カーペットの種類を解説!ウィルトンとタフテッドの素材・特徴や違いは?

カーペットの種類を解説!ウィルトンとタフテッドの素材・特徴や違いは?

カーペットを探していると「ウィルトン」「タフテッド」という表示を見かけます。ウィルトンやタフテッドは織り方の種類で、その特徴を生かした選び方でお部屋にあったカーペットが見つかります。ここでは、カーペットの織り方や使われている素材の種類、選び方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.カーペットの織り方の種類
  3. 3.カーペットの素材の種類
  4. 4.カーペットの選び方のコツ
  5. 5.まとめ

カーペットの素材の種類

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カーペットは、織り方だけでなく、その素材によっても肌触りや風合い、お手入れ方法や長持ち具合、価格などがちがいます。素材は大きく「天然素材」と「合成素材」に分けられ、ひとつ、または複数の素材を組み合わせて作っています。ここでは、「ウィルトン織り」「タフテッド」に使われる繊維について詳しく見ていきましょう。

天然繊維とは

フリー写真素材ぱくたそ

天然繊維には、ウールなどの動物由来のものや、麻やコットンといった植物由来によるものがあります。それぞれの素材がもつ独特の風合いや肌触りを楽しめ、また体に馴染みやすく、負担をかけづらいのが特徴です。その一方で、値段が高くなってしまったり、環境によって劣化しやすかったりなどといったデメリットもあります。

天然繊維の種類

ウール

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ウールは非常に暖かく、セーターなど冬の素材のイメージが強いです。しかし、湿度を調節する調湿性や熱伝導率が低く保温性に優れるため、夏場を含むオールシーズン使える素材です。へたりにくく、静電気も起きにくく、防音性も高いため、カーペットには向いていますが、いいものになると高価です。毛も飛びやすいため、動物アレルギーのある方はご注意くださいね。

コットン(綿・木綿)

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肌触りがなめらかでサラサラとしているため、こちらもオールシーズン使えます。また比較的安価で、厚さも薄いため、取り扱いがしやすいです。また、静電気も起きづらく、遊び毛も出ないなどよいところが多いコットンですが、難点としては、薄いため防音効果が期待できないこと、吸水性が高く、洗濯をすると乾きづらかったり型崩れしてしまうことがあります。

シルク(絹)

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繊維が細くて大変軽く、なめらかでスルリとした手触りです。独特の光沢をもち、高級品を思わせる気品があるため、高級緞通などに使われています。きちんと手入れをすれば「孫の代まで」といわれるほど長く持たせることもできますが、非常に高価で、水や紫外線に弱く、家庭での手入れがなかなか難しいため、一般的にはあまり普及していません。

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麻は繊維が固く、しっかりした手触りが特徴です。他の素材よりざっくりとした編み目の美しさも楽しめます。ロープや袋に使われるほど耐久性が高く、通気性や調湿性も兼ね揃えています。難点としては、繊維が固いため、触ったときにチクチクしたり、床を傷つけてしまったりします。その場合は、他の繊維と混合になっているものを選ぶとよいでしょう。

化学繊維とは

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化学繊維には、石油が原料の合成繊維、植物の繊維を化学的に取り出して作り直した再生繊維、植物繊維に化学薬品を加えて作り直した半合成繊維の3種類があります。天然繊維と比べると安価で、しっかりしていて型くずれしづらいなど耐久性もあり、虫もつかないですが、吸湿性がないため静電気が起きやすく、ホコリを寄せやすいという欠点もあります。

化学繊維の種類

アクリル

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合成繊維の中でも、ウールの質感に似せて作られたものがアクリルです。アクリルはウールのような保温性や、つやがあってふわふわとした柔らかい肌触り、そして軽いのが特徴です。しかし、静電気が起きやすくゴミが付きやすい、毛玉ができやすい、他の化学繊維のものより劣化しやすく、値が張りやすいという特徴もあります。

ナイロン

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ナイロンは汚れも落ちやすく、耐久性も高いためアウターやバックに使われています。その高い耐久性はナイロンのカーペットは、ホテルやオフィスなど業務用にも使われるほどです。毛玉もできづらいため、小さい子がいるご家庭でも安心して使えます。デメリットとしては、静電気が起きやすいことと、コストがかかるため、若干値段が高くなる傾向があることです。

ポリプロピレン

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細いストローのような素材で、汚れが付きづらい素材です。もし汚れがついてしまったとしても、拭き取るか水洗いできるものが多いです。また、素材がしっかりしているため、室内だけでなくアウトドアでも使えます。その上安価で申し分ないのですが、素材が固く、ものによっては安っぽく見えてしまうのが難点です。

ポリエステル

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ポリエステル自体は合成繊維ですが、最近はポリエステルが原料のペットボトルをリサイクルして再生した再生繊維もあります。ポリエステルはフリースに使われるなど、保温性が高くて軽いことが特徴ですが、合成繊維の中で強度があり、手入れが簡単で速乾性もあるため、2種類以上の繊維を使って、お互いの欠点を補う「混紡」にも使われることが多いです。

レーヨン

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木材に含まれているセルロースという繊維の成分を薬液で溶かし出し、再生して作られた再生繊維です。さまざまな木材が使われ、なかには竹で作られたものもあります。シルクに似せて作られたため、シルクのようななめらかな手触りと光沢が特徴です。お手入れの難しさもシルクと同等で、虫がつくことがある、摩擦に弱く劣化しやすいといった欠点もあります。

カーペットにはさまざまな特徴がありましたね。次は、その特徴を生かしたカーペットの選び方についてお話しします。

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カーペットの選び方のコツ

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