寒い国で愛用され続けている湯たんぽの魅力
室町時代から日本で使われている湯たんぽは、イギリス、ドイツ、フィンランドなどの寒い国でも愛用されています。湯たんぽが長い年月にわたり使い続けられている理由は、ただ温かいだけではなく、健康や美容によい効果があるからといえます。
湯たんぽの効果的な使い方
湯を入れるだけで温かくなるというシンプルでエコロジーなところが、昔も今も変わらず使い続けられている理由の一つに挙げられます。シンプルながら体にとって数々のよい効果をもたらしてくれる奥深い点にも注目してみましょう。
空気を乾燥させない
寒くなってくると、外気の乾燥に加えエアコンの使用などで部屋が乾燥しがちです。湯たんぽは空気を乾燥させることなく、体を心から温めます。昼間でも湯たんぽをそばに置き、エアコンやガスストーブなどの使用を控えることで、空気の乾燥から肌を守れますよ。
体を芯から温める
湯たんぽは湯を使用するため、湯舟や温泉につかっているようにじんわりと体が温まります。腹部の中心に湯たんぽをあてると、温まった血液が全身に行き渡り、体の内側からポカポカしますよ。指先やつま先が冷たいときも、まずは腹部から温めるとよいでしょう。
快眠をうながす
凍えるように寒い日は、布団が温まっているだけで幸せな気分になりますね。優しい温かさは自律神経を整えるため、リラックス効果が高まり快適な睡眠につながるとされます。また、湯たんぽは時間とともに温度がゆっくり下がっていくので、睡眠中に体に負担がかかりにくく、朝までグッスリ眠れるでしょう。
美肌づくり
毛細血管の血流をよくすることが、美肌づくりによい影響を与えます。湯たんぽを使って血流をよくするには、尻から下に向かって大きな筋肉をそれぞれ3~10分温めると効果的です。血流がよくなり便秘が解消されることで、肌荒れの改善も期待できるでしょう。
生理痛緩和
生理中の腹部の痛みは、湯たんぽをへその周りや腰にあて、ゆっくりと温めると緩和されることがあります。生理中は基礎体温も低くなり、血流が悪くなることから体の不調を訴える女性も多くいます。湯たんぽを上手に使って、生理中の体の不快感を緩和させましょう。
おすすめの湯たんぽ9選
湯たんぽも現代の生活様式にあわせて進化し、おしゃれなアイテムとしても認知されてきました。定番のニトリや無印の湯たんぽ以外でも、優秀な湯たんぽが数多く販売されていますよ。
おすすめ①【マルカ】湯たんぽA2.5L(袋付き)
マルカ湯たんぽ
参考価格: 2,278円
マルカ株式会社は、大正12年の創業以来90年近くにわたり湯たんぽを製造している老舗メーカーです。レトロな見た目は昔から変わりませんが、時代とともに性能は進化し続けています。トタンという素材の特徴を活かし、直火やIHにかけて湯を温められるようになりました。3.5Lと容量の多いタイプもあるので、秋~冬にかけてキャンプを楽しむかたにもおすすめです。
容量 | 2.5L |
---|---|
専用カバー | 有 |
おすすめ②【タンゲ化学工業】立つ湯たんぽシリーズ
立つ湯たんぽ
参考価格: 999円
タンゲ化学工業株式会社の立つ湯たんぽもおすすのひとつです。ポリエチレン製で軽く、自立するので「カバーの装着がしやすい」「立てたまま手を放してお湯捨てができる」「立てたまま収納できる」という特性があります。また、椅子に座っているときや立ち仕事のときに足元に立てておくことで、足元の冷え対策にも役立ちます。
容量 | 2.6L |
---|---|
専用カバー | 有 |
おすすめ③【弥満丈製陶】湯たんぽ
陶器製湯たんぽ
参考価格: 5,060円
岐阜県多治見市の窯元、弥満丈製陶(やまじょうせいとう)で作られている美濃焼のひとつ高田焼の陶器製湯たんぽです。高田産の土は珪素が含まれており、熱を加えると遠赤外線を発し、太陽の光のように体を芯からぽかぽかに温めてくれます。陶器は熱伝導率が低いため、中の湯が冷めにくく温かさが長時間持続します。
容量 | 3L |
---|---|
専用カバー | 無 |
おすすめ④【セラミックジャパン】YUTANPO
セラミックジャパン YUTANPO
参考価格: 13,200円
YUTANPOは、デザインの美しさから国際的なデザイン賞を複数受賞している湯たんぽです。セラミックで電子レンジに対応しています。冷めかけた湯を電子レンジで簡単に温めなおせるので便利ですね。見た目ほどの重さはなく、取り扱いも難しくありません。静電気を起こしにくい専用カバーがあるのも嬉しいポイントですね。
容量 | 1L |
---|---|
専用カバー | 有 |
おすすめ⑤【ファシー】クッションボトル湯たんぽ
ファシー クッションボトル
参考価格: 1,380円
ファシーは1948年に創業したドイツの老舗メーカーで、ラインナップが豊富です。素材は合成樹脂で一体成型されており、湯の漏れの心配がありません。ラインナップのひとつ「クッションボトル」は、座れるボトルです。オフィスでの腰回りの寒さ対策に一役買ってくれるでしょう。またファシーのカバーは海外メーカーらしいおしゃれなカラー展開が魅力です。ファシーの湯たんぽとセットで揃えるのがおすすめです。
容量 | 1.2L |
---|---|
専用カバー | 有 |
おすすめ⑥【クロッツ】やわらか湯たんぽ
クロッツ やわらか湯たんぽ
参考価格: 3,215円
やわらか湯たんぽは、ウェットスーツの素材で作られた湯たんぽです。ウェットスーツの素材はもともと保温性や伸縮性があります。もちもちとした肌触りで体にフィットします。カバーなしで使用できる手軽さが魅力ですね。ノーマル・アッパー(顔、首、肩、手)・バック(腰、背中、尻)・フット(足)・ミニ・座れる・アザラシ型など使用用途にあわせてラインナップも豊富です。
容量 | 1.2L |
---|---|
専用カバー | 無 |
おすすめ⑦【スリーアップ】蓄熱式(充電式)エコ湯たんぽ
蓄熱式湯たんぽ
参考価格: 1,896円
エコ湯たんぽは、充電式の湯たんぽです。電気コードを繋ぎ20分でフル充電になり、湯を沸かして入れる時間とさほど変わりません。また、蓄熱温度を、強(60℃)・弱(40℃)設定できるのは電気式ならではですね。カバーは肌触りがよいかわいいアニマルフェイスからトレンドカラーのものまであり、お気に入りを持って職場や旅行に出かけてはいかがでしょうか。
容量(重さ) | 1.6kg |
---|---|
専用カバー | 有 |
おすすめ⑧【アンファンス】レンジで即温ホットウォーマー
即温ホットウォーマー
参考価格: 1,650円
こちらはマイクロビーズを電子レンジで加熱するレンジ用湯たんぽです。柔らかく体にフィットするので、体をケアするときや就寝前に布団を温めておくときにサッと使える手軽さがポイントです。加熱時間の目安は1000Wで1分半でほどよく温まります。部屋の中で使用して30分、布団の中で約2時間温かさが持続します。
容量(重さ) | 800g |
---|---|
専用カバー | 無 |
おすすめ⑨手作りペットボトル湯たんぽ
身近なペットボトルも、取り扱いに気を付けると簡易湯たんぽとして利用できます。使えるボトルはホット飲料用のオレンジ色のキャップのものです。ペットボトルは口が狭く熱湯を注ぐのは危険なので、キッチンなどの水栓から熱めの湯を注ぐ程度がよいでしょう。犬や猫などのペット用の湯たんぽにいかがでしょうか。
おすすめの湯たんぽカバー3選
湯たんぽのカバーは、肌触りをよくして温もりを優しく伝えてくれます。また低温やけどを防止するという大きな役割があるので必ず準備しておきたいものです。素材にはさまざまな種類があり、ニトリや無印だけでなく100均でも入手できますよ。自宅にあるもので簡易カバーを作ることも可能です。
おすすめ①ニットカバー
ウールや綿など自然素材の糸で編んだニットの湯たんぽカバーは、肌触りや縦横の伸縮性がよく、昔からよく用いられています。編み目の一つひとつに空気の層ができるので保温力に優れ、肌への熱の伝わり方も穏やかです。編み物の初心者のかたでも簡単に手作りできますよ。
おすすめ②キルティングカバー
キルティングは生地の間に綿を挟んでいるので、湯たんぽに湯を入れた直後の熱さから肌を守り保温効果も高いのが特徴です。秋になると手芸店の店先にキルティングの生地がたくさん並びます。好みのおしゃれな生地を見つけたら、オリジナルのカバーを作ってみるのもよいアイデアでしょう。
おすすめ③フリース
フリースは肌触りがよくおしゃれな柄が豊富に揃っています。特にマイクロフリースは柔らかくトロリとした肌触りが心地よいですね。お気に入りのフリースのひざ掛けで湯たんぽをくるみ、ひもで縛るだけでも成しますよ。
魅力がいっぱいの湯たんぽを愛用して寒い冬も冷え知らず!
「冷えは体の大敵」と昔からよくいわれています。寒い冬は湯たんぽを上手に使って、体を芯からしっかり温めて過ごしましょう。素朴でいながら有能でかわいらしい湯たんぽが手放せなくなるかもしれませんね。