革靴防水スプレーの選び方
革靴に使用する防水スプレーは選び方を間違えると、風合いを損ねる原因になるので注意が必要です。ここで紹介する選び方をチェックし、最適なものを選んでお気に入りの革靴をメンテナンスしましょう。
防水スプレーに含まれる成分で選ぶ
防水スプレーにはフッ素系、シリコン系の2種類があります。それぞれのタイプの特徴を確認してどちらを選ぶか決めましょう。
フッ素系の防水スプレー
フッ素系の防水スプレーは、牛革などの本革・天然皮革の革靴に使用すれば、素材が傷みにくいのでおすすめです。繊維を1本ずつコーティングしてくれるので、通気性が損なわれず靴の中が蒸れません。梅雨時期も快適に革靴が履けますよ。
シリコン系の防水スプレー
シリコン系の防水スプレーは、靴の繊維と繊維の間を塞ぐようにコーティングするため、通気性が悪くなります。しかし速乾性があり、出かける直前にも使用できます。すぐに防水効果を発揮させたい場合に便利です。
革靴の防水スプレーとしてはおすすめできないわよ。
革靴の種類で選ぶ
革靴の中でも起毛加工されているヌバックやスエード素材は、ほかの革靴とは異なります。革靴用の防水スプレーでも、シミになるなど生地が傷む原因になるため、起毛皮革専用の防水スプレーを使用しましょう。
内容量で選ぶ
基本的に防水スプレーは、1~2週間に1回使用するのが理想です。しかし濡れやすい梅雨時期は、履くたびにスプレーするほうがよいでしょう。また革靴をしっかり防水したいなら、1回ではなく2回スプレーするほうが、効果が高いです。頻繁に革靴を履くなら、容量が多い防水スプレーを選ぶと費用も抑えられますよ。
革靴防水スプレーの効果的な使い方
防水スプレーはただ革靴に吹きかけるだけでは、最大限に効果を発揮できません。正しく防水スプレーを使用し、防水効果をしっかり発揮させましょう。
防水スプレーは1~2週間に1回程度を目安に使用しましょう。
使い方①ブラシで汚れを落とす
履いた後の本革・天然皮革やフェイクレザーの革靴は、防水スプレーを使用する前にまず、汚れやほこりなどを念入りにブラッシングして取り除きましょう。クリーナーを使って手入れするのもおすすめですよ。
普段から、天然皮革やフェイクレザー問わず靴を履いた後はブラッシングするよう、習慣をつけておくとよいでしょう。
おすすめのブラシ①
【コロニル】馬毛ブラシ
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馬毛ブラシは革靴を傷つけることなく、表面についた汚れやゴミなどを取り除けます。コロニルの皮革のお手入れ商品は世界でも人気が高く、安心して大切な革靴に使用できますよ。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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サイズ | 縦17×横5.5×高さ4.5(cm)、毛の長さ2.5cm |
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ブラシは汚れを落とすだけでなく、革靴にクリームを馴染ませるときにも使えるわよ。
おすすめのブラシ②
【コロンブス】スエードブラシ
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コロンブスのスウェードブラシは、スエードやヌバックなどの起毛革専用のブラシです。専用のブラシのため、スエードやヌバックの革靴も生地が傷むことなく、安心して使えます。また汚れ落としだけでなく、起毛革靴の毛並みを整えるときにも便利です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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サイズ | 本体長さ15cm |
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おすすめのクリーナー
【M.Mowbray】ステインリムーバー
M.Mowbray ステインリムーバー 日本製 エム・モゥブレィ[水性タイプ 靴用汚れ落し][ボトル300mL]靴 お手入れ シューケア
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M.Mowbrayのステインリムーバーは、革靴の汚れ落としに効果的なクリーナーです。革靴の表面についた古いクリームやワックスを落として、通気性をよくしてくれますよ。また、革靴に使用してもベタつかないところもポイントです。革靴にやさしい水性タイプで牛革などの本革やフェイクレザーなど、革靴全般に使用できますよ。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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内容量 | 300mL |
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使い方②防水スプレーを吹きかける
最後の工程は、革靴の防水加工です。防水スプレーをムラができないよう全体に吹きかけましょう。近すぎるとシミの原因になるため、20~30cm離して吹きかけるのがポイントです。また量が多ければ効果があがるわけではありません。かけすぎにも注意してください。革靴の表面が少し湿る程度を目安としましょう。
中に防水スプレーが入るとムレる原因となるため、新聞紙などを詰めておくとよいでしょう。
防水スプレーを使用する際の注意点
防水スプレーには撥水性の樹脂が含まれているため、吸い込んで肺の中に入ると呼吸困難の症状があらわれます。そのため、防水スプレーは窓を開けて換気のよい場所で使用するか、屋外で使用しましょう。使用する際は、近くにペットや子どもがいないか確認してからスプレーしてくださいね。
防水スプレーを使用するときはマスクをつければ安心よ。
クリームは革靴をブラッシングした後、防水スプレーをかける前に塗りましょう。
まとめ
防水スプレーは革靴が雨に濡れて生地が傷むのを防いでくれるだけでなく、劣化や色あせを防いで長持ちさせる効果もありますよ。お気に入りの本革・天然皮革の革靴は、防水スプレーを使っていつまでも新品のようなきれいな状態を維持しましょう。今回詳しく紹介した防水スプレーの使い方を参考に、革靴をメンテナンスしてみてくださいね。
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フッ素系の防水スプレーは乾くのに時間がかかるので、出かける直前ではなく前もってスプレーしておきましょう。