アリメツの効果的な使い方
アリメツは設置するだけで、巣ごと壊滅できる効果があります。ただし、使い方によっては「時間をかけても蟻がいなくならない」「アリメツに蟻が寄ってこない」ということも。効果的な使い方を行うだけで、短期間で蟻を見かけなくなります。この方法をまとめました。
①蟻の通り道に置く
アリメツは、蟻が多く通る場所に置くのが最も効果的です。蟻を見かける場所はもちろんのこと、働きアリが頻繁に出入りしている蟻の巣の入り口近くに置くとよいでしょう。家の中であれば、蟻が集まる場所に設置するのがよい使い方です。ただし、子供やペットの目に入りやすい場所に設置する場合は十分に気を付けましょう。
②風雨や直射日光が当たらない場所に置く
アリメツは雨で液体が薄まってしまいます。また直射日光で液体が固まってしまうことがあるため、これらを避けた場所に設置します。緑色の誘引容器は風雨をしのげますが完全ではありません。蓋が閉まる容器でも、これらに影響されない場所に置きましょう。蟻も、直射日光が当たる場所を通り道にすることは少ないですよね。
③何度も近寄らない
アリメツを設置した後、気になって何度も様子を確認したくなることもあるでしょう。この行為はNGです。蟻は警戒心が強い虫なので、人間の姿を頻繁に見かけると「警戒フェロモン」を発することがあります。このため、アリメツ自体に近寄らなくなる可能性も考えられます。この結果、巣ごと引っ越すこともあるようです。
④好機は梅雨の時期から初夏
蟻は春先から繁殖行動を開始し、新たな巣を繁栄させ始めます。働きアリが餌を求めて地上で活発化するのが梅雨の時期から初夏と言われています。この時期ならさらなる繁栄をストップさせることが可能です。巣ごと壊滅させたいのであれば、6月頃から、蟻を見かけた場所にアリメツを置き始めるとよいでしょう。
秋口に結婚飛行をする蟻の種類もあるから、拡散防止の観点で早めに退治しよう
⑤専用容器を使うのが吉
アリメツには1本につき誘引容器が1つついています。蟻が侵入しやすい形状になっているため、設置する場合は専用の誘引容器を使いましょう。何ヶ所か設置したい場合は、ラップフィルムの上にアリメツを置いたり、ペットボトルのキャップの中に入れたりすることも一案です。ただし、人が踏まないように気を付けてください。
⑥アリメツは都度補充する
蟻にとってアリメツは「新しいごちそう」です。それがなくなれば平気で「いつもの餌場」へ向かうことでしょう。それが家の中であれば、アリメツの意味がありません。そのうえ、家の中に蟻の死骸が転がってしまう可能性も考えられます。アリメツは定期的に補充し、いつでも蟻が誘引餌に立ち寄れるようにしましょう。
アリメツだけで効果がある?
アリメツの効果的な使い方を行っているにも関わらず、蟻がいなくならないという家庭も見られます。アリメツだけでは効果がないのかも?と不安になる前に確認してほしいことがあります。
蟻には肉食や雑食性の種類がある
蟻は基本的に肉食です。バーベキューなどで、地面に落とした食材に集まっている光景を目にしたことはありませんか?蟻の種類によっては「アリメツ」の糖蜜の匂いに見向きもしないものもあるかもしれません。アリメツに寄って来る蟻は、アブラムシと共生するタイプが多いようです。これらを踏まえてアリメツを使いましょう。
アリメツに◯◯を混ぜるとよいって本当?
蟻は肉食、匂いが強いものにひかれる性質があることを踏まえ、アリメツに鰹節をプラスする知恵がSNSなどで紹介されています。カツオブシや、粉末ダシは匂いが強いので肉食系の蟻が集まりやすくなります。アリメツを設置しても蟻が集まりにくい場合や、見かける蟻が大きめの蟻の場合には、この方法を試してみましょう。
蟻の好物はアミノ酸。鰹節やダシ粉末はアミノ酸の宝庫じゃな!
蟻も学習する
蟻が警戒心が強く、学習能力があるといわれています。人間が近寄る場所には近づきません。また一度人間の匂いを覚えたら、警戒フェロモンを発生しほかの蟻に知らせます。アリメツが「危ない」と認識すれば、その場所に警戒フェロモンを擦り付けるでしょう。この場合は容器を新調するほか、設置場所を変えてみましょう。
気になっても、2時間程度は放置するのが一番です