介護保険の住宅改修を行う際の注意点
複数の業者から見積書をとる
介護保険の住宅改修を行う際、あらかじめ決めた予算内で行えるよう、複数の業者から見積もりをとりましょう。改修にあたり住宅改修工事費内訳書を添付しますが、業者によっては同じ部材でも値段の違いがあるので、必ずケアマネージャーと確認しましょう。
複数の業者から見積もりを取るよう利用者に促す義務
介護保険では2018年の改定で、ケアマネージャーに「住宅改修を行うときは、複数の業者から見積もりを取るよう利用者に進言する」ことが義務付けられました。利用者の知り合いに大工さんがいるからなどの理由で一社のみとするのではなく、必ず複数の業者の見積書をとり、使用する部品や値段、無駄な工賃が含まれていないか比較しましょう。
訪問営業などで即決しない
最近、社会問題になっているのが訪問営業の勧誘で、直接業者に改修を依頼してしまう事案です。不要な工事や、必要ない場所に手すりをを新設するなどして、多額の工事費を請求する手口には絶対に応じないようにしましょう。
福祉用具貸与サービスも利用しよう
スロープの設置や賃貸などで手すりを固定できない場合は、福祉用具貸与を利用しましょう。とくに、扉やスロープの工事は一度行うと直すのは困難なので、無駄な出費にならないようにしたいものです。
手すりや歩行器などはレンタルもできるのね。賃貸だから安心したわ。
介護保険の福祉用具は、要介護者等の日常生活の便宜を図るための用具及び要介護者等の機能訓練のための用具であって、利用者がその居宅において自立した日常生活を営むことができるよう助けるものについて、保険給付の対象としている。
引用元:厚生労働省「福祉用具貸与(参考資料)」
まとめ
介護保険の住宅改修制度を上手く活用して介護予防したり、自宅で介護を受けたりして、安全に暮らせるようにしましょう。利用する際には手すり一本の設置でもケアマネージャーに相談して、しっかりとしたケアプランに基づいて行うようにしましょう。
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出典:写真AC