和室インテリア実例⑤北欧風
畳のお部屋に意外と相性がいい北欧風。やはり天然の素材を多用するインテリアだからです。畳の色によくあった白木の家具や個性的な北欧プリントのファブリックなどを使っておしゃれにアレンジしていきましょう。
リビング
マンションのダイニング横の和室でしょうか、スッキリとしてなごみます。足元はしっかり畳なのに、和室感があまり感じられません。たくさん使ったクッションやおしゃれな額、木製のブラインドなど、真似したいアイデアが一杯です。
家具の選び方
主役になる大きな家具(ここではソファー)は木目の美しい材質のものを選びます。布張りのものならナチュラルなカラーを。クッションやカーテンで差し色をするならその方がポイントになります。逆に赤やブルーも北欧スタイルではよく使う色。大きな家具にこちらを使ったら、他の布類は控えめな色をコーディネートすると引き立ちます。
家具の置き方
実例のお部屋では窓の近くにソファーをおいています。冬場になると日照時間が短くなる北欧で春を待ちわびているイメージで、雰囲気が出ますね。たくさんおいたクッションや心地のいいラグも、家のなかで長い時間を過ごす地方の生活感が出ていると思いませんか?
ベッドルーム
北欧の冬の長い夜を過ごすイメージで、ゆったり落ち着いて眠れるお部屋を目指します。和室にも合うベッドやリネンを探してみましょう。
家具の選び方
ベッドもやはり木目の美しい白木のフレームが見えるものですと畳によく馴染みます。ポイントになるベッドカバーは畳の縁の色にリンクさせても面白いかもしれませんね。観葉植物を置くのも爽やかな感じがして素敵です。もっと小さいものを飾り棚に並べてもいいですね。
家具の置き方
実例では窓から少し離して横付けしたベッドの横に観葉植物をあしらっています。お部屋の開いたスペースを有効に使えるいい配置です。家具の配置が終わったら、足元を照らす照明や温もりを感じるラグをコーディネートするとさらに北欧気分が増します。
和室インテリア実例⑥ミッドセンチュリー風
ミッドセンチュリーといえば、40年代から60年代の産業デザインを施された家具、または建築、インテリアそのものを指す言葉です。この時代、現在でも人気のデザイナーが数多く輩出されました。アメリカ発祥のインテリアですから畳にはちょっと合わないのでは?と思われるでしょうが、これが不思議と馴染みます。
リビング
濃い色のチェストにダイヤモンドチェア。イームズの鳥とクリスマスツリー。そして畳と障子。一般的なマンションの和室に不思議と馴染む違う文化のインテリアです。ミッドセンチュリーコーデならこの時期活躍したデザイナーの家具がひとつは欲しいもの。最近はリプロダクト品がたくさんあるので取り入れやすいですよ。
リプロダクト品とは?
- 意匠権の期限が切れた商品のことです。もとのデザインを忠実に復元させますが、当時には使われなかった色や素材を使い、また価格も安価という特徴があります。
家具の選び方
家具の色は濃いめだと雰囲気が出ます。例えばカラーボックスを再利用するにしてもペイントするだけでイメージに合ってくるはず。そしてひとつはデザイナーズの家具が欲しいですね。椅子は取り入れやすいですよ。ミッドセンチュリーが流行った頃には美しいデザインの椅子がたくさん発表されています。置くだけでおしゃれなお部屋作りができますよ。
家具の置き方
家具を魅せる置き方をするとミッドセンチュリーの雰囲気も出て、家具の美しさも引き立ちます。例えば壁に沿って椅子だけをいくつか並べる、白い壁にポスターなどは貼らずにデザインの美しい時計を飾るなど。生活導線も大事ですが、それを妨げない程度に家具を主役にお部屋作りをしていきましょう。
ベッドルーム
インテリア例は家族と住む自室です。ここでも椅子の存在感がすごいですね。MOMAにも永久収蔵されているアーロンチェアとカリモク60のフレームチェア。黒で揃えて男前インテリアの完成です。木製のブラインドも素敵です。ちらっと見える自転車もインテリアの一部になっています。
家具の選び方
ダークな色味が特徴のミッドセンチュリー。ベッドのフレームが見える場合はやはり黒っぽい色味の方が他の家具と馴染みます。リネン類も締まった濃い色を選びます。椅子などを置く場合はデザイナーズチェア一択。アクセントになりますよ。インテリア例のようにブラインドやロールスクリーンにするとシャープでいいですね。
家具の置き方
インテリア例ではベッドの対角にカリモクチェアが置いてありますが、これをベッドの枕元の横に置いても素敵です。眠るまではチェアに座って読書などを楽しみ、ベッドに入ったら眠りにつくまで好きな椅子を眺めているなんて、ちょっと幸せですよね。読みかけの本やブランケットなどを置いても、映画のワンシーンのようですね。
和風インテリアのまとめ
さすがにヨーロッパの別荘のように、とはいきませんが和室も限りない可能性を秘めていましたね。模様替えのお役に立ちましたか? 家具の選び方やイメージの作り方で、素敵なお部屋作りをアレンジできます。もう畳の部屋を持て余してる、なんて言わせません。