海水魚水槽を自作する方法!必要な知識・道具・材料・手順を解説!

海水魚水槽を自作する方法!必要な知識・道具・材料・手順を解説!

熱帯魚などの海水魚を飼育するための海水魚水槽の自作方法の特集です。自作水槽立ち上げのための道具や材料、手順のご紹介とともに海水魚の飼育に必要な知識も簡単にまとめました。自分だけの癒しのアクアリウム作りの参考になさってくださいね。

記事の目次

  1. 1.海水魚水槽を自作するには
  2. 2.自作海水魚水槽の立ち上げ用アイテム紹介
  3. 3.自作海水魚水槽の立ち上げ方法
  4. 4.海水魚の飼い方
  5. 5.海水魚水槽アクアリウム実例紹介
  6. 6.まとめ

海水魚水槽を自作するには

Photo by TAKA@P.P.R.S

色とりどりの熱帯魚やサンゴを入れた海水魚のアクアリウムは美しく、生活にやすらぎを与えるインテリアにもなる趣味として人気があります。なんとなく難しそうで、初心者には手を出しづらいように思う海水魚水槽ですが、何事も知識の積み重ねが肝心です。まずは、ポイントとなる淡水魚水槽との違いを整理しましょう。

淡水魚水槽との違い①海水を入れる

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最もシンプルな違いが「水」です。真水を使う淡水魚水槽と異なり、海水魚水槽では海水を使います。必要な海水についてですが、海水魚用の天然海水を購入して入れる方法と人口海水を使う方法があります。人口海水は専用のソルトを混ぜて作ります。海水の成分のみで作られた人口海水には腐らないというメリットもあります。

淡水魚水槽との違い②水草を使わない

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海水魚水槽には塩水が入っているため、水草の生育には適していません。水草を使うのが淡水魚のアクアリウムやアクアテラリウムですが、海水魚水槽の場合は情景の材料にサンゴを使います。海水魚水槽用のサンゴの種類は多いのですが、大きくは2種類に分類できます。

1.ソフトコーラル

ソフトコーラルはその名のとおり、やわらかいサンゴです。ふわふわと草むらのように成長するためクマノミなど小さな熱帯魚の隠れ場所に適しています。初心者にも育てやすいディスクコーラルという種類もあります。

2.ハードコーラル

こちらは硬いサンゴです。サンゴと聞いて連想する、トゲトゲとカラフルな色使いのサンゴも、生育できる種類があります。色がぬけやすいため上級者むきですが、ハードコーラルではミドリイシという種類のサンゴが有名です。ミドリイシは個体ごとにさまざまな色合いが楽しめるのが特徴で、赤や青だけでなく、蛍光色のミドリイシもあります。

淡水魚水槽との違い③熱帯魚を入れる

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単純なようですが、入れる魚の種類が違うことも特徴です。ベタや金魚など小さなスペースでも飼えるイメージがある淡水魚と違って、海水魚の飼育にはある程度の大きさの水槽が必要となります。小型の魚でも最低45cm幅くらいの水槽を用意する必要があります。

淡水魚水槽との違い④照明が青白い

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海中の様子をイメージするとわかりやすいのですが、海水魚を飼育する水槽におすすめの照明色は青白色です。海水魚と合わせてサンゴも飼育する場合は、サンゴの飼育に適した波長の照明が必要になるので気を付けたほうがよいでしょう。

自作海水魚水槽の立ち上げ用アイテム紹介

①水槽

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海水魚はよく動くため、水槽は45cm以上の大きさを選ぶとよいでしょう。初心者には45cmでもとても大きく感じますが、小さな水槽よりも水質が安定して育てやすいというメリットもあります。ガラスでもアクリルでもどちらでも問題はありません。深さは30cm以上を目安に選びましょう。バックスクリーン付きのタイプもあります。

②フィルター

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水質浄化用に必須のフィルターは、大きめを用意するとよいでしょう。パッケージに推奨水槽サイズの記載がある場合、あえてワンサイズゆとりのあるサイズにすることをおすすめします。フィルターをセットすることで水をろ過し、黄ばみなどを予防する効果があります。

③照明

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海水魚水槽用の水槽には、青系の照明が適しています。水槽用のLED照明なら白色と青色の切り替えができるものが多いのでおすすめです。満遍なく水槽を照らすことのできる蛍光灯のようにフラットな棒状のタイプでなくても、スポットタイプの照明を使うこともできます。一日中照明をつけっぱなしにするのではなく、照明を消して夜の時間を作るとよいでしょう。

④サンゴ砂

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水槽底面の主な材料は砂です。サンゴや岩を置く前に必ず砂を敷き詰めます。粒の粗さは種類があるので、好みのものを選ぶとよいでしょう。

⑤人口海水用ソルト

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人口海水をつくるための材料になる塩です。専門店では天然海水の販売もありますが、重量があり人口海水よりも高額です。また人口海水なら腐敗の心配も少なくなります。熱帯魚の飼育は人口海水でも十分に行えるため初心者にもおすすめです。

⑥比重計

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海水の塩分濃度を測る際に必要な道具が比重計です。水分の蒸発によっても塩分濃度が変わってしまうため、人口海水だけでなく天然海水を利用する際にも必ず使うアイテムです。ボーメ計とも呼ばれます。

⑦ヒーター

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ヒーターは熱帯魚の飼育に適切な水温を保つために必要な道具です。だいたい25度キープが適切といわれており、夏場は水温の上昇を抑えるために水槽用のクーラーを使用することもあります。

⑧バクテリア

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意外なようですが、海水魚を飼育するためにはバクテリアが必要です。バクテリアは海水魚の排泄物に含まれる有毒なアンモニアを無害な硝酸塩に分解する役割があります。水槽立ち上げの手順のひとつに、バクテリアが定着するのを待つ期間が存在するのはそのためです。

⑨エアーポンプ

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水槽内に酸素を供給するためのエアーポンプです。外からチューブをつたって空気が送り込まれ、水の中にぷくぷくと泡が発生します。魚の飼育には欠かせない装置です。

⑩水換え用ポンプ

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汚れた飼育水を吸い出すためのポンプです。ポンプを使うことで、砂に混じった食べ残しのエサなどのゴミも吸い出せるため、水換えと同時に水槽内の掃除もできて便利です。使い方はノズル部分を水中に差し込み、スターターポンプを数度プッシュするだけと初心者にも手軽に扱えるアイテムです。

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自作海水魚水槽の立ち上げ方法

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