北欧照明デザイナー「ポール・ヘニングセン」とは
ポール・ヘニングセンは、世界的に有名なデンマークの照明メーカー「ルイス・ポールセン」で活躍した照明デザイナーの一人です。ポール・ヘニングセンは自身の生涯において約200種類ものデザインを行い、「人にとって良質な光」を生み出し、PHシリーズなどといった数々の名作を残しました。機能性や質の高い光の在り方やシンプルで美しいデザインは、現在でも世界的な建築インテリアに多く愛されています。
ポール・ヘニングセンのおすすめ照明をご紹介
ポール・ヘニングセンの照明器具は、世界的な照明業界に大きな影響を与え、北欧を代表する名作も多く生み出しました。今回は、北欧照明デザイナーの巨匠ポール・ヘニングセンの現在もなお長く愛されている名作の数々から、特におすすめの5選をご紹介していきます。
ポール・ヘニングセンのおすすめ照明①PH5
PH5とは、ポール・ヘニングセンがデザインを手がけたペンダントライトです。名前の由来は、メインのシェード部分の直径が50センチであるため、名付けられました。このシリーズの他にも、PH3/2ペンダント・PH 2/1ペンダントなど、サイズバリエーションも豊富で、使用場所によって細かに商品を選択できることも魅力的です。
PH5のおすすめポイント
グレア・フリー機能
ポール・ヘニングセンは、1958年に名作PH5を発表し、電球本体の光源のまぶしさを覆い隠す「グレア・フリーデザイン」を生み出しました。このPH5は、電球の種類や利用の仕方にかかわらず、グレアのまぶしさを感じない照明器具です。通常、ダイニングテーブル上に吊った照明を見上げると、電球の光がまぶしいストレスを感じることがありますが、PH5は大きなシェードに光が反射し、他のペンダントライトに比べてどの角度から眺めてもまぶしさが巧みに隠されているのです。
特徴的なシェード
特徴的な大きなシェードは、光を反射させることで一般の照明と比べて明るく照らし出します。PH5のシェードは、「対数螺旋」という数学的な曲線に沿ってデザインがされており、この計算されたシェードの内側で光源が広がり、光が均等に反射するような仕組みになっています。テーブルの卓上を満遍なく照らし、テーブルを利用する人の顔やモノを美しく魅せます。クラシックホワイトをメインに、上から下のシェードに向かって色合いを弱めるグラデーションなどカラーバリエーションも豊富です。
ポール・ヘニングセンのおすすめ照明②PHアーティチョーク
PHアーティチョークは、ポール・ヘニングセンが1958年にデンマークの首都コペンハーゲンにあるレストラン「ランエリーニュ・パヴィリオン」のためにデザインが施された名作照明です。72枚ものシェードのすべてに光が正確にあたり、照明器具自体の反射で照らす間接的な光は、グレアのない良質で幻想的な光を演出します。
PHアーティチョークのおすすめポイント
72枚の羽根で照らす間接光
PHアーティチョークの72枚の羽根は、どの角度から眺めてもグレアフリーとなるように細かな配置まで設計されています。西洋野菜の「アーティチョーク」の蕾のような独創的なフォルムは、世界的にも有名となり、国際的なデザインアイコンとなった名作です。設計当初の素材である銅のシェードは、温かみのある雰囲気へと空間を演出しています。ステンレスタイプやホワイト塗装のカラーバリエーションも増え、高級感とインパクトのあるシリーズとなりました。
点灯によって変化する雰囲気
PHアーティチョークを点灯すると、昼夜で雰囲気も変化します。日中はオブジェのような存在感で上下に柔らかい光をもたらし、夜は彫刻のように光が反射され、エレガントで幻想的な雰囲気を演出します。高級感とインパクトのあるアーティチョークは、インテリアとしても大きな存在感があります。