防音室のDIY②材料
防音壁の材料/吸音材
身近にある吸音効果の高いものは?
音に敏感なプロの楽器奏者から見ても、布団やクッション、カーペットや絨毯には高い吸音効果があるそうです。これらがあるかないかで、音の跳ね返りが大分とましになるそうです。本格的なリフォームや自作で防音壁を作るのが無理でも、なるべく音を外に漏らしなくない人は、部屋になるべく厚みのある布製品を置くようにします。
有孔ボード
★オリジナル有孔ペグボード(900x600x5.5mm)2枚セット ●穴間ピッチ25mm
参考価格: 4,604円
有孔ボードはホームセンターでも手軽に買えて、手作り好きの人に人気のアイテムです。「空気層」の幅を考えて作る必要があるために、取り扱いにコツがいりますが、吸音の難しい低音にも効果があります。吸音材として見たときに値段も高い部類に入ります。
ウレタンスポンジ
スーパーダッシュ 新しい 24 ピース 250 x 250 x 50 mm 吸音材 ウェッジ 防音 吸音材質ポリウレタン SD1134 (黒)
参考価格: 2,999円
ウレタンスポンジは吸音効果が非常に高く、音楽関係のプロにも人気があります。厚みがあり凹凸のあるものはさらに効果が高いですが、値段も高いです。ホームセンターでも売っていますが、吸音材の中でも値段は高い部類に入ります。
グラスウール
BBGS パイプ・チューブ絶縁体 断熱ボード、火災予防遠心グラスウールロールフェルト断熱パッド繁殖温室効果色鉄鋼プラント断熱発泡吸音ロックウール 水道管ラップ (Color : B, Size : 10cm)
参考価格: 34,596円
グラスウールはウレタンスポンジや、ロックウールなどと比べて吸音効果は劣ります。元々は建物の保温などに使われる建築資材なので、断熱効果があります。値段は吸音材としてはかなり安い方です。ガラス繊維でできた綿のような素材で、切り張りのときに出るガラスの繊維が手につくとチクチクするといった、取り扱いが少し難しい素材になります。ホームセンターでも買えます。
ミクセルはウレタンスポンジの破片を圧縮したものを、シート状に再形成したものです。吸音性や耐久性はウレタンスポンジと同じぐらいありますが、値段はウレタンスポンジよりも安いです。欠点としてはいろいろな色が混じり合っているため、見た目が微妙なことと、クズが出る場合があるようです。ホームセンターでも手軽に買えます。
吸音フェルトパネル
【賃貸でも安心】ピンで取り付け可能な 壁面「吸音」フェルトパネル 45度カット 80×60cm - ホワイト - 12枚セット フェルメノン DS-FB-8060C-WH-CTN
参考価格: 33,660円
吸音フェルトパネルはパネル状になっていて、簡単にリフォームが楽しめる吸音材です。断熱効果も期待できますが、生活音対策用です。必ず遮音シートと併用します。
ロックウールは家の断熱材としても使われるため、防音効果の他に断熱効果も期待できます。不燃性で重さや耐久性、耐水性などはメーカーによってばらつきがあります。自分が加工したい場所にあったものを選びましょう。
防音壁の材料/遮音材
生活用品の自作におなじみのベニヤ板、MDF材、針葉樹合板も石膏ボードよりは劣るものの、遮音効果があります。ホームセンターの他に、ネットでも必要な大きさにカットしてもらえる店で買えば、簡単に扱えます。
安くて丈夫なことで人気の石膏ボードは、遮音材としても、高い効果があります。ホームセンターでも手軽に購入できて、コツをつかめばカッター類でも加工可能です。しかし万が一野外に放置してしまい、廃棄物処理場などに生息するある種の菌と反応すれば、有毒なガスを発生する恐れがあります。そのため捨てるときは、普通ゴミではなく、産業廃棄物の業者にお金を払って引き取ってもらう必要があります。
遮音シート
大建工業(Daiken) 遮音用下地シート 遮音シート940SS GB03053 本体: 奥行1000cm 本体: 高さ0.12cm 本体: 幅94cm
参考価格: 20,020円
遮音材で最も一般的なのがこのような遮音シートです。建設現場などでも使われていて、ロールで買うと重さがあります。実際に壁に貼るときは、小柄な人や、女性一人では難しい場合が多いようです。その辺は注意しましょう。また建設資材のため、インテリア用品とは違いシミのようなものがついても、不良品ではありません。
防音室のDIY③作り方
防音壁の作り方(ジョイナー)
ジョイナー
ピアリビング 断熱材 防音材 吸音材 固定用ジョイナー 25mm厚 端部用 長さ2730mm (白)
参考価格: 1,544円
厚みのある吸音材を設置するには、ジョイナーという枠組が必要になります。アマゾンなどのサイトで買えます。電動ドリルなどで木材に穴をあけることに抵抗のない人は、ホームセンターなどで角材を買って来て、ジョイナーを手作りする方法もあります。
準備するもの
- 防音したい壁の面積の倍のベニヤ板
- ジョイナー用の角材
- 遮音シート
- 吸音材
- ボンド
- ネジ
作り方
- ベニヤ板に遮音シートを貼る。
- ジョイナー部分を組み立てる。
- 遮音シートを貼ったベニヤ板の片側に、組み立てたジョイナーを取り付ける。
- ジョイナー部分に断熱材を載せる。
- もう片側のベニヤ板を取り付ける。
- 壁に取り付けて完成。改装が可能な部屋ならば、穴を開けてネジで止めます。
防音壁の作り方(壁に直張り)
大掛かりなリフォームができない賃貸で、壁を傷つけたくない場合には、マスキングテープを貼った後に、ブチルテープを貼って固定します。また遮音シート、吸音材ともにホットボンドで固定することも可能です。以下の方法は、そこまでの重量のない市販(手作り)の防音パネルの固定にも使えます。
遮音シートの貼り方①タッカー
- 壁の汚れをなるべく落としておく
- 壁の長さを測り、遮音シートを必要な長さに切る。
- 長足がびょうなどを使って壁に仮止めしながら、タッカー(長足がびょう)で固定する。
遮音シートの貼り方②ブチルテープ
- 壁の汚れをなるべく落としておく。
- 壁の長さを測る。
- 遮音シートを必要な長さに切る。
- ブチルテープを遮音シートに貼る。
- 遮音シートを壁に長足がびょうで仮止めする。
- ブチルテープの壁側の接着面を出しながら、固定していく。
吸音材の貼り方
- 防音材の裏面にブチルテープを貼っておく。
- あらかじめ貼っておいた遮音シートの上に、吸音材隙間があかないように貼っていく。