ラブリコの耐荷重ってどれくらいまで大丈夫?事例別に強度を紹介!

ラブリコの耐荷重ってどれくらいまで大丈夫?事例別に強度を紹介!

住まいを傷つけず賃貸住宅や建売住宅のインテリアの可能性を広げる壁面収納DIYアイテム「ラブリコ」の特集です。公式には記載のないアイテムも多いラブリコの耐荷重ですが、実際の住宅への設置事例をみることで耐荷重の参考になりますよ。

記事の目次

  1. 1.ラブリコとは?
  2. 2.ラブリコ「突っ張り収納」シリーズ
  3. 3.ラブリコ「壁面取り付け」シリーズ
  4. 4.ディアウォールとは?
  5. 5.ラブリコ使い方実例紹介
  6. 6.まとめ

ラブリコとは?

ラブリコとは、突っ張り棒のトップメーカーである平安伸銅工業から販売されているDIYブランドで壁や床を傷つけずに、簡単に好きなサイズの壁面収納や間仕切りを設置できます。ライフステージの変化に合わせて柔軟に使い方をカスタマイズや取り外しができるため、原状復帰が必要な賃貸住宅でも安心して棚をつけることができると人気です。

ラブリコを使えば、コーナンなどのホームセンターで購入できる2×4(ツーバイフォー)や1×4(ワンバイフォー)などの規格サイズの工作木材を使った本格的な棚を簡単に設置することができます。実際の設置を検討する際には公式サイトやSNSにはたくさんの施工例が掲載されていますので、こちらを参考にするとよいでしょう。

ラブリコの耐荷重や強度は使用状況によって異なります

ラブリコは使用する木材や設置場所の状況によって、耐荷重や強度は大きく異なります。極端に長い棚板や、体重をかけるような重量物への使用は推奨されていないためご注意ください。大きく重量のあるテレビ台やレンジ台として使用を検討している場合には直接ラブリコに重量物を設置するのではなく、テレビやレンジ回りに収納としての設置を検討するとよいでしょう。

ラブリコ「突っ張り収納」シリーズ

ラブリコの突っ張り収納シリーズには、大きく分けて2つ種類があります。

  • ラブリコ(ABS樹脂製)…インテリア用
  • ラブリコアイアン(アイアン製)…インテリア&エクステリア用

どちらも耐荷重は使用状況によって異なります

使い方はどちらも同じでカットした木材の両端にアジャスターを取り付け、天井から床にしっかり突っ張った柱に棚を取り付けるのですが、アジャスターの形状と素材が異なります。使う場所と使いたい木材に合わせて選ぶとよいでしょう。

ABS樹脂製ラブリコ(2×4&1×4)

スタンダードなタイプのラブリコで、2×4(ツーバイフォー)や1×4(ワンバイフォー)木材の上下にキャップのようにアジャスターをかぶせて使います。棚もシリーズの棚受けを使えば工作木材を使って簡単に取り付けができます。棚設置にはネジを使うのでドライバーは用意してください。

1×4木材をつかう場合は最大高さにご注意ください

2×4木材よりスリムな1×4木材を柱に使う場合には、公式で決められた最大高さ(1850mm)に注意が必要です。通常の室内の天井から床を通す柱としてではなく、カウンターなどの家具の上下に収納を作る際に使うと便利です。

樹脂タイプのラブリコのジャッキアップは、ねじ部分をクルクルと手で回して天井に突っ張ります。柱を立てるだけであれば特に工具は必要ありません。

アイアン製ラブリコ(2×4&1×4)

アイアン製のラブリコは、2×4(ツーバイフォー)や1×4(ワンバイフォー)木材の下部にパッドを貼り、上部のアジャスターは挟んでねじ止めして設置します。キャップタイプではなく挟んで固定するタイプのメリットは、工作木材の幅を限定してしまわないことにあります。

幅の広い2×6や1×6以上の木材にも使えます

木材の幅の選択が広がることで、奥行のある棚の設置も可能になりシューズラックなどもつくることが可能になります。しかし、1×4用アイアンの最大高さは通常のラブリコと同じく1850mmなので注意が必要です。

アイアン製のラブリコのジャッキアップは上部の細長いナットを回して天井に突っ張ります。ドライバーを使ってテコの原理で回すこともでき、しっかりと柱をたてることができます。

ラブリコ「壁面取り付け」シリーズ

ラブリコには種類があり、天井と床を使った壁面つっぱり収納シリーズのほかにもうひとつシリーズがあります。痕が目立ちにくい専用ピンを使って壁面に直接設置する「壁面取り付け」タイプのシリーズで、工作木材と組み合わせることで飾り棚やちょっとした小物置きを好きなところに気軽に設置することができます。

壁面取り付けタイプのシリーズは公式から使用荷重がでています

Photo by 正烘焙

ラブリコの壁面設置シリーズは公式から使用荷重の実験値がでています。設置場所や使用する木材の種類によって状況は異なりますが、参考にするとよいでしょう。

ラブリコ種類①L型シェルフフレーム(耐荷重4.5kg×2)

こちらは、棚板を3枚設置可能なL型シェルフフレームです。棚板の横ずれを防ぐ棚受け金具が付属しているのでカットした板を準備すればすぐに使えます。棚板はコーナンなどのホームセンターで入手しやすい1×6の工作木材か幅150mmのパイン材がおすすめです。

耐荷重には棚板の重さは含まれていないので注意しましょう

シェルフフレーム1枚につき4.5kgが公式耐荷重なので、フレーム2つだと9kgの耐荷重と思われがちですが実際の耐荷重は棚板の重さを差し引いた分となります。またあまりに長い棚板や薄い棚板は強度が落ちてしまう可能性があるので注意が必要です。

ラブリコ種類②トライアングルフレーム(耐荷重3kg)

こちらは、コーナー設置が可能なトライアングル型のフレームです。棚板を置かずにフレームだけ設置してもおしゃれで、ちょっとした鍵かけや傘掛けなど軽いものの一時的な置き場にちょうどよく使えます。

ラブリコ種類③トライアングルフレーム(耐荷重3kg×2)

トライアングルフレームを2つ組み合わせて飾り棚を壁面設置した例です。木箱を設置することで2段の棚が設置できます。耐荷重は3kg×2で6kgですが、木箱の重さは含まれていないので考慮が必要です。こちらの種類には横ずれを防ぐ金具が同梱されているので、しっかり取り付けができ安心です。

トライアングルの上下逆に使うこともできます

使い方の幅広さが魅力のトライアングルフレームは、トライアングルの上に横木をわたしても使うことができます。トライアングルが逆さまになることで、S字フックと合わせて壁面フックの代用として使うことも可能です。

ラブリコ種類④ナゲシレール(耐荷重10kg)

こちらは、壁面と木材の両方にスライド式パーツをつけて長押風木材を壁に設置するナゲシレールです。ナゲシレールを壁に設置することで木材を貫通しない長さのネジを使ったフックなどの収納アイテムを使うことができるようになります。耐荷重が10kgまであるので、スーツや外套をかけるためのフックをつけると身支度に便利です。

ナゲシレールを応用して有孔ボードも設置できます

ナゲシレールパーツを取り付ける木材に工夫することで、ディスプレイ収納に便利な有孔ボードを壁面に設置することができます。有効ボードの寸法は公式で推奨されている最大寸法900mm×900mmを参考にするとよいでしょう。

作り方は有効ボードの裏面に木枠をねじ止めし、木枠の四隅と壁面にナゲシレールパーツを取り付けて壁面設置するだけと簡単です。有孔ボードはフックを設置して、カバンや帽子をかけたり小物置き棚を取り付けたりと幅広い使い方ができるため人気です。

ディアウォールとは?

ディアウォールも人気の壁面収納DIY用アイテムです。こちらもラブリコ同様の使い方で、2×4(ツーバイフォー)などの工作木材の両端にばねが内蔵されたアジャスターを取り付け、室内に柱を立てて使います。設置に特殊な工具が不要で撤収の際、天井や床に跡を残さないことで原状復帰が簡単と賃貸でも人気のDIYアイテムです。

ディアウォールもラブリコも、ねじ止めで棚をいくつでも設置することができます。またディアウォールはABS樹脂製のため、対応しているラッカーなどを使って好みの色に塗装することもできます。インテリアにあわせたこだわりのカラーで壁面全体を使った飾り棚など、使い方も自由な収納が叶います。

ラブリコとの最大の違いは「突っ張る仕組み」です

ディアウォールは「ばねの力」で突っ張るのに対して、ラブリコは「ばねの力+ジャッキアップ」で柱を固定します。ディアウォールなら柱を立てるだけで天井と床につっぱりができるので、脚立がなくジャッキを回すところまで手が届かない場合などでも棚をつけることができます。

ディアウォールの耐荷重や強度も使用状況によって異なります

ディアウォールもラブリコと同じく、使用木材や場所によって耐荷重や強度が異なります。施工例画像を参考に設置するとよいでしょう。木材の種類によっては強度にあわせて高さの制限もあります。体重をかける使用は推奨されていないのでご注意ください。

ラブリコ使い方実例紹介

ここからは、ラブリコを使ったさまざまなインテリアの応用例をご紹介いたします。ラブリコを使うことで収納だけでなく、壁面の可能性をさらに広げて暮らしが豊かになるアイデアが満載です。もちろん、住まいにやさしいDIYアイテムなので賃貸でも応用ができますよ。

使い方①食器棚として活用

こちらは、ラブリコに強度のあるアイアン製ブラケットを設置して横木をわたし、カフェ風の食器棚を設置した例です。柱の木材の厚みを超えないネジを使うことで、壁に穴をあけずにブラケット金具をしっかり設置することができます。

使い方②観葉植物の壁面ディスプレイに活用

こちらは、ラブリコを使って観葉植物の壁面ディスプレイを設置した例です。シダ植物やエアプランツなど、水分をそこまで必要としない植物を選ぶことで室内いっぱいに緑を取り込むことができます。

使い方③壁掛けテレビのテレビ台として活用

ラブリコを使えば、天井から床までのスペースを目いっぱい使って自由な収納と飾り棚を作ることができます。テレビ周りのデッドスペースをなくし、趣味の棚を作ることでより団らんを楽しむことができます。

使い方④キャットタワーとして活用

こちらは、室内飼いの猫のためのキャットタワーの代用にラブリコを活用したアイデアです。ラブリコを複数使うことで強度を上げ、金具でしっかりと棚板を取り付けることで安定感のあるキャットタワーを実現しています。

まとめ

いかがでしたか?特殊な工具も不要で、生活スペースのさまざまなところに簡単に棚を設置できるDIYアイテム、ラブリコのご紹介でした。ラブリコを使うことで、賃貸住宅でも収納や生活動線を見直すことができ、おしゃれな飾り棚も設置することができます。生活クオリティアップのヒントになれば幸いです。

ニシコ
ライター

ニシコ

絶賛育児中。ママ目線で語ります。

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