除草剤を使った竹の駆除方法
では、これから除草剤を使った竹の駆除方法について見ていきましょう。後半にはおすすめの除草剤に触れますが、その前に竹の生育など基本的な情報をもとに、もっとも効果的に枯れる時期や、除草剤の注入方法などを確認していきましょう。
竹を枯らせる時期は初夏~夏
「竹を枯らすのに最も適した時期」と聞かれたとき、いつを思い浮かべるでしょうか。実は、初夏から夏にかけてが竹を駆除するのに最も適した時期だと言われます。竹は、春に新芽(たけのこ)を出すため、秋から春にかけて地下茎を成長させます。この時期は繁殖力が旺盛で、除草剤を使っても効き目がありません。たけのこを出し切り、繁殖力が弱まった初夏から夏にかけてが、除草剤による駆除が最も効果的だと言われています。
グリサホート系除草剤がおすすめ
除草剤には、液体・顆粒・粒剤など様々なタイプがあります。その中で、竹の駆除に最も効果的と言われるのが「ラウンドアップ」の商標で知られるグリサホート系液体除草剤です。グリサホートカリウム塩液剤を48%含み、品種を選ばずあらゆる草木を枯らすのに効果を発揮します。原液を薄めて使うものが多いのですが、最近は直接撒くタイプの商品も登場しています。
竹に直接注入するのがおすすめの駆除方法
除草剤の使用上の注意では、直接草木の周りに撒いてよいと書かれています。しかし竹の場合、竹自体にドリルで穴を開け、除草剤を直接注入したほうがより効果的です。地上から1m上の節に穴を開け、除草剤を10~20mL注入します。これで竹一本を処分するため、約1000本の竹林を処分する際は、20Lの除草剤が必要になります。
顆粒・粒剤は春に使用する
環境負荷が少ないというメリットも
一方、撒くだけで簡単に竹を駆除出来る顆粒・粒剤タイプは、グリサホート系液体除草剤に比べ環境負荷が少なく、労力も少なく済むことが特徴です。顆粒・粒剤タイプを使用する場合、春のたけのこが出る時期を狙って撒くのが効果的です。夏や冬は、雨雪に流され効果が薄く、地面に適度な湿度がある春先が、顆粒・粒剤タイプが最も効果を上げる時期です。
次のページでは、竹駆除におすすめの除草剤を紹介します。