モルタルの床のメリット・デメリット
モルタルの床を自宅の新築やリフォームで考えている人は増えています。しかし、そんなモルタル床はメリットだけでなくデメリットもあります。以下に、モルタルの床のメリットとデメリットをご紹介します。
モルタルの床のメリット
メリット①仕上がりがきれいでおしゃれ
モルタルの床はパネルボードと違い、継ぎ目が浮きでないため仕上がりがきれいです。そして、シンプルで高級感があるため、おしゃれなカフェなどで多く使われています。ちなみに、テーマパークなどでよく見かけるアンティーク調のおしゃれな外壁などは「モルタル造形」工法を使っています。
メリット②どんなインテリアにもあう
ちょっと前に行ったインダストリアルなインテリアのカフェが居心地良かったので自分ちもこんな風にしたい。
— みずの🍕PPT断ち終わりました…🥔 (@mzn_desuyo) May 15, 2019
でもうちはベースがとても白いので合わないよー😥
モルタルの床いいなぁ。
暑がり寒がりだけど倉庫に住みたい。 pic.twitter.com/EFTFL8HnFw
モルタルの床は畳やフローリングのようにインテリアを限定せず、和洋どちらにも合わせやすいです。そのためとても個性が出やすい床材です。特に、インテリアにこだわりのある人におすすめで、手仕上げをするとより温かみのある仕上がりになります。また、モルタル仕様のスペースには観葉植物がよく合います。
メリット③サイディングと比較して安価
モルタル床はパネルの種類によりますが、ボードを使うサイディングよりも比較的安価に仕上がります。しかし、都合上部屋全体でモルタルを使うのが難しいときは、窓ぎわだけとか限られたスペースだけにモルタルを使うだけでも雰囲気がだいぶ変わります。
メリット④熱を溜めこみ蓄熱性がある
コンクリートやモルタルは熱を溜めこむ性質を持っています。そのため、日が当たる場所にモルタルを使うと、夏の夜でも暑さが残り冬の夜もあまり寒さを感じません。また、モルタルは蓄熱性があり床暖房と相性がよく、両方を一緒に採用するとそれほど寒さを感じることがなくなります。
メリット⑤玄関土間に適した素材
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— goodroom / グッドルーム【公式】 (@goodroomchintai) October 23, 2015
外観はレトロなリノベのお部屋ですが、かっこよいデザイナーズに生まれ変わりました。広いモルタル土間がポイント pic.twitter.com/Uq9j2g385x
モルタルの床は土足でもそれほど汚れが目立たず、凹凸がないため水はけがよいです。さらに、モルタルは基本的にはき掃除だけでこまめなメンテナンスが必要ありません。最近は、玄関だけでなくキッチンをモルタル床にしてはっ水加工を施したり、リビングを土間仕上げにしたりするなどこだわりを持つ人が増えています。
モルタルの床のデメリット
デメリット①断熱性が低い
土間寒い pic.twitter.com/nPtouZHNSW
— 🐈たべっこ🐈 (@tabereo) May 3, 2017
モルタルは蓄熱機能があり暖房などで温めなければ床はひんやりしたままです。また、断熱性が低く夏冬とも外部の気温を取り込んでしまうため、ラグが必要になったり冷暖房費がかかったりします。夏場は涼しいですが冬はかなり冷えます。リビングなどをモルタル床にする場合は、床暖房の設置を検討する必要があります。
デメリット②ひび割れしやすい
左はコンクリートとモルタルの肌別れ、右(柱)は仕上モルタルの乾燥収縮的なひび割れ・・・な気がする#コンクリート #コンクリート診断士 #ジャッジ求む pic.twitter.com/4tWULjIhAD
— ゆず@建築とか (@q8rZ4DxZJrcLCLD) October 22, 2019
モルタルは下地が乾燥すると収縮してひび割れします。特に、木造家屋は湿気や乾燥が激しくモルタルのひび割れがしやすい環境です。しかし、モルタルには薄塗りでも強度がありひび割れしにくい素材もあります。ただし、使用する素材は業者によって違い、仕上がりの良し悪しも業者によると言っても過言ではありません。
デメリット③防音性が低い
重音響用の為、防音材を土間に敷き詰めてます。
— 近畿防音 (@kinkibouon) June 15, 2015
コンクリートを打つ為の準備中。
#コンクリート#防音#重防音#防音材 pic.twitter.com/P8PtXUELbW
モルタルの床は硬いため音が響きやすく、マンションなどでは一部の限られたスペース以外は施工やリフォームの許可が下りないことがあります。特に、集合住宅では近隣に生活音で迷惑がかかり家庭でも気になります。そのような場合は、壁面を使って音を吸収できるような工夫が別途必要になります。
デメリット④モノを落とすと割れる硬さ
モルタル床は音が反響しやすいほか、落としたものが割れやすい硬さです。玄関土間やモルタル仕様のキッチンなどで食器を落とすと割れます。そのような硬いモルタル床は小さい子供や高齢者がいる家庭では、転んでケガをしないよう注意が必要です。また、キッチンなどでずっと立ちっぱなしでいると足が疲れやすいです。
デメリット⑤施工業者が限定される
モルタルの表面を滑らかできれいに仕上げるにはある程度の技術を要します。不慣れな業者が施工すると凹凸ができてしまいがちです。そのため、限られた業者でしか引き受けてもらえず、業者探しに手間がかかります。また、モルタルは専門職がおこなうため、クロスや塗装と比べてコストや工期がかかります。
モルタルの床の魅力
職人の手仕事の名残りが伝わるモルタルには、飾らない美しさとさまざまな表情があります。主張しすぎないモルタルは無機質なグレーでもコテの扱いかたで温もりを感じます。以下に、モルタル床の魅力をご紹介します。
魅力①スタイリッシュさ
モルタルの床を使った家は、とてもスタイリッシュでおしゃれなカフェのような印象です。モルタル床に光がさすとコテむらが柔らかな質感を感じさせますが、仕上げ材であるモルタルは仕上げ方法によって印象がガラリと変わります。また、シンプルなグレー色でインテリアの邪魔をせず、雑貨などを引き立たせる魅力があります。
魅力②洋室・和室を選ばない
モルタルの最大の魅力は、和風でも洋風でもどちらにも合うということです。モルタルの床は和風から洋風に模様替えをしたくなったときでも、簡単に対応できるのでおすすめです。モルタルはさまざまな場所で使え多様なデザインに対応できる柔軟性のある床材です。
魅力③一体感が出せる
モルタル床は空間に一体感が出せる魅力があります。例えば、フロアと玄関土間を同じモルタル床して、趣味のバイクなどを土間に置くとそれがインテリアのようにリビングから眺められます。また、視覚的にも視野が広がった感覚になります。