框と高相性の玄関デザイン

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