ハーバリウムとはどんなもの?
ハーバリウムとは、薬草などを表す「Harbal(ハーバル)」と、「~の、~について」という意味を表す接尾語の「~arium」をプラスした言葉です。「植物のある場所」や「植物に関するもの」と言い表すことができます。小さい瓶にドライフラワーを配置し、オイルで満たすことで遠近感や立体感があるインテリアとして人気が出ています。
誰でも簡単に作れるインテリア
ハーバリウムは工程そのものが簡単ですので、材料をそろえれば簡単に作ることができます。このところでは、100円ショップでも簡単な材料が販売されているので、子供でもチャレンジしやすくなりました。オイルの取り扱いに関しては大人が見守ってあげましょう。
ハーバリウムの作り方
簡単におしゃれなものが作れるとは言うけれど、ハーバリウムはどのように作るの?という疑問を持っている方も少なくありません。ここでは一番簡単な作り方をご紹介します。これから作ってみようという人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ハーバリウムの材料
- 容器(蓋が閉まるもの)
- ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの花材
- ハーバリウムオイル
ハーバリウムオイルとは
ハーバリウム専門店 ハーバリウムオイル (1000ml)
参考価格: 1,280円
シリコンや流動パラフィンなどを主成分とした透明なオイルです。適度な粘度があるため、ドライフラワーなどを停留させることができます。透明感もあるので花の色を鮮やかに見せてくれる働きもあり、オイル自体の透明度が高いのもメリットです。引火点が高く、家庭保管では引火の可能性は少ないのですが、危険物ですのでオイルのまとめ買いには注意しましょう。
ハーバリウムの作り方
- 容器のほこりなどをとる
- 容器の底に少量のオイルを入れる
- ドライフラワーなどの花材を配置する
- オイルを満たす
- 容器の中に入り込んだ空気の玉を追い出す
- 容器のふたをしっかり閉めて完成
ハーバリウム作りにおすすめの道具
ハーバリウム作りには、カビやほこりは禁物です。そのため、素手で花材を触るのは避けましょう。30cmほどのハーバリウム用のピンセットや竹串があると便利です。また、花材が浮かび上がらないようオイルを入れるために、ガラス棒があると丁寧に作れます。
「固まるハーバリウム」とは
「固まるハーバリウム」キットなどが販売されています。こちらは2つの液を化学反応させて固める樹脂を指しています。2液式レジンはUVレジンが流行する以前から使われていました。化学反応によって大きなものを固めることができるので、大きな花を閉じ込めるなど、ハーバリウムのような使い方に変わってきたようですね。今回は固まるものは除外して紹介します。
ハーバリウム容器の選び方
ここでは、ハーバリウムを作るためにおすすめしたい容器の選び方を紹介します。どんな瓶に入れたらよいのかわからないという方は参考になさってください。
①ねじりキャップがついた瓶
ハーバリウムの王道ともいえる瓶です。スリムな瓶は洗練されたイメージがあり、おしゃれな感じに仕上がります。花を縦に詰めていくことができるため、花の向きが途中で変わったり、浮かび上がったりという失敗を防げるので、初心者向きです。また、キャップ付きなので倒れてもオイルがこぼれません。
②ジャムなどの密閉できる瓶
どっしりした印象があるジャム瓶。口が広いので松ぼっくりなどの大きめの花材やミニチュアフィギュアなどをレイアウトしたいときにもおすすめです。ジャム瓶の場合、水が入らないように配慮しながら湯せんで温め、オイルの中の空気の気泡を逃がして密閉することができます。温めたオイルの蓋を閉めるので、密栓がかないます。
③金具とパッキンがついた密封瓶
おしゃれなハーバリウムを作りたいというのであれば、金具とパッキンで密封できる瓶を使ってみることも一案です。ミニタイプのものが100円ショップなどで購入できるので試しに作ってみると面白いかもしれません。作成後には空気も入りにくいので、カビなどに悩まされることもありません。
ハーバリウムに向かない容器
ハーバリウムに向かない容器
- コルク栓の瓶
- すりガラスなど内容物が見えにくい容器
- 転倒させたらオイルがこぼれてしまう瓶
- 丸底ガラス瓶(危険なので使わないこと!)
コルク栓はオイルを吸ってしまうことがあるため、おすすめできません。また、オイルがこぼれないように配慮できるボトルを選びましょう。丸底ガラス瓶にオイルを満たすことで、レンズ効果により太陽の光を集め発火する可能性があります。丸底ではないガラス瓶を準備しましょう
次のページからは、おすすめの容器を紹介します。
思っていたよりも簡単に作れることがわかりました!