③頑固な機械油汚れの落とし方
機械油汚れは植物性油脂や動物性油脂の汚れとは違います。ご家庭でもレンジフードやキッチン周りでついてしまうこともあります。汚れてすぐ対処しないと家庭では落とせない可能性が高くなりますし、家庭での汚れの取り方にはこまかな手順があります。
ベンジンが洗剤になる
- まず最初に乾いた状態の洋服の汚れにベンジン、ご家庭にベンジンがない方はマニキュアのリムーバーを代用して塗ります。
- 次に塗った上から歯ブラシで汚れを軽く叩いて浮き上がらせます。
- 2と同時に高めの温度のお湯(60度前後)を用意しておきます。
- お湯で汚れをすすぎ落とします。
- 汚れを落としたら、食器洗い用の中性洗剤を汚れに直接かけてもみ洗いをします。
- 再び汚れをお湯で洗い流します。
- 最後に、ぬるま湯(40度前後)を使って洗濯用洗剤を入れて洗濯機で洗います。
それでも汚れが気になったら
この工程を踏んでも汚れが落ちない場合はクリーニング店などの専門店に相談してみましょう。家庭で機械の油汚れを完全に取りのぞくことは困難な場合がありますので、もしもの場合は専門職の力を借りるのが一番です。
油汚れに効く洗剤の種類
洗濯前に一手打つ!「服についた油汚れの落とし方」の項目で出てきたに各洗剤をまとめました。各家庭に1つずつすでにありそうなアイテムたちです。ドラッグストアやネットショップでもメーカーや種類はたくさんありますし、100円ショップに売ってるものも少なくありませんのでぜひいろいろ見て検討してください。
食器洗い用中性洗剤
どの家庭にも台所に必ずあるであろう食器を洗うための中性洗剤です。食器やフライパンなど油のついているものを洗い落とせる性質を持っている界面活性剤が入っているので衣服の軽い油汚れも浮かせて洗い流せます。弱アルカリ性の食器洗い用洗剤もありますが、そちらでも油汚れは落とせます。中性の方が繊維にも肌にもやさしいですが、どちらでもご自宅にあるものを使い早めに対応することをおすすめします。
重曹
重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg
参考価格: 406円
重曹は油汚れを分解することができます。匂いや黄ばみなども取ってくれる優秀な洗剤で、洋服のよごれだけでなくお部屋やキッチンの大掃除などにも重宝する万能洗剤です。粉末タイプとお掃除に使いやすいスプレーがありますが、スプレーは他の原料も混ざってることが多いので洋服には粉末の重曹の使用がおすすめです。
酸素系漂白剤
掃除にも洗濯にも使える強力洗剤です。衣服に使う場合は前述の油汚れのほかは、洗濯機に洗濯用洗剤と一緒に入れて除菌やにおいとりとして使ったり、ぬるま湯に入れてつけおきしてシミ抜きに使ったりできます。強めの洗剤ですので肌が弱い方はゴム手袋などをして扱いましょう。漂白剤は塩素系もありますので表示をよく確認して間違えないように気をつけましょう。
ベンジン
ベンジンは原油から生成された有機溶剤とよばれている液体です。服の繊維を傷めず油汚れをよく溶かします。ベンジンだけを使う場合は使用後にすすぎ洗いがいらないのが特徴です。ただし、水溶性の汚れには使えないことや色落ちする場合があること、使用中は匂いも強く蒸発するので換気する必要があることなど注意する点は多いです。ベンジンが家にない方は除光液で代用することもあるようですが、除光液は色落ちや繊維を傷める懸念などもあるので注意しましょう。
油汚れの落とし方まとめ
服の油汚れの取り方のいくつかをご紹介させていただきました。大事な洋服に油がついてしまってがっかりすることもあると思いますが、正しい処理をすれば大体の油汚れは落とすことができます。洗濯機に入れる前にあきらめないで一手間かけ、大事な洋服の汚れをきれいにすっきりさせられれば日々のお洗濯も快適になりますよ。
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出典:写真AC